In & Out

最終更新日:1998.12.17 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1997年フランク・オズ監督作品(PG-13) パラマウント配給 1時間30分

主演: ケビン・クライン & トム・セレック

教師のゲイ疑惑で町は大騒ぎ「イン & アウト」

ハワード・ブラケット(ケビン・クライン)は田舎町の高校教師。来週には同僚教師エミリー・モンゴメリー(ジョアン・カサック)と結婚を控えている。

彼の教え子キャメロン・ドレイク(マット・ディロン)がゲイの兵士を描いた作品でアカデミー賞にノミネートされ、町中はその話題で持ち切り。ブラケットも彼女と二人で授賞式の中継を見つめる。彼は見事に主演男優賞を受賞。二人も大喜び。

と、そこまではよかったが、彼の受賞スピーチで驚いた。「僕に演技を教えてくれた高校のブラケット先生に感謝します。彼はゲイです。」

さあ、町中は大騒ぎ。ゲイのTVニュースキャスター、ピーター・マーロイ(トム・セレック)も押し掛け、躍起になってブラケットを追いかける。さらに、教え子もお忍びで町に帰ってくる。

ハワードにとっては、全く身に覚えのない濡衣であったのだが、なんとTVレポーターマーロイによる強引なキスがきっかけになったのか、自分がゲイであると思い込んでしまう。エミリーとの結婚をキャンセルしてしまい、それが原因となって学校をクビになるハワード。

クライマックスとなる卒業式では、なんと町の人々が揃って自らがゲイであるとカムアウトすることでハワードのクビを救う。

まだまだ偏見のある米国中西部の小さな町を舞台に繰り広げられる、ちょっぴり考えさせられるコメディー。

AIDSとゲイをテーマにした名作「フィラデルフィア」で、トム・ハンクスがアカデミー賞を受賞した際、実際にスピーチの中で感謝した恩師の話が母体となった話。

たっぷり笑わせてもらえる作品です。アカデミー賞の発表の場面には、グレン・クローズが実名で登場したりしますし、ノミネートの作品名にも笑わせられます。また、教え子の恋人が、回転式の電話しかないモーテルに残され、電話しようとするんだけど、プッシュホンしか使ったことがないので、電話を架けられないという場面など、ありそうでなさそうで笑えます。

日本公開は98/12/26。

草模様

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