G.I. Jane 

最終更新日:1998.3.31 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1997年リドリー・スコット監督作品(R) ハリウッドピクチャーズ配給 2時間4分

主演: デミー・ムーア & ヴィゴ・モーテンセン

Navy SEALで訓練を行う女性兵をデミー・ムーアが演ずる「G.I.ジェーン」

野心家の女性上院議員デハーベン(アン・バンクロフト)が、男女差別雇用の撤廃法案を成立させるため、海軍を議論の槍玉にあげた。彼女は、軍の上層部と取り引きし、SEALの訓練テストに、初の女性将校を送り込む計画を承諾させる。

SEALは、米国海軍の中で最も危険な工作活動を担う潜伏特殊部隊。男性兵でも脱落すると言われるその認定トレーニングに参加することになったのは、海軍情報部で地形分析を担当する海軍大尉ジョーダン・オニール(デミー・ムーア)。実戦経験がないばかりに、同期の恋人(ジェイソン・ベガー)に出世の先を越されて悔しい思いをしていた彼女は、このチャンスに飛びついたのだった。

訓練の場は、フロリダのカタラノ海軍基地。12週間におよぶ地獄のプログラムの指揮を取るのは、ウルゲイル曹長(ビーゴ・モータソン)。強烈な訓練に、60%にも及ぶメンバーが脱落していく中、「特別扱いはしないでくれ」と不屈の闘志を燃やすオニール。そんな彼女の頑張りに、最初は女性ということで、仲間外れにするような行動をとったほかの男性兵士達も、じょじょに心を開き、オニールは彼らのリーダとして成長していく。

オニールの挫折を信じて疑わなかった海軍上層部とデハーベン議員は、その期待を裏切ってきたオニールを罠にはめ、ワシントンに呼び戻すことにする。反発するオニール。しかし命令には逆らえない。恋人の助けを得て、デハーベン議員の元に乗り込むオニール。

無事訓練に復帰した彼女たちのトレーニング最終段階は、リビアからの米兵救出という実戦に急転向。重傷を負ったウルゲイル曹長に代わり、オニールは命をかけた潜伏工作の指揮をとらなければならない…。

女性兵士が各種メディアに頻繁に登場するこの頃、必然とも言える話題作。ワークアウトとダイエットで前作「ストリップ・ティーズ」とは全く異なるボディで、 体当たりで役に挑んだデミー・ムーアに対する評価は高い。また、「ブレードランナー」「ブラックレーン」などの巨匠リドリー・スコット監督による迫力映像も満喫できる。

技術的アドバイザーを務める元米海軍シールのハリー・ハンフリーによれば、デミーをはじめとする出演俳優たちは実際のシール・チーム同様の訓練キャンプで2週間の特訓を受け、その間デミーは特別扱いを拒否してすべての訓練課程をこなしたばかりか、男優でも音をあげてしまう過酷なトレーニングを必死で耐えて抜いたとか。その上、デミーは自腹で100人以上のスタッフへ頻繁にビールを奉仕したり、ロケ地のバージニア州リッチモンドで最高級のホテルから素晴らしい朝食をケータリングさせたりと細かい気配りをし、セットの人気者になったとも。

日本公開は98/1/31。

草模様

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