FACE/OFF 

最終更新日:1998.3.31 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1997年ジョン・ウー監督作品(R) パラマウント配給

主演: ジョン・トラボルタ & ニコラス・ケイジ

「フィノメノン」「エンジェル」と大作の続くジョン・トラボルタと「ザ・ロック」「コン・エアー」とアクション巨編の続くニコラス・ケイジが、善人と悪人の顔がすり変わる「フェイス・オフ」で大暴れ。「マスク」のマイク・ウァーブ脚本

5年前に残虐なテロリスト、キャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)に依って、自分の身代わりに5歳になる息子を殺された、テロリスト専門のFBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、離陸しようとする飛行機を大立ち回りで阻止して、やっとトロイを仕留める。

数日後、トロイの弟のポラックス(レッサンドロ・ニボーロ)の所持品から、細菌兵器の詰まった時限爆弾をセットしたことを示す証拠のディスクが出てきた。爆弾の在処を知るのは、刑務所にいるポラックスのみ。

苛立つアーチャーに、FBIの秘密捜査班から呼び出しがかかった。アーチャーが彼らに見せられたもの――それは、死んだはずのトロイが昏睡状態で横たわっている姿だった。秘密捜査班は、トロイの顔の皮膚をアーチャーに移植し、トロイになりすましたアーチャーを刑務所のポラックスのもとへ送って爆弾の場所をつきとめる計画を立てていたのだ。

気が進まないながらも、しぶしぶ同意するアーチャー。かくして彼は、獄中の人となる。一方その頃、昏睡状態から目覚めたトロイは、仲間と連絡をとって秘密捜査班の研究所を襲わせ、自分の顔にアーチャーの皮膚を移植させた。

拘束期限の切れる日、ポラックスから爆弾の場所を聞き出すのに成功したアーチャーは、安堵と共にFBI捜査官との面会所に向かう。だがそこに現れたのは、自分の顔を持つトロイだった。

トロイは移植チームを皆殺しにして、アーチャーになりすまし、FBIを指揮、細菌爆弾も爆発直前に止めて、いちやくヒーローとなるは、弟は出所させるはのやりたい放題。アーチャーの妻イブ(ジョアン・アレン)や娘も、夫や父の変わりように驚きながらも、うまく騙されてしまう。

こうなるとアーチャーに残された道は、脱獄のみ。またまた派手な大立ち回りで、見事脱獄に成功する(まあ、そうしないと話は進まない^_^)。アーチャーはトロイの仲間の所に転げ込み、トロイのガールフレンドと息子に対面。5歳の息子に、殺された自分の息子を重ね合わせて、感慨にふけったところで、トロイの指揮するFBIがまたまた派手に突入。2人が至近距離で相手に銃口を向け合うメキシカン・スタンドオフで2人の対決も。

これからまだまだスピード・ボート・チェイスも含めて派手なアクションが次々と続くのだが、その中で妻やガールフレンド、子供達との交流もセンチメンタルに描かれ、飽きさせない作りになっている。

映画のほとんどは、トラボルタがケイジを、またケイジがトラボルタを演じることになり、ややこしくてしょうがないという感じだが、さすがに演技派の2人、その違いをうまく演じ分けている。アーチャーの顔を持ったトロイが、「このばかげた顎は何だ!と、トラボルタの四角い顎を皮肉る場面などはお笑い。

アクション好きの方には絶対にお勧めです。

日本公開は98/2/28。

草模様

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