最終更新日:1999.9.29 JST
1999年アレクサンダー・ペイン監督作品(R) パラマウント配給
主演: マシュー・ブロデリック & リース・ウィザースプーン
田舎町の平凡な高校教師の運命を変えたのは、生徒会の選挙だった「ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ!」
ジム・マッカリスター(マシュー・ブロデリック)は平凡な教師。生徒会の顧問を努め、生徒たちの将来に少しでもいい影響を与えることを生きがいにしている。ジムは12年のジョージ・ワシントン・カーバー高校における教師生活で3度年間最優秀教師に選ばれていたが、そんな彼の評判やキャリアを全て消してしまうことになった - 生徒会の選挙で。
トレーシー・フリック(リース・ウェザースプーン)は、学校においては申し分のない成績を修めていたが、大きな野心を持ったやり手であり、高校は生涯に渡るキャリアを積む上での最初のステップと考えていた。クラブや委員会や学内ミュージカルで忙しくしながらも、彼女はより大きな成功を目指していた。それは、生徒会長。
しかし、そんなトレーシーも完全ではなかった過去があった。母親と2人暮らしだった彼女は、父親のイメージを持ったジムの親友の同僚教師と関係を持つまでにいたり、結果として事件?は表沙汰にはならなかったものの、同僚はクビになり、妻からは離婚を突きつけられ、町を去っていった。
そんなことも表に出ることもなく、選挙は無風状態。トレーシー以外に立候補者も出ない状態だった。そんな彼女の野望丸出しの姿に反感を覚えたジムが、学校のフットボールのヒーローであったポール(クリス・クライン)に立候補を勧めるまでは。
ポールはあまり賢いとは云えなかったが、フットボールのスターであったことで、人気は抜群。トレーシーを脅かす。そして、さらにポールの義理の妹のタミー(ジェシカ・キャンベル)が、ポールが1人で両親の寵愛を集めたり、自分が好きだった女友だちがポールに夢中になったことを逆恨みして、さらに会長選挙に立候補。そして、生徒会廃止の過激なアピールで人気を集めたりしたから、選挙は大変な様相を見せることになった。
そんな折り、ヒステリックになったトレーシーが、興奮の余り、ポールの選挙ポスターを破り捨てて、密かに処分してしまった事件が起こる。しかし、明らかにトレーシーの仕業と思って、関係者に事情聴取を行うジムに、私がやったと告げたのはタミー。彼女はトレーシーがポスターを処分するところを偶然見ていたのだが、それを云わずに自分がやったと主張する。そして、タミーは退学、転校に。
選挙戦がいよいよ大詰めに近づいたそんなある日、離婚した同僚の奥さんと子供の面倒を見ていたジムは、ムラムラと浮気心を覚え、彼女をホテルに誘い、授業が終わったらと云う返事を得る。わくわくのジムはいそいそとモーテルの部屋を飾り立て、彼女を迎えに行くが、彼女は何故かいない。そう、激情を脱した彼女は、ジムの妻の元で、全てを告白していたのだった。帰る家のなくなったジム。
そして、遂に選挙の日。果たして、結果は如何に?そして、なぜジムはキャリアを潰すことになったのか?また、彼の家庭はどうなるのか?
まあ、何と云いましょうか、コメディそのものです。ただ、笑ってください。
日本劇場未公開。