Deep Impact

最終更新日:1998.6.26 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1998年ミミ・ラダー監督作品(PG-13) パラマウント配給

主演: ロバート・デュバル & ティア・レオーニ

巨大彗星が地球を滅亡させる?「ディープインパクト」

14歳のリオ・ビーダーマン(イライジャ・ウッド)が、ハイスクールの天文学クラブで撮った写真を分析した天文学者のマーカス・ウルフ(チャールズ・マーティン・スミス)はそこに写っているのは新しい彗星であることを発見する。そして、その彗星の軌道は地球に向かっていることも。しかし、彼はその発見を知らせに向かう途中に自動車事故で命を失うことに。

それから1年後、新進気鋭、野心家のニュース・レポーターのジェニー・ラーナー(ティア・レオーニ)は、妻の病気を理由にして辞任した財務長官の取材で、「エリー」という女性問題がその原因であるという情報を入手し、財務長官に迫るが、その帰路、FBIに拉致される。

連れていかれた先でジェニーを待ち受けていたのはなんと、合衆国大統領ベック(モーガン・フリーマン)で、彼は彼女に2日間沈黙を守る代わりに、2日後の大統領会見で最初に質問を受け付けることを約束する。

訳の分からないジェニー。そして、エリーの意味を探すジェニーがインターネットで見つけたものは、E.L.E.(Extinction Level Event)、つまり種の絶滅を引き起こす現象というものであった。

大統領会見が開かれ、E.L.E.は明らかになった。それは、約1年後に彗星が地球に衝突するというもので、その大きさはニューヨークのマンハッタン島と同じくらいの大きさで、地球にこのまま衝突すれば、地球上の全ては破壊されるという恐ろしい事実であった。さらに大統領は、アメリカはロシアと協力して、既に衛星間飛行可能な宇宙船、メサイア(救世主)を建造済みで、2週間後に彗星に向かい、彗星に着陸して核爆弾をしかけ、彗星を爆破もしくは軌道を逸らすということも発表した。

宇宙船の乗組員は、若いオーウェン・モナシュ(ロン・エルダード)、アンドレア・ベーカー(メアリー・マコーミック)、マーク・サイモン(ブレア・アンダーウッド)、ミカエル・タルチンスキー(アレキサンダー・バルエフ)、ガス・バテンザ(ジョン・ファブロー)の5人のほかに、70年代に月面を歩いた最後の宇宙飛行士のスパージャン・タナー(ロバート・デュバル)も彗星への着陸船の飛行士として選ばれていた。若者たちに広告塔だと反感を買うタナーは、シミュレータでなく実際に宇宙での着陸経験があるのは私だけだと云う。

そして、メサイアは彗星に向かう。TVのアンカーマンには、大統領会見で最初に質問する権利を行使して、世間の注目を浴びたジェニーが努める。地球上の人々が見守る中、彗星の夜の部分に着陸した一行は、朝までの7時間の間に、7基の核爆弾を地中100mに埋めていく。しかし、1基が途中で引っ掛かり、その復旧に手間取った一行は、太陽の日が当たり出すと共に熱せられて吹き出すガスに、ガスを失い、オーウェンも太陽の光で目をやられてしまう。

しかし、作戦は失敗。彗星は大小2つに別れたが、共に地球への進路は変わらない。メサイアも爆発の余波で地球への連絡が絶たれる。

大統領は、最後の作戦を伝える。地球に接近した段階で迎撃の核ミサイルで彗星の爆破を図るが、成功するかどうかは不明。アメリカ中部の山岳部に地下都市を作るが、そこには100万人しか入れない。予め選ばれた各方面のスペシャリストの20万人以外は、ランダムな抽選で選ぶが50歳未満に限ると。

彗星発見者ということで選ばれたリオは、クラスメートのサラ(リリー・ソビエスキー)と結婚。それでサラもサラの家族も一緒に地下都市に入れるはずだった。しかし、迎えに来た兵士たちのリストにサラの家族の名はなく、サラは家族と残る道を選ぶ。

一方、ジェニーの母ロビン(ヴァネッサ・レドグレーブ)は自らの生を絶つ。後から駆け付けた離婚し、再婚した父(マキシミリアン・シェル)を突き放すジェニー。

彗星の衝突地点が明らかになる。小彗星は大西洋に衝突。そして900mもの津波を引き起こし地上の大部分を水没させる。そしてその数時間後にぶつかる大彗星は、カナダ西部に衝突。それから2年間は、地球は暗雲に覆われ、数ヵ月で全ての植物や動物が死滅することになると。

そして衝突まで数時間。地下都市に入る権利を最後に捨てたリオは、サラを探す。同じく自分の権利を同僚のベス(ローラ・イネス=ERのスタッフドクター、ケリー・ウィーバー医師役)と幼い娘に譲ったジェニーは、幼いころ家族3人で楽しく過ごした思いでの地に向かい、父と最後を待つ。サラと再会、サラの両親から幼い兄弟と共にサラと一緒にバイクで逃げろと云われ、山上に逃げるリオ。

音信不通になっていたメサイアが地球に近づいたころ、タナーが仲間たちに一つの提案をする。残った核ミサイルで大きな方の惑星を爆発しないかと。しかし、その提案を実行するということは、彼らがもう地球には戻れないということを意味する。

メサイアは大彗星の衝突を阻止できるのか?リオとサラはどうなるのか?ジェニーは。

スティーブン・スピルバーグ製作、「ピースメーカー」のミミ・レダー監督。視覚効果はILMが担当、彗星上でのシーンや、小惑星の衝突に依る津波のシーンなど、素晴らしい特撮を見せる。

SF好きには絶対見逃せません。

日本公開は98/6/20。

草模様

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