Cookie's Fortune

最終更新日:2000.3.8 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1999年ロバート・アルトマン監督作品(PG-13) オクトーバー・フィルムズ配給

主演: リブ・テイラー & グレン・クローズ

アメリカ中西部の田舎町でちょっと風変わりな姉妹が、叔母の自殺を揉み消すためにしたことは?「クッキー・フォーチュン

年老いた白人の女性、通称クッキーこと、ジュウェル・マエ・オーカット(パトリシカ・ニール)は、ミシシッピ州、ホーリー・スプリングでギャンブラーだった亡くなった夫の想い出に囲まれた古ぼけた家に、忠実な黒人の友だちであるウィーリー(チャールズ・S・ダットン)と暮していた。ウィーリーは鯰釣とワールド・ターキーとバー通いをこよなく愛す、クッキーの本当にいい友だちだった。

クッキーには、ちょっと風変わりな姪が2人いて、彼女らはイースターの町の催しに"サロメ"を上演しようとしていた。劇の演出を行うちょっと独善的な姉キャミー(グレン・クローズ)と、サロメを演じる姉に異常なくらいに従順なコーラ(ジュリアン・ムーア)。彼女らは町の反対側に2人で暮していたが、クッキーと彼女たちはお互いに理解できない存在であった。

いよいよ明日がイースターという日、町にコーラの娘で町を出ていたエマ(リブ・テイラー)が戻ってきた。彼女は、クッキーとウィーリーが大好きで、母や叔母のキャミーを理解することができず、町を飛び出していたのだが、夢破れて町に戻ってきたのであった。しかし、家族の元に姿を現そうとしないエマ。ウィーリーは話を聞いて、すぐにエマの元に駆け付け、クッキーが年老いていることもあり、クッキーと一緒に暮すことを勧める。

その頃、クッキーは、老いていく自分がウィーリーの負担になることを避けるべく、そして愛すべき夫の元に行くべく、亡き夫の銃で自らの命を絶っていた。そんなところに、亡き母=クッキーの妹のものであったと云うフルーツ皿を劇で使いたくなったキャミーが訪れる。そして、フルーツ皿を勝手に持っていこうとしたキャミーが2階の寝室で見つけたのは、自殺した叔母の姿だった。敬虔な?いや異常なクリスチャンであるキャミーにとって、自殺は許されることの出来ないものであり、親戚から自殺者を出すことは許されなかった。

キャミーは遺書を食べてしまうと、外から押し入った強盗が、居直ってクッキーを殺したように細工、妹のコーラにも絶対にクッキーが自殺したことは云わないように言い聞かせ、警察を呼ぶ。しかし、その時に銃を庭に捨てたところを隣の家の子供に見られていたことには気付かなかった。

警察の調べは、殺人。そして、アリバイがなく、見つかった銃に指紋の残っていたウィーリーが逮捕される。実はウィーリーはクッキーが自殺する前の夜にクッキーが持っていた亡き夫の銃の全てをクッキーのために掃除していたのであった。思わぬ成り行きに動揺するキャミーだが、神にウィーリーの嫌疑が晴れるのを祈るのみ。エマはウィーリーがクッキーを殺すはずはないと、ウィーリーと共に留置所から動かない。

さて、如何にしてウィーリーの無実は晴れるのか。そして、キャミーのある行動が、全く予想もできないことを引き起こす。また、その調査で現れてくるエマに関する大きな秘密とは?

はい。とても地味な映画です。じっくりと見てください。

日本公開は00/2/19。

草模様

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