最終更新日:2000.2.7 JST
1999年フランク・オズ監督作品(PG-13)ユニバーサル配給
主演: スティーブ・マーティン & エディ・マーフィ
ぜんぜん売れないプロダクションが大アクションスター主演の映画を製作。しかし、そうスムーズに進む訳がない「ビッグムービー」
ボビー・ボーフィンガー(スティーブ・マーティン)は、子役スターだった10歳の頃から、映画をつくるのが夢だったが、彼の名前のプロダクション会社は未だに映画を作ったことがない。50歳になる前に一花咲かせようと焦る彼の手元には、経理社員のアフリム(アダム・アレキシ=マレ)が書いたSF映画の脚本。ボビーは彼を信じて付いてきた仲間達を家に呼び、この脚本を使って初めての映画をつくると断言する。
ボビーは高級レストランに入り込み、有名プロデューサーをうまく騙して作品製作のOKを取るが、それは大アクションスターのキット・ラムジー(エディ・マーフィ)を出演させると云うのが条件であった。そして、ボビーはキットが気付かないまま、映画に登場させてしまう作戦に出る。
有料オーディションで採用したヒロイン役のデイジー(ヘザー・グラハム)と、何人かのスタッフを加えて、早速撮影が始まった。ハリウッドで洗車屋をするカメラマンのデイブ(ジェイミー・ケネディ)が、キットのスケジュールをチェックし、順調に撮影は進んでいたが、ある日突然キットの姿が消えた。
実はキットはUFOの妄想に犯されており、ボビーたちの撮影がそれを増長させたのであった。実際に宇宙人に攻められていると勘違いしたキットは、彼の掛かり付けであるカウンセリング兼カルト団体の「マインドヘッド」に逃げ込んだのであった。
しかたなく、彼の代役として似ている人物のオーディションをすることになった。ビン底眼鏡で、とてもアクションスターとは言い難いが、顔だけは似ているということで、キット代役兼雑用係としてジフ(エディ・マーフィ二役)が採用された。無茶苦茶なスタントシーンに怯えるジフだが、やがて仲間に馴染みはじめ、撮影も終わりに近づいて来る。
そして、いよいよ最後の撮影に入る。これが終れば、映画は遂に完成。ボーフィンガープロダクションの華々しいデビューになるはず。しかし、「マインドヘッド〕の追求の手はそこまで迫っていた。万事休すか?
スティーブ・マーティンの作品の設定アイディアもユニークだが、ちょっとへんなアクションスターと普通のいい人の2役を演じ分けられる、エディ・マーフィはさすが。
監督のフランク・オズは、あの「スターウォーズ」のヨーダの声優。
日本公開は未定。