Bad Company

最終更新日:2002.11.1 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

2002年ジョエル・シューマッカー監督作品(PG-13) ブエナビスタ配給 1時間56分

主演: アンソニー・ホプキンス & クリス・ロック

人類史上最悪の9日間。滅亡を回避するミッションの担い手は、伝説のCIA諜報員と、IQ185の頭脳を持つ男だった「9デイズ」

チェコ共和国の首都プラハ――世界で最も美しい町の一つに数えられ、中世の面影が色濃く残るこの都市で、全世界を震憾させる《取引》が行われようとしていた。それは、アタッシュケース1個分でマンハッタンを壊滅できるポータブル核爆弾《P.N.B..(=Portable Nuclear Bomb)》の売買――。ロシア人マフィアのアドリク・ヴァス(ピーター・ストーメア)は、古美術商を隠れ蓑とするマイケル・ターナー(クリス・ロック)を仲買人にして、この悪魔の兵器のバイヤーを見つけていたのだ。だが、全てはCIAが丸2年を費やした巧妙な罠だった。マイケル・ターナーの正体はCIAきっての敏腕諜報員、ケヴィン・ポープ。そして、P.N.B.のバイヤーとして姿を現したのは、かつて一度も任務をミスしたことのない伝説的CIA諜報員、ゲイロード・オークス(アンソニー・ホプキンス)。交渉はスムーズに運び、取引は10日後に決定したその日――ケヴィンがテロリストに襲われ、オークスの目の前で非業の死を遂げる。

アメリカ合衆国ヴァージニア州ラングレー近郊・CIA本部――急遽帰国したオークスたちに、ケヴィンの死を悼む時間はなかった。テロリストの狙いは、P.N.B.を手に入れること。それが奴らの手に渡ることは、人類の滅亡を意味していた。なんとかしてヴァスとの取引を成立させ、P.N.B.の破壊力を解除しなければならない。それには、ヴァスが唯一信頼を寄せていたマイケル・ターナーの存在が不可欠なのだ。

取引まであと9日――CIAはついに苦渋の決断をする。産まれてすぐに生き別れたケヴィンの双子の兄弟ジェイク・ヘイズを、ターナーに仕立て上げるのだ。恋人ジュリー(ケリー・ワシントン)にまで見切りをつけられるほどの、その日暮らしの便利屋にすぎないジェイクに、洗練されたターナーの外見や性格、彼をとりまく人間関係はもちろんのこと、CIA諜報員としてのノウハウまでを叩き込んで。それはあまりにも無謀な作戦だったが、オークスは知能指数185以上というジェイクの潜在能力に望みを託す。そして、生まれて初めて自分の人生に意義を見出したジェイクは、オークスの期待に見事に応えるのだった。

ニューヨークで、そして降り立ったプラハでテロリストはジェイクをターナーと思い込み、何度も襲うが、危うく切り抜けるジェイク。そして、ついに、運命の時がやってきた。ヴァスは取引場所として、プラハ郊外の廃櫨となった修道院を選ぶ。ジェイクは自分の網膜をコンピュータに読み込ませ個人認証を済ませた後、差し出されたP.N.B.をチェックする。オークスからヴァスヘの送金も終了し(実は架空送金であるのだが)、取引は無事に終了したかに思えたが、その時、無数の銃弾がヴァスを貫く。予期せぬ敵の正体は、ケヴィンを殺したテロリスト、ドラガン(マシュー・マーシュ)ー味だった。ジェイクとオークスは間一髪で難を逃れるが、P.N.B.はドラガンらに奪取されてしまう。彼らの狙いはアメリカ合衆国を壊滅させること。だが、すぐにドラガンはP.N.B.の起爆装置がロックされており、それを解除するにはジェイクの網膜をもう一度スキャンするしかないと知る。

滅亡の予感に震えるニューヨーク――ドラガンはジェイクの恋人ジュリーを人質にとり、ジェイクをおびき出す。CIAにとっても、これがP.N.B.を取り返す最後のチャンスだった。今やアメリカ合衆国の、そして人類の運命がジェイクー人の肩にかかっていたのである…。しかし、鉄壁の体制をひいたはずのCIAだが、替え玉にすっかりだまされ、遂にP.N.B.は秒読みを始める。ニューヨークの中心、セントラルステーション。カウントダウンを止められるのは、網膜スキャンが有効なジェイクのみ・・・

《静》の演技で定評のあるホプキンスが、本作品ではその輝かしいキャリア史上初のダイナミックなアクションに挑戦し、話題を集めている。また、CIAのミッションに巻き込まれたIQ185の街の便利屋ジェイク・ヘイズ役に、『リーサル・ウエポン4』のクリス・ロック。はじめは反発し合いながらも、次第に強い絆で結ばれていくオークスとジェイクの関係を、この二大スター俳優が絶妙のコンビネーションで演じている。

監督は、『バットマン フォーエヴァー』『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』などの娯楽大作から『依頼人』『評決のとき』などのサスペンスの傑作まで手掛けるエンターテイメント・ムービーの巨匠ジョエル・シュマッカー。『ザ・メキシカン』の撮影監督ダリウス・ウォルスキーと、ピーター・グリーナウェイ作品などで定評のあるプロダクション・デザイナー、ヤン・ロルフスのコンビはプラハ・ロケーションの効果を最大限に活かし、ストーリーに神秘的な奥行きをもたらしている。

同時期に公開されたトリプルX同様プラハが重要な舞台となってます。プラハが流行?

ちょっと、関係がごちゃごちゃしてて、分かりにくい点もあり、中だるみも少々。でも、まあ、笑いも取りながら、2時間、ワクワクドキドキ過ごせます。

日本公開は02/10/19。

草模様

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