最終更新日:1998.5.9 JST
1997年ポール・バーホーベン監督作品(R)トライスター配給
主演: キャスパー・ヴァン・ディーン &ディナ・メイヤー
ロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」を、『ロボコップ』『トータル・リコール』のポール・バーホーベン監督が映画化。地球連邦軍の若者と巨大昆虫型エイリアンの戦いを描くSF戦争ムービー「スターシップ・トゥルーパーズ」
人類の危機! 地球へと降り立つ巨大な昆虫の群れの前に、次々と倒れる地球連合軍の兵士たち。このまま、人類は破滅するのだろうか?
1年前・・・
高校の卒業とともにカルメン(デニース・リチャーズ)は、宇宙海軍アカデミーに参加する。優秀なカルメンの目的は、宇宙船のパイロットになること。そして、地球のために巨大な昆虫と戦うことだった。しかし、彼女のボーイフレンドジョニー(キャスパー・ヴァン・ディーン)の入隊の理由は違っていた。カルメンの気持ちを繋ぎ止めるため、ジョニーは両親の反対を押し切り、トレーニングに参加することを決意する。
トレーニング初日、ジョニーは思わぬ人物に再会する。ディジー(ディナ・メイヤー)が、ジョニーの前に現れたのだった。二人は、高校のフットボールチームでクォーターバックとワイドレシーバーを務め、絶妙のコンビネーションでチームを多くの勝利に導いた間柄。それに加え、ディジーは、密かにジョニーを慕っていたのだが、結局ジョニーにその気持ちは伝わらずじまい。そんな二人が、このトレーニングの中でもペアを組むことになる。いつか、自分の思いがジョニーに届くと信じるディジー。
そんな日々を過ごす中、1通の手紙がジョニーに届く。宇宙船のパイロットとして、宇宙に旅立つカルメン。そして、カルメンへの思いを断ち切ろうするジョニーは、実弾訓練で一つの判断ミスを犯す。チームメイトのヘルメットを外したジョニーの前で銃が暴発。そして、その弾はチームメイトの頭を打ち抜いてしまうのだった。
もともと、このトレーニングに参加した動機が不純だと気づいていたジョニーは、それを期にトレーニングキャンプから退くことを決意。しかし、画面に写りだされる両親が、エイリアンの襲撃に遭う。自分の生まれ育った街が、炎に包まれていく。すべてを一瞬のうちに失ったジョニーは、両親と友人の復讐を誓い再び地球連合軍のメンバーとして戦い始める。
エイリアンの母星クレンダス星の総攻撃に参加するジョニー。 カルメンの操縦する宇宙船でクレンダスに到着。しかし、彼らの前に現われた敵は、莫大な兵力を持つばかりでなく、想像を絶する知能の持ち主でもあった。
この一年の辛く、悲しい思いを胸に戦場へと降り立つジョニー。しかし、僅かな心の隙が、ジョニーの体に大きなダメージを与えることに。エイリアンの振り下ろす鋭い脚がジョニーの体に突き刺さる。
大きな犠牲を払い戦い続ける地球軍。戦没者の名前が記せられたビルボードの前で、カルメンは呆然と立ち尽くす。そこにはジョニーの名が・・・
映画は、インターネットをイメージしたレイアウトのスクリーンに、地球連合軍の兵士募集のコマーシャル、地球連合軍の活躍の模様などを映し出しながら進んでいく。
宇宙船の戦闘シーンはあまりなく、どちらかというとジョニーをとりまく友情を描いた作品。戦闘シーンは残虐なシーンが多いそうで、エイリアンが、人間の体を半分に切断するシーンなど、とてもリアルだそうです。
日本公開は98/5/2。