Harry Potter and the Chamber of Secrets

最終更新日:2002.12.3 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

2002年クリス・コロンバス監督作品(PG) ワーナーブラザース配給 2時間41分

主演: ダニエル・ラドクリフ & ルパート・グリント

世界中から熱狂的な歓迎と支持を受けた『ハリー・ポッターと賢者の石』から1年。12歳になったハリーが遭遇するのは、愛するホグワーツ魔法魔術学校の過去に隠された、恐ろしくて、深い謎。「ハリー・ポッターと秘密の部屋」

ハリー(ダニエル・ラドクリフ)は、ホグワーツに入学して最初の夏休みを、マグル(普通の人間)の親戚であるダーズリー一家のもとで過ごしていた。叔父のバーノン・ダースリー(リチャード・グリフィス)、意地悪な叔母ペチュニア(フィオナ・ショー)、そして彼らの息子ダドリー(ハリー・メリング)からなるダースリー一家は、ハリーが身につけた魔法に恐れをなし、以前にも増してハリーをいじめていた。

「ドビーめは警告しに参りました。ハリー・ポッターはホグワーツに戻ってはなりません!」コウモリのような長い耳。ぎょろりと飛び出した緑の目。占い枕カバーのような服を身にまとった奇妙な生き物が、ハリーの前に突然現れてこう云ったのは、そんなある日。トビーは大きな屋敷や城に生息する“家敷しもぺ妖精”。驚くハリーに、ドビーはさらに警告する。「罠です、ハリー・ポッター、今学期、ホグワーツで世にも恐ろしいことが起こります」「ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所はホグワーツなんだ!」そう必死でトビーに説明するハリー。しかしトビーは、どうしてもダーズリー家からハリーを出すまいと画策し、ハリーはバーノンおじさんに部屋に閉じ込められるはめになる。

そんなハリーを救いに来たのは、親友のロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)だった。ロンは双子の兄、フレッド(ジェームス・フェルプス)とジョージ(オリバー・フェルプス)と一緒に、何と、空飛ぶ車フォードアンダリアに乗ってやってきたのだった。追いすがるバーノン叔父を振り切って、ハリーはロンの家に。ミセス・ウィーズリー(ジュリー・ウォルターズ)に大目玉をくらう3人兄弟だが、ロンの妹のジニー(ボニー・ライオ)や父アーサー(マーク・ウィリアムズ)と楽しくハリーは過ごす。

ウィーズリー一家とダイアゴン横丁に学用品を買いに出掛けたハリーは、ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)とも再会。魔法界で大ブレイク中のベストセラー作家で、この度ホグワーツの「闇の魔術の防衛術」の教授に就任することとなったギルデロイ・ロックハート(ケニース・ブラナハ)のサイン会に出くわした彼らは、同級生のドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)にも再会する。ドラゴの父ルシアス・マルフォイ(ジェイソン・アイザック)との出逢いも。

そして、いよいよホグワーツに向かう日、昨年同様9 3/4ホームに向かおうとするハリーとロンだが、何故かホームに入れない。ホグワーツ特急に乗り遅れた2人は、例の空飛ぶ車を使ってホグワーツに向かう。ホグワーツ特急に追い掛けられて危うく車から振り落とされそうになったり、ホグワーツの暴れ柳に危うく潰されそうになった2人だが、なんとか学校に到着。いよいよ2年生が始まる。

新学期を迎えたホグワーツに、不気味な出来事が次々と起こる。ハリーだけに聞こえる「殺してやる……八つ裂きにしてやる……!」という不吉な声。そして、壁に書かれた身の毛もよだつ警告の文字――そこにはこう書かれていた。「秘密の部屋は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけよ」ホグワーツに伝わる「秘密の部屋」の伝説とは何なのか

次々と石に変えられていく被害者たち。スリザリンとのクイディッチの試合中に突然ハリーを襲う暴れ玉。見事スリザリンのシーカーとなったマルフォイに競り勝ってスニッチを掴んだハリーだが、右手を骨折。ロックハートの要らぬおせっかいの呪文で右手の骨を抜かれたハリーは、治療のために病室に泊まるが、再びドビーが現れる。ホグワーツ特急のホームへの入口を閉ざし、クイディッチのボールにハリーを襲うように仕向けたのは、ドビーだと。すべてはハリーを守るため、ホグワーツから引き離すためだと。

秘密の部屋を探るハリーは、ある日女子トイレに住む嘆きのマーテル(シーリー・ヘンダーソン)から古い日記帳を手に入れる。トム・リドル(クリスチャン・カールソン)と云う名の少年の日記は、50年前に秘密の部屋が開けられた事件にハリーを連れていく。そこで、ハリーが見たのは、ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)が秘密の部屋に住む怪物に生徒を襲わせたと云う信じれない光景だった。

そして、なんとハーマイオニーまでが石に。ハグリッドに真相を問いただそうとハグリッドの家を訪ねた2人だが、ハグリッドは魔法省に逮捕され、ダンブルドア校長(リチャード・ハリス)も、ルシアス・マルフォイの策略で校長を解任されてしまう。

ハグリッドが最後に残した言葉「蜘蛛のあとを追え」にしたがった2人は、闇の森の洞窟で大蜘蛛アラゴクから、ハグリッドは何もしていないし、アラゴクも秘密の部屋に住む怪物ではないと聞く。そして、現れた空飛ぶ車でなんとか闇の森を逃げ出した2人。

ハーマイオニーが石にされる直前に調べていた本から、秘密の部屋に住む怪物は蛇の化け物バジリスクと知った2人。バジリスクの目を直接見たものには即座に死が訪れると云うが、これまでの被害者は、鏡に写った姿や、水面に反射したものを見たり、カメラのレンズを通して見たりで、死には至らず、石と化したのであった。

そして、ロンの妹のジニーが、秘密の部屋にさらわれてしまった。ホグワーツから逃げ出そうとしたロックハートを引き連れて、50年前に唯一殺されたという嘆きのマーテルを訪ねた2人の前に遂に秘密の部屋への扉が開いた。

そして、秘密の部屋にたどり着いたハリーの前には、ジニーが。そしてトム・リドルが。彼は一体誰?なぜ?そこで、明らかにされる秘密の部屋の謎。そして、事件の背景。しかし、すべてを知ったハリーをバジリスクが襲う。

絶体絶命のハリーを救ったのは、ダンブルドアを信じる強い気持が通じたもの。そして、ハリーがスリザリンでも十分やっていけると云われた以上にグルフィンドール生であることの証明。

そして、すべては解決。ハーマイオニーも無事石から復活し、ハグリッドもホグワーツに戻って来る。ハグリッドと抱き合うハリー。2年生は終わった。

もしかしたら、1度見ただけでは、話の複雑さに理解できないかも。そうした方には、やはり原作を読むことをお勧めします。ほぼ原作に忠実に映画化されてますし。とにかく、2時間半余り、退屈させません。ストーリーもともかく、合間に笑いを振りまいて見せてくれます。

そう云えば、エンドロールを見ずに席を立ってしまう方がほとんどですが、最後まで我慢するといいことがあるかも^_^

日本公開は02/11/23。

草模様

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