Godzilla

最終更新日:1998.5.25 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1998年ローランド・エメリック監督作品(PG-13) トライスター配給

主演: マシュー・ブロデリック & ジャン・レノ

ゴジラがニューヨークを破壊する!「ゴジラ」

南太平洋フランス領タヒチ。原因不明で沈没した日本漁船から唯一助け出された男が運び込まれた。駆け付けたフランス政府の調査官フィリップ(ジャン・レノ)の尋問で、男が答えた言葉はただ一つ。「ゴジラがでた」とだけ。

生物博士のニック(マシュー・ブロデリック)は、旧ソ連チェルノブイユで原発事故のミミズへの影響を調べている最中に、突然アメリカ軍によって、パナマに呼びつけられる。そして、そこで彼が目にしたのは、信じられないような大きさの巨大な3本指の足跡であった。

さらにジャマイカに飛んだ彼の目の前に、何かによって無惨にも破壊された船が現れる。まるで巨大な生物によって、残されたとしか思えないそれらの現象。そこでは、保険の調査官だと名乗るフィリップの姿もあった。

新たに北大西洋では、操業中のトロール漁船3隻が、海中に引きずり込まれるという事故も起きる。一体何が・・・

オードリー(マリア・ビティロ)はNYのテレビ局でレポーターを目指しているが、彼女の夢はなかなか実現されず、今日もアンカーマンのカリマン(ハリー・シアラー)の小間使いに追われている。そんな彼女がテレビで見掛けたのは懐かしいニックの姿。二人は学生時代の恋人同士で、互いの夢を追い掛けて愛し合いながらも離ればなれになった経緯があったのだった。

そして、遂にゴジラはニューヨークに上陸した。高層ビル街を歩きまわるゴジラに、人々はパニックに。慌てた軍が出動をかけた頃、それは忽然と消えてしまう。

さっそくニューヨークの対岸に対策本部が敷かれ、ニックも本部に加わる。ニックのアイデアで、魚が餌として用意される。その罠にゴジラは見事に引っ掛かって姿を現す。万全を期して、襲い掛かる軍。しかし、ゴジラの動きは信じられないほど敏捷であった。次々と襲い掛かる攻撃を交わしていく。何とジェットヘリ戦闘機から放たれたミサイルまでを交わし、ビル街を逃げ回る。そして、さらにゴジラは狡猾でもあった。最新鋭のジェットヘリ戦闘機がゴジラを追い詰めたかのように思えたとき、状況は一変。3機の戦闘機は次々に撃墜されてしまう。そして、再びゴジラは姿を消した。

戦闘によって傷ついたゴジラの血液を採集して対策本部に戻ったニックの元に、カリマンの入場証を偽造して対策本部に入り込んだオードリーが待っていた。4年ぶりの再会。しかし、ニックが血液分析によりゴジラがなんと妊娠していることを発見し、その報告に本部に駆け付ける間になんと彼女はニックが持っていた軍の機密情報である、これまでのゴジラの痕跡を示すビデオテープを持ち出してしまう。

彼女は仲間のカメラマンのアニマル(ハンク・アザリア)と組んで、自分のレポートで、それをスクープにまとめるあげる。これで夢がかなう。

そしてオンエアー。対策本部にもその光景は流れる。しかし、ビデオは流されたものの、レポートはカリマンに横取りされていた。おまけに、対策本部では早速ビデオの出どころが追求され、テープのそばにオードリーを置き去りにしたことに気付いたニックは早速本部から追い出されることに。傷心で空港に向かうニックに声をかけるオードリーだが、ただ見送ることしか出来なかった。

しかし、空港へ向かおうとしたニックを乗せたタクシーを運転していたのはフィリップであった。彼は対策本部を盗聴しており、ニックが追い出されたことを知って接近したのだった。フランスの核実験の影響でゴジラが発生したことを疑う彼らは、その対策に秘かに動いており、ニックに協力を要請する。

その間、再びゴジラを魚の餌で誘き出す作戦が実行された。今度は万全の体制で臨む対策本部。ハドソンリバーに逃げ込んで高速で泳ぐゴジラに潜水艦1隻を失いながらも、最後には魚雷2発で仕留めることができた。

フィリップの一団に合流したニックは、ゴジラはどこかに巣を作っていると推測、その掻爬にマンハッタンに乗り込む。そして、彼らがマジソンスケアーガーデンで見たものは・・・

200個のゴジラの卵を爆破しようとするフィリップ一行だが、遅すぎた。次々と孵化するゴジラの子供たち。もう彼らには止められない。襲い掛かるゴジラの子供たちに、一行はフィリップとニックだけに。と思ったときに彼らの前に現れたのは、秘かにニックが乗ったタクシーをつけたアニマルと、彼からの通報でニックを追い掛けてきたオードリーであった。

ゴジラの子に襲われて、電話も通じず絶体絶命の状況の中、オードリーが放送設備を思いつく。なんとか放送室に逃げ込んだ彼らは、インターネットを利用し、TV局のスイッチャーにインターネット電話で連絡を取り、緊急生中継を要請。スイッチャーも送られてきた画面に移る200匹のゴジラの子を見て、番組を中断、現場からの生中継に独断で切り替える。

オードリーの夢にまで見たレポーターが実現する。マイクをオードリーに向けられたニックは、一刻も早くマジソンスケアーガーデンを攻撃し、ゴジラの子を全滅させないと、200匹は4000匹に、そして1600万匹になり人類を滅ぼすと訴える。

攻撃を決断する対策本部。もう時間はない。ニック達は決死の逃走を計るが、やがてゴジラの子に囲まれてしまう。攻撃までは後30秒。

フィリップの機転で、危機を逃れた一行が、外に逃げ出した直後、マジソンスケアーガーデンは火に包まれる。これで人類は救われた。

と、4人が安心したのは早かった。なんとゴジラは死んでいなかったのだ。子達が殺されたのを知って、4人に襲い掛かるゴジラ。タクシーで逃げ回る彼らだが、ゴジラのスピードに圧倒され、なんとかパークトンネルに逃げ込むが。閉じ込められてしまう。

逃走の途中に、やってきた軍の一行に、機転でタクシーの登録番号を知らせて、無線で連絡を取ったニックは、軍の攻撃を信じて、最後の戦いの囮になるべく、トンネルを飛び出す。

軍が待ち構えるのはブルックリンブリッジ。逃げる4人の車だが、橋の入り口でゴジラの口に捕らえられる。果たして4人はいかにこの窮地を逃れられるのか。果たしてゴジラをいかにして倒すのか。

そして、全てが終わったと思われたあとに、まだ・・・

いやあ、壊すわ壊すわ。マジソンスケアーガーデンだけでなく、クライスラービルや旧パンナムビルも派手に壊してくれます。本当にみんな壊すの大好きですねえ。

ゴジラは噂通り?怪獣というよりも恐竜という感じで、イグアナか大とかげの巨大化したもののようで、ゴジラの子が一斉に襲い掛かるシーンはまるでロストワールド、ジュラシックパークのようです。そういえば、ビル街を走る恐竜もロストワールドにありましたが、ゴジラのスピードと敏捷さは桁外れです。

なお、最初の方の予告編で博物館に足が現れたりするのが、ありましたが、あれは予告編専用のもので、本編には全く関係ありません。

また、米オラクル社では、マイクロソフトをモンスターに見立て、モンスター、ゴジラを倒そうと云うことで、社員に映画の券が配られ、みんなで見に行くようにというラリー・エリソン会長からの指示が流れ、みなさん見に行かれたとの内部情報?もあるようです。

CBSの人気番組Lateshowでもよく取り上げられており、以下のようなコメントがあったそうです。

(1)ゴジラがNYに来って?ああ、また一人英語を話さないヘンなやつが増えたのか(それだけの事さ)!!

(2)42丁目にゴジラの足跡があって、彼を誰も見なかったなんてそんな事(NYでは)ありえるか?!

監督は「インディペンデンス・デー」のローランド・エメリック、出演は「ウォーゲーム」「プロジェクトX」のマシュー・ブロドリックと「レオン」、「ミッション:インポッシブル」の個性派俳優ジャン・レノ、「バードケージ」のハンク・アザリアなど。

日本公開は98/7/11。

関連リンク

東宝公式サイト

E! Online - The Hot Spot - Realtime - Godzilla(英語)

試写会にやってきたモハメッド・アリとデーモン木暮(英語)

ゴジ・ワールド

ゴジラ掲示板

全日本怪獣研究会

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