Alien Resurrection / Alien 4 

最終更新日:1998.5.15 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1997年ジャン=ピエール・ジュネ監督作品(R)20世紀フォックス配給 1時間49分

出演: シガニー・ウィーバー & ウィノナ・ライダー

あのリプリーが、クローン人間となって蘇った。そしてエイリアン復活!「エイリアン4」

リプリー(シガニー・ウィーバー)が、エイリアン絶滅のために自らの命を絶ってから200年後。冥王星の軌道から少し外れた宇宙に、ペレズ将軍(ダン・ヘダヤ)率いる巨大な宇宙船オーリガ号が停泊していた。船内で行われているのは、リプリーのクローンを作り出す研究。リプリーのクローンの体内からエイリアンを取り出し、軍事に利用するのが、彼らの研究の目的だった。

やがて研究は成功し、厳戒体制を敷かれた檻では、クィーンと20匹以上のエイリアンが飼育されるようになった。ペレズ将軍は、さらなるエイリアンの増殖をはかるため、人体の確保を宇宙密輸団に依頼する。

小型宇宙船ベティ号に乗ってオーリガ号に到着した密輸団は、船長エルジン(マイケル・ウィンコット)、操縦士ヒラード(キム・フラワーズ)、メカニックのブライエス(ドミニク・ピノン)、戦闘要員のジョーナー(パールマン)、クリスティ(ゲーリー・ドゥアダン)、そして密輸団に似つかわしくない美少女コール(ウィノラ・ライダー)という面々。

彼らは数10体の人体を船内に運びこむが、そのときコールは、ジョーナーといさかいを起こした女性が、死んだはずのリプリーだと知る。コールはリプリーの独房に潜入。リプリーを殺そうとするが、殺しきれない。コールは、秘密裏の計画を入手し、それを阻止すべく乗り込んでいたのであったが、リプリーにもう誰も止められないと云われて、リプリーを殺すことができない。逆に独房に忍び込んだことで、乗組員に捕らえられ、ベティ号の乗組員全員が逮捕されることになる。

しかし、リプリーが皆殺しに会うと予告したように、檻の中のエイリアンが暴れ出し、床を酸性の血液で破って逃げ出したのは、それから間もなくのこと。一部の乗務員は救命艇で脱出。完全に機能を停止したオーリガ号は、特別制御装置の作動により、地球のベースキャンプへとその進路を向けている。残された時間は僅か3時間。

逮捕の危機を脱したベティ号の乗組員達は、異変に気づき脱出をはかろうとする。途中、酸性の血液を利用して独房を逃げ出したリプリーが、彼らと合流。一行は、エイリアンの追跡を受けながらベティ号を目指す。オーリガ号が、地球へと降り立つ前に脱出、そしてエイリアンとともに爆破するのが目的だ。しかし、彼等の中からも次々と犠牲者が。そして、捕虜にしていた研究主任の博士の裏切りで、コールの身体も宙に舞う。

そして、閉ざされた扉。その扉が開かれた時、そこに立っていたのはなんとコールだった。彼女の体には大きな風穴が開いていたが、全く血は滲んでいなかった。なんとコールの正体は、エイリアン絶滅のために送りこまれたロボットだったのだ。

生き残った2人の乗組員とリプリー、コール達はべティー号を目指すが、途中でリプリーはクィーンに捕らえられる。果たして、彼らは無事脱出できるのか。そして、地球の運命はいかに・・・

リプリーの血はエイリアン同様、あらゆる金属を溶かしてしまうアシッド系という設定で、これが最後のエイリアンとの闘いの武器になる。また、エイリアンの出産に、リプリーが立ち会う場面も強烈。生まれてくるのは、人間とエイリアンのハーフのベビー・エイリアン。そしてベビーに顔をなめられたリプリーが、微妙に母性愛を感じる。

相変わらず映像は強烈だが、そういう母性愛とか、人間愛とかを、適度に埋め込んでるのは、フランス人の監督らしいと感じてしまいました。

まあ、これまでシリーズを見ていた方は、見て損はないでしょう。

日本公開は98/4/25。

草模様

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