最終更新日:1998.3.31 JST
1997年ウルフガング・ペーターソン監督作品(R) コロンビア配給 2時間4分
主演: ハリソン・フォード & ゲーリー・オールドマン
ハリソン・フォードがテロリストに立ち向かうアメリカ合衆国大統領を演じる「エアフォース・ワン」
カザフスタンの中心部に深夜、所属不明の落下傘部隊が降下し激しい銃撃戦を繰り広げた末、権力者らしい人物を拉致する。
一転、場面はクレムリンのパーティ会場。アメリカ合衆国のマーシャル大統領(ハリソン・フォード)が険しい表情で力強く演説を始める。「戦争を政治の道具にしてきたことは誤りだった。今後アメリカは良心に基づいて行動し、一切のテロを決して許さない」。会場は割れんばかりの大きな拍手に包まれる…。
帰路に付いたマーシャル大統領と大統領夫人(ウェンディ・クルーソン)、12歳の娘(リーゼル・マシューズ)、大統領顧問ら要人50名を乗せた、大統領専用機「Air Force One」だが、1人の大統領スタッフの裏切りによってコルシュノフ(ゲーリー・オールドマン)をリーダーとするテロリスト達にハイジャックされる。大統領1人は緊急カプセルに乗って脱出したように思われたが、ベトナム戦争当時、救援ヘリのパイロットだった彼は密かに機内に残り、テロリストに対して戦いを挑む。
テロリストの要求は、3週間前にロシア・アメリカの共同作戦で逮捕されたラディック将軍(ユルゲン・プロホノフ)。ホワイトハウスに残るキャサリン・ベネット副大統領(グレン・クローズ)は、何とか時間かせぎを行い対策を計ろうとするが、大統領の安否は不明で、冷酷なテロリストに無情にも射殺される人質も。そこへ、なんと大統領から携帯電話での連絡。戦闘機による攻撃を指示する大統領。ためらう閣僚達に副大統領は大統領命令だと実行を指示。この攻撃によって、危機を免れた大統領は飛行機を着陸させるために燃料の排出を計るが、大事なときに携帯電話のバッテリー切れで、連絡が途切れる。さてどうするか・・・
大統領の孤軍奮闘の活躍で、ほとんどの人質はパラシュートで脱出。大統領一家を含む数人が、テロリストに捕まることになり、娘に拳銃を突きつきられた大統領は、ロシア大統領に将軍の解放をついに要請することに。このあとも、テロリストとの最後の戦い、戦闘機による「Air Force One」への攻撃、操縦不能となった飛行機からの救出、裏切り者との戦いなど、最後まで息をつかせません。
至る場面で観客のアメリカ人達は拍手喝采でした。いよ〜、大統領!!です。この夏USでの公開作で一番の出来かな?
日本公開は97/11/29。