Six Days Seven Nights

最終更新日:1999.1.16 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1998年アイバン・ライトマン監督作品(PG-13)ブエナ・ビスタ配給 1時間41分

出演: ハリソン・フォード & アン・ヘッシュ

脱出不可能!!その島は、地図には存在しない。ハリソン・フォードと「ボルケーノ」のアン・ヘッシュが南の島でのサバイバル・ツアー「6デイズ7ナイツ」

雪のニューヨーク。女性向け流行雑誌<ダズル>の副編集長を勤めるロビン・モンロー(アン・ヘッシュ)は、上司のマージョリー(アリソン・ジャーニー)の信頼も篤く、つきあって3年の恋人フランク・マーティン(デビット・シュワイマー)は優しくて文句の付けようがない。その日もたった2日の出張で逢えなかっただけで、オフィスに豪華な花束が届けられ、ポリネシア・レストランのディナーで、突然彼が申し出たのは。

そう、彼のプレゼントは南海のパラダイス、マカテア島での7泊6日のバカンスのチケット。おまけにちゃんと、上司のマージョリーの了承も取ってくれていると。かくして、二人は雪のニューヨークから、常夏の島での夢のバカンスに旅立つこととなった。

そして、いざバカンスに突入。しかし、タヒチでマカテア島へのチャーター便を探すロビンが見つけたのは、悪態をつきながら、オンボロ飛行機を修理する男の姿。他に手のないロビンとフランクは、その男、クイン・ハリス(ハリソン・フォード)の操縦に身を委せるしかない。二人は副操縦席に乗り込んだグラマーな南国美人アンジェリカ(ジャクリーン・オブラドース)と共にマカテア島へ向かう。

飛行機は無事にマカテア島に到着。神経をすり減らした甲斐あって、そこはまさにパラダイスだった。どこまでも続く青い空と海。どこまでもが白いビーチ。豪華で快適なリゾート・ホテル。そしてその夜、フランクがささやく。「3年前の今日、君と出会った。今日は二人の記念日だ。結婚してくれ。」すっかりムードに飲まれて有頂天のロビン。

ところが次の日、ロビンの元に届いたのは、ニューヨークのマージョリーからの電話。仕事のトラブルのため、タヒチに飛んで欲しい。15時間で戻れるから。結婚後も仕事を続けるためには、最初の教育が大事というマージョリーの説得に応じたロビン。そして、フランクはそれを許すことは、結婚後に貸しを作れるからと、それを許してくれる。さあ、あとはどうやってタヒチに飛ぶかという足の問題のみ。

ロビンが思い出したのはクイン。休暇中だと渋るクインを700ドルの報酬で説得し、タヒチに向かうロビン。しかし、問題は天気だった。急変した天気の元、雷に直撃された飛行機は近くの島に緊急着陸。しかし、着陸時に車輪をやられ、雷で無線と遭難信号装置がやられてしまったから、さあ大変。手元にあって、役に立ちそうなのは、信号弾が1発のみ。

マージョリーからロビンがタヒチに着いてないとの連絡を受けたフランクは、アンジェリカと共に捜索ヘリコプターで救助隊に加わるが、全く手がかりはない。

次の日の朝、漂流先の島で酔いつぶれたクインより先に目を醒ましたロビンは、上空を通りかかった飛行機に合図を送ろうと、信号弾を発射しようとするが、寝惚けたクインに邪魔されて、信号弾は椰子の木を焦がしたのみ。目が醒めたクインは、いずれにせよ遥か上空を時速950キロで飛ぶ旅客機が気付くわけはないだろうと、ロビンを怒るが後の祭。もう救出の手はない・・・

なんとかクインは救出隊を呼び寄せる手立を考える。そして、彼が考えたのは、この島、たぶんタミタンガ島であれば、船舶用の信号機がある。それを壊せば、修理部隊がすぐに来るはずだと。

そして、二人は島の頂上を目指す。そこには、信号機があるはず。しかし、辿り着いた頂上には、信号機は影も形もない。そして、北の方向にあるはずの半島もない。ここは一体どこ?

脱出方法を探して島をさ迷う二人。そんなとき、ロビンが見つけたのはクルーザー。二人は緊急用のゴムボートで助けを求めるべくクルーザーを目指す。そんな道筋で、ポツリポツリと自分の過去を語るクイン。それなりにビジネスでも成功したクインだが、12年間連れ添った妻が、ビジネスパートナーと去ったことで見切りをつけ、タヒチで飛行機を買って、気楽な人生を楽しんでいたのだった。

クルーザーにやっと近づいた二人が、しかし見たものは。そのクルーザーともう1艘の船。そして、双眼鏡の中に写ったのは、クルーザーの乗組員を射殺する男たちの姿。海賊!クインの指示で逃げ出す二人だが、海賊たちもゴムボートに気付く。モーターボートで追い掛け、ライフルをぶっ放す彼らが逃げなければ。

危ういところで、浜から山に逃げ込んだ二人。逃げるだけでは逃げ切れないと反撃に出たクインとロビンだが、いったんやっつけたと思ったところで状況は急転回。否応なく撃ち殺されようとした二人だが、ここで機転を効かせたのがロビン。

船に戻れば金があるという話に乗った海賊を、船に案内すると云って、森の中を歩く途中、二人は示し合わせて逃げ出す。ライフルの追跡を交わしながら二人が辿り着いたのは、逃げようのない断崖の上。

飛べないというロビンにキスを送って、クインは彼女を突き落し、そして彼も飛び降りる。なんとか、窮を脱した二人。そして、森の中をさ迷う二人は太平洋戦争の時代から置き去りにされた水上飛行機の残骸の元で夜を過す。

明くる朝、眠っていたロビンの目を醒ましたのは、すごい音。そう、クインは旧日本軍の水上飛行機のフロートを切り落としていたのだった。フロートを川で海に運ぶ二人。そして、飛行機の元に戻った二人は、壊れた飛行機の車輪の代わりにフロートをつなぐべく大仕事。

一方、毎日を捜索に費やすフランクとアンジェリカは、ある夜、耐えきれず夜を供にしてしまう。そして、次の日、捜索うち切りの連絡が。

そんなことは全く知らないクインとロビン。飛行機はようやく修理が終わる。後少しで飛べる。しかし、最後の調整を行なう二人の前に現れたのは、海賊達。大砲で飛行機を狙う彼らの前で、クインは爆風に飛ばされる。

さて、二人はいかに海賊達から逃れるのか。クインの怪我は?ロビンは飛行機を飛ばせるのか?そして、二人の運命はどうなる・・・

「エアーフォース・ワン」でついに大統領まで昇り詰めたハリソン・フォードが、一転してかつてのハン・ソロやインディ・ジョーンズを思わせるアウトロー・タイプのキャラクターを演じる。

「インディ・ジョーンズ、ハン・ソロ、合衆国大統領を一人にしたような男性が一緒なら、女性はみんな孤島に迷い込みたいと願うはずだ」とは、プロデューサーのロジャー・バーンバウムの言葉。

舞台はポリネシアだが、撮影はハワイのカウアイ島に400本の椰子の木を持ち込んで撮影されたとのこと。

日本公開は98/12/19。

草模様

ホームに戻る 前のページに戻る