最終的にパネルは赤く塗ることになった。所謂フェラーリレッドである。残念ながら、当社比で3倍はパワーアップしていない。
エレキ部分としては、当初VCFを奢るつもりであったが、音質がイマイチだったので、即お蔵入りにして、オーソドックスなギターアンプ由来のEQ回路の定数を最適化したものを急遽組み込んだ。が、EQの採用はライヴを考えると大正解で、手元で微妙にハウリングをコントロールすることが可能となった。まあ、アンプ自体も手元にあるので、この表現は?であるが、電源容量よりも、スピーカーの定格よりもハウリングが出力決定に影響してしまったのは想定外の皮肉である。
電源はスイッチングタイプでAC100〜120Vに対応している。
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その他、楽器接続が可能な入力端子をパネル右中に追加、ギターや他の楽器をムビラスキイと一緒にアンプリファイすることが出来る。
楽器入力の下のライン出力はごついロック付きコネクターとなっている。規格はアンバラ。
スイッチング電源はアイドリング時の消費が少ないので、発熱は最小だが、アンプにパワーを突っ込むとそれなりに温度が上がってしまうようである。夏場の運用状況が予想されないので、その点に関しては継続的に観察する必要があるだろう。 |
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開発費は総額で約20万円弱。部品代の重複や、加工用の工具、採用した回路の廃棄など、塵が積もった結果がこれだ。売値は13万円だから、大赤字である。プロトタイプ製作はノウハウの蓄積がないのでどうしても無駄の塊となってしまう訳だが、今回は痛かった。やはり、筺は最後に作るべきものなのであって、最初に筺ありきな規格はそれ自体がスタックの危険をはらんでいる、ということを身をもって体験出来たプロジェクトであった。2台目はもう少しクレヴァーに作り込むことが出来そうではあるが、それが何時なのかは判らない。 出来は結構気に入ってはいるのだが。 |
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