これが、最初に梱包されてきたマニュアル。総頁数402頁、日本語無しという環境は、かなり厳しい。ただ、チュートリアルとしては優秀で、Introductionをキッチリと読んで実習すれば、基本的な操作は殆ど問題なく行えるようになるハズだ。マニュアルの構造も、頁を開いたままに固定しやすいので、あんちょこを睨みながら、オブジェクトの編集を行うには非常に便利だった。 中盤からは Prototype Window 内にある Sound のリファレンスが充実していて、実用に即した内容となっている。現在付属しているマニュアルにはこの項目が存在しないので、俯瞰からの視点が持ちにくい点が問題だと思う。いくらオンライン機能が充実しても、紙媒体の持つフレキシブルさは電子媒体にはマネの出来ないところだから。 最新版のマニュアルは、KYMA X Revealed! という書籍スタイルのものになっていて、こちらはチュートリアルが充実している |
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これが、Prototype Reference の一頁。アイコンが例示され、オブジェクトの性格が丁寧に紹介されている。またこの章の最後にはカテゴリー別のオブジェクト分類が行われていて、初心者にとって、オブジェクトを積極的に使いこなすための取っかかりを得やすい編集となっている。 マニュアル後半では、より深くSmalltalkの解説が行われていて、スクリプトによるオブジェクトのコントロール方法や、オリジナルオブジェクトの生成法などの項目がある。残念ながら、余りに深すぎて、全項目の制覇は不可能だった。特にスクリプトは独特の構文なので、マスターするには相当の勉強を行わないと無理だろう。ちなみに、書店にはいくつかのSmalltalk解説本が存在するが、取り扱っているSmalltalk言語の種類によって微妙に仕様が違うので、これが戸惑いを覚える一因となるが、基本的な構造を知る上では有益だろう。 お勧めは 「ウインストンのSmalltalk」 という教科書だが、残念ながらこれも完全に読破するには至っていない。 |
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