第七話
魔性の女に下半身を狂わされた
友人のMさんは、抜群のプロポーションに、 オーラを放つとびきりの美人顔で 「マダム」という言葉がよく似合う品のある女性だ。 Kさんは、大阪のおばちゃんのパワーとけばさを備える 実に濃いキャラの女性である。 この二人と私が向かう場所は、大阪のとある仕立て屋。 大阪へ向かう車の中で、話が好きなKさんは 毎回延々、楽しい話をしてくれる。 楽しいというよりは、過激な話、波瀾万丈の人生の濃い話なのだが。 今日の車の中での話は、Kさんの30年来の親友というY医者の話だった。 彼女の話の中では頻繁に話題にあがる男性である。 しゃきしゃきの大阪弁で、一気にまくし立てるKさん わたしたち二人は、ひたすら聞き役にまわる。 K:「ああ〜、また大きな難題が持ち上がったわ」 M:「また、誰ぞに相談でも持ち掛けられた?」 Kさんは、姉御肌で正義感の強い女性である。 回りの友人たちに、いろんな相談を持ち掛けられてるようだ。 今のご主人の会社(半導体)は、何度もつぶれかけて 一度は夜逃げも経験したが、ぼんぼんのご主人の尻を叩き、 250人近くの社員を抱えるほどの会社にしたのは、 奥さんであるKさんの手腕によるものだろう。 K:「例のわたしの親友のYのことや」 わたし:「ああ、おお金持ちで家の床の下に、 銀行に行くのが面倒くさいからと、 1000万近くの現金を敷き詰めてるという女たらしの医者ですね」 K:「そうや(笑)。そのY一家がえらい事になってしもうてね」 K:「昨日、Yが癌らしいていう電話を元同僚の看護婦にもらったんよ」   実はなY、半年前に23歳年下の女性と結婚してもうてな」 M:「Y先生、年令いくつだったっけ?」 K:「63や(溜息)・・・下半身に狂うてしもうたんや、あの馬鹿   嫁にいっとらん娘が2人いるっちゅうのに」 私:「え?前の奥さんとは離婚を?」 K:「いや、死に別れや。20年ほど前にコタツの中で死んでたんや」   愛人おったし、心労が重なったんやろうなあ・・」 私:「死ぬに死にきれん思いで、亡くなったんですねえ・・」 M:「まあ、男の人は一人で暮らすの不便やし、   再婚するケースが多いわなあ・・でも、娘もいるんやし、   財産分与でもめるのは周知やね。   籍入れんといっしょに住むだけでもよかったんと違うかしら」 K:「そうやがな。それに、この若い後妻がすごい玉でな」 私:「え?どういう風に?」 私は、興味津々で後ろの席から体を乗り出して、話の続きに聞き入る。 Y:「籍入れたとたん、娘二人を家から追い出しよった」 私・M:「ひえ====!!」 K:「で、2日後に家の中、全部模様替えや。 カーテンから、なにからなにまで、新しいものに替えてしまいよった。」 K:「で、このYな、、 この女と住むようになってから心臓が悪くなった、 その原因というのがな・・・・・・」 Kさんはここで、クスクスと笑いだす。 M:「その原因とは?」 助手席に座っているKさんは、後部座席に座ってるわたしを見ると、 にやにや笑いながらこう聞いてきた。 K:「あ、若い奥さんの前でいいのかな(私のこと)」 私:「こ、子供ではないですからどうぞ」(早く聞きたい!) K:「過激でアブノーマルで、、、年甲斐のないセックスや」 私:「 と・年甲斐のない、セックスですか・・(生唾)」 Kさんの熱弁は続く。 K:「考えてみ、63のおやじに23も年下の女やで。 しかもこの女、淫乱(言い切り)や。男の体が持つはずないやんね」 女のいろんな要求に、素直に応えてやな、 頻繁なセックス・・しかも、ぴーーーーー(禁語)のとき、 女はYにぴーーー(禁語)をしろと強要するんやと。 もう、ぴーーーー(禁語)して、ぴーーーー(禁語) ぴーーーーーーーーーーー(禁語)もんや・・・ M・私:「ぴ===!!(禁語)」 Kさんの、露骨で過激な話におののくわたしたち聞き役二人。 しかしこのM医師、こんな露骨な性の話を、このKさんに相談していたとは。 私、M:「お、おえ=======!!」 M:「若い女に、下半身狂わされたんやね、男っていうのは、まったく・・・」 わたし:「終いに、腹上死する可能性もありますね」 M:「それがなあ、、、そうなる前に癌になってしもうたんや・・・。」 M:「まさに、精気を吸い取られたっていう感じやね」 私:「あ、でもそれやばい。財産取られるんじゃ?」 K:「そうやねん、問題はそれやがな。それで娘が私のとこ泣きついてきたんや        へたすると、女に財産取られてしまうがな」 K:「今住んでいる家かて、一等地の豪邸やのに、 新しい家を買うてくれっていうてるっちゅうんやから 結婚したとたん、女が本性出してきよった。」 私:「こういう女を、魔性の女っていうんですよね」 M:「そう言えば、以前大林っていう女が、年上の上原Oと結婚して 散々ワイドショーで騒がれたよね、魔性の女や、って」 私:「ブスでしたよね、大林っていう女」 K:「そや、魔性の女は顔やないねん、下半身や」                  (爆笑) K:「遺産は10億くだらんとおもう 娘らにちゃんと財産行くように遺言状確認しておかんと」 M・私:「じゅ、10億!!!!!」 私:「優秀な会計士と、弁護士を探したほうがいいですね、 Mさんのご主人なんかいいんと違います?会計士だし」 M:「生きてるうちに、財産問題ちゃんとしとかないとね、 下手すると税金でがっぽり持っていかれる。」 K:「そうやねん、そのことでYの所にお見舞いに行って 遺言書の内容確認しよ、おもうてな。 それと、床の下のお金のことや。これは娘も知らん話や。 隠し場所聞き出して娘におしえたらんと、女に根こそぎいかれるがな」 私:「でも、Kさん、あまりYさんを責めると、余計にYさんの寿命が・・・。」 M:「いや、そんなこと言うてる暇がないんやわ、        生きてるうちになんとかせんと」 なんとも、すごい話ではないか。 何故、他人のKさんが、Yの事でこんなに悩まなければならないかというと 婦長だったKさんとYさんは30年来の親友で、 奥さんを早く亡くしたこともあり、娘二人に至ってはこのKさんが 頼りになる相談相手になっている。 このY医者も、Kさんを信頼していていろいろ相談しているようだ。 しかし若い女と籍を入れた事に関しては、 反対されると思い、事後報告だったそうな。まったく、男と言う奴は。 話はまだ続く。 K「問題は、それだけやない」 私・M:「というと?」 K:「 Yのお母さんは90やけど健在や。 それに・・。 梅田の一等地を処分して、ごっつい財産持ってるんや このおかんが死んでしまうと、Yが財産もらう事になる」 私:「つまり、 お母さんの莫大な財産も下手すると魔性の女にっ!!」 K:「そうやがな。Yより先におかんに死なれると、そうなる」 私:「そうなると・・・・・ Yさんに、お母さんより先に死んでもらって お母さんの財産が、孫(Yの娘二人)にいくように するしかないですねっ!!」(おいおいっ) K:「そうやねん。しかしやな、悲しいかなおかんは90歳や・・」 M:「微妙な所ですね・・どっちが先か・・・」 K:「最初の奥さん、こたつで死んでしもうたやろ、 奥さんいるのに、10年来の愛人もおってな。 この愛人っちゅうのが、わたしの親友やったんやけど、 子宮がんにはじまり、直腸癌、膀胱癌。。軒並み下半身やられて、 5年苦しんで、壮絶死や・・・ M:「なんか、、前の奥さんの怨念っぽいですね。」 私:「全部、下半身というのが、それっぽいですね(怨念)」 K:「そう、、、前の奥さんの・・これは怨念や」 私:「じゃあ、ご主人の癌は、天罰みたいなもんかなあ。」 私:「Kさんの友達にこういうことを言うのは失礼ですが    ここは、お母さんより先に死んでもらうしかないですね」 一同:「そういうことやな」 赤の他人のわたしたちはこうして、 下半身にだらしがないYに、先に逝ってもらうしかないと 勝手に結論を出していた。 まさに魔性の女 女は恐ろしい。 そして、わたしも女

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