友人のMさんは、抜群のプロポーションに、
オーラを放つとびきりの美人顔で
「マダム」という言葉がよく似合う品のある女性だ。
Kさんは、大阪のおばちゃんのパワーとけばさを備える
実に濃いキャラの女性である。
この二人と私が向かう場所は、大阪のとある仕立て屋。
大阪へ向かう車の中で、話が好きなKさんは
毎回延々、楽しい話をしてくれる。
楽しいというよりは、過激な話、波瀾万丈の人生の濃い話なのだが。
今日の車の中での話は、Kさんの30年来の親友というY医者の話だった。
彼女の話の中では頻繁に話題にあがる男性である。
しゃきしゃきの大阪弁で、一気にまくし立てるKさん
わたしたち二人は、ひたすら聞き役にまわる。
K:「ああ〜、また大きな難題が持ち上がったわ」
M:「また、誰ぞに相談でも持ち掛けられた?」
Kさんは、姉御肌で正義感の強い女性である。
回りの友人たちに、いろんな相談を持ち掛けられてるようだ。
今のご主人の会社(半導体)は、何度もつぶれかけて
一度は夜逃げも経験したが、ぼんぼんのご主人の尻を叩き、
250人近くの社員を抱えるほどの会社にしたのは、
奥さんであるKさんの手腕によるものだろう。
K:「例のわたしの親友のYのことや」
わたし:「ああ、おお金持ちで家の床の下に、
銀行に行くのが面倒くさいからと、
1000万近くの現金を敷き詰めてるという女たらしの医者ですね」
K:「そうや(笑)。そのY一家がえらい事になってしもうてね」
K:「昨日、Yが癌らしいていう電話を元同僚の看護婦にもらったんよ」
実はなY、半年前に23歳年下の女性と結婚してもうてな」
M:「Y先生、年令いくつだったっけ?」
K:「63や(溜息)・・・下半身に狂うてしもうたんや、あの馬鹿
嫁にいっとらん娘が2人いるっちゅうのに」
私:「え?前の奥さんとは離婚を?」
K:「いや、死に別れや。20年ほど前にコタツの中で死んでたんや」
愛人おったし、心労が重なったんやろうなあ・・」
私:「死ぬに死にきれん思いで、亡くなったんですねえ・・」
M:「まあ、男の人は一人で暮らすの不便やし、
再婚するケースが多いわなあ・・でも、娘もいるんやし、
財産分与でもめるのは周知やね。
籍入れんといっしょに住むだけでもよかったんと違うかしら」
K:「そうやがな。それに、この若い後妻がすごい玉でな」
私:「え?どういう風に?」
私は、興味津々で後ろの席から体を乗り出して、話の続きに聞き入る。
Y:「籍入れたとたん、娘二人を家から追い出しよった」
私・M:「ひえ====!!」
K:「で、2日後に家の中、全部模様替えや。
カーテンから、なにからなにまで、新しいものに替えてしまいよった。」
K:「で、このYな、、
この女と住むようになってから心臓が悪くなった、
その原因というのがな・・・・・・」
Kさんはここで、クスクスと笑いだす。
M:「その原因とは?」
助手席に座っているKさんは、後部座席に座ってるわたしを見ると、
にやにや笑いながらこう聞いてきた。
K:「あ、若い奥さんの前でいいのかな(私のこと)」
私:「こ、子供ではないですからどうぞ」(早く聞きたい!)
K:「過激でアブノーマルで、、、年甲斐のないセックスや」
私:「 と・年甲斐のない、セックスですか・・(生唾)」
Kさんの熱弁は続く。
K:「考えてみ、63のおやじに23も年下の女やで。
しかもこの女、淫乱(言い切り)や。男の体が持つはずないやんね」
女のいろんな要求に、素直に応えてやな、
頻繁なセックス・・しかも、ぴーーーーー(禁語)のとき、
女はYにぴーーー(禁語)をしろと強要するんやと。
もう、ぴーーーー(禁語)して、ぴーーーー(禁語)
ぴーーーーーーーーーーー(禁語)もんや・・・
M・私:「ぴ===!!(禁語)」
Kさんの、露骨で過激な話におののくわたしたち聞き役二人。
しかしこのM医師、こんな露骨な性の話を、このKさんに相談していたとは。
私、M:「お、おえ=======!!」
M:「若い女に、下半身狂わされたんやね、男っていうのは、まったく・・・」
わたし:「終いに、腹上死する可能性もありますね」
M:「それがなあ、、、そうなる前に癌になってしもうたんや・・・。」
M:「まさに、精気を吸い取られたっていう感じやね」
私:「あ、でもそれやばい。財産取られるんじゃ?」
K:「そうやねん、問題はそれやがな。それで娘が私のとこ泣きついてきたんや
へたすると、女に財産取られてしまうがな」
K:「今住んでいる家かて、一等地の豪邸やのに、
新しい家を買うてくれっていうてるっちゅうんやから
結婚したとたん、女が本性出してきよった。」
私:「こういう女を、魔性の女っていうんですよね」
M:「そう言えば、以前大林っていう女が、年上の上原Oと結婚して
散々ワイドショーで騒がれたよね、魔性の女や、って」
私:「ブスでしたよね、大林っていう女」
K:「そや、魔性の女は顔やないねん、下半身や」
(爆笑)
K:「遺産は10億くだらんとおもう
娘らにちゃんと財産行くように遺言状確認しておかんと」
M・私:「じゅ、10億!!!!!」
私:「優秀な会計士と、弁護士を探したほうがいいですね、
Mさんのご主人なんかいいんと違います?会計士だし」
M:「生きてるうちに、財産問題ちゃんとしとかないとね、
下手すると税金でがっぽり持っていかれる。」
K:「そうやねん、そのことでYの所にお見舞いに行って
遺言書の内容確認しよ、おもうてな。
それと、床の下のお金のことや。これは娘も知らん話や。
隠し場所聞き出して娘におしえたらんと、女に根こそぎいかれるがな」
私:「でも、Kさん、あまりYさんを責めると、余計にYさんの寿命が・・・。」
M:「いや、そんなこと言うてる暇がないんやわ、
生きてるうちになんとかせんと」
なんとも、すごい話ではないか。
何故、他人のKさんが、Yの事でこんなに悩まなければならないかというと
婦長だったKさんとYさんは30年来の親友で、
奥さんを早く亡くしたこともあり、娘二人に至ってはこのKさんが
頼りになる相談相手になっている。
このY医者も、Kさんを信頼していていろいろ相談しているようだ。
しかし若い女と籍を入れた事に関しては、
反対されると思い、事後報告だったそうな。まったく、男と言う奴は。
話はまだ続く。
K「問題は、それだけやない」
私・M:「というと?」
K:「 Yのお母さんは90やけど健在や。
それに・・。 梅田の一等地を処分して、ごっつい財産持ってるんや
このおかんが死んでしまうと、Yが財産もらう事になる」
私:「つまり、 お母さんの莫大な財産も下手すると魔性の女にっ!!」
K:「そうやがな。Yより先におかんに死なれると、そうなる」
私:「そうなると・・・・・
Yさんに、お母さんより先に死んでもらって
お母さんの財産が、孫(Yの娘二人)にいくように
するしかないですねっ!!」(おいおいっ)
K:「そうやねん。しかしやな、悲しいかなおかんは90歳や・・」
M:「微妙な所ですね・・どっちが先か・・・」
K:「最初の奥さん、こたつで死んでしもうたやろ、
奥さんいるのに、10年来の愛人もおってな。
この愛人っちゅうのが、わたしの親友やったんやけど、
子宮がんにはじまり、直腸癌、膀胱癌。。軒並み下半身やられて、
5年苦しんで、壮絶死や・・・
M:「なんか、、前の奥さんの怨念っぽいですね。」
私:「全部、下半身というのが、それっぽいですね(怨念)」
K:「そう、、、前の奥さんの・・これは怨念や」
私:「じゃあ、ご主人の癌は、天罰みたいなもんかなあ。」
私:「Kさんの友達にこういうことを言うのは失礼ですが
ここは、お母さんより先に死んでもらうしかないですね」
一同:「そういうことやな」
赤の他人のわたしたちはこうして、
下半身にだらしがないYに、先に逝ってもらうしかないと
勝手に結論を出していた。
まさに魔性の女
女は恐ろしい。
そして、わたしも女
|