THE 留学
ホームシック 〜第十章〜
シドニーには、私たち夫婦の友人、由美ちゃんがいる。 シドニーでの生活は15年で、永住権をシドニーにもつ彼女は 通訳・ガイドとして日本人観光客を相手に、 仕事をしているキャリアウーマンだ。 22才の時シドニーに行った彼女は、 赤ちゃんのときの息子しか知らない。 息子をシドニーに留学させるにあたっては、 彼女の存在が、心強かった。しばらく慣れるまでは、 時々様子を見に行ったり、電話をしたり、 私たちも、向こうへ行くときは、いっしょに食事をした。       4月の中頃、夫が様子を見に行き、       帰国してからの彼からのファックスは       里心ついてか、哀しいファックスが多かったし、       電話でも、よく泣いた。       わたしと由美ちゃんは、その頃ファックスで頻繁に       息子の様子をやり取りた。       その頃私は、ホームシックにかかっている息子が心配で       かなりナーバスになっていたんだと思う。 由美ちゃんへ       主人がシドニーから帰国してから、       里心ついたのでしょう、       今ホームシックにかかっています。       ファックスでは、英文で書いてくるものも多く       感心していますが、さみしい、のだと書いてきます。       学校での楽しい様子や、       由美ちゃんと会った事など書いてきます。       でも、学校の友達が英語の勉強を終えて       順番に国に帰ったり、       もうじき、帰国予定の子がいたりすると       かなりショックを受けるようで       電話口で寂しい、帰りたい、と言って       シクシク泣き出します。       電話口でいっしょになって泣く事もしばしばで、       夜になると辛くなって、先日はちびたちのまえで、       わーわー泣いてしまいました・・       こうして手紙を書いていても、今ごろ寂しくて       泣いているのでは、と思うと       切なくて、胸がつぶれそうです。       きっととっても辛い時期なんだと思う。       今の辛い時期をなんとか乗り越えてほしいと思っています。       どうか、息子のいい相談相手でいて下さい。       彼の様子や、ホームスティ先の様子、       又ファックスで教えて下さい。       わたしは、今年も忙しくなりそうです。       泣いている暇がないくらい、       めいっぱい忙しいくらいが今は救われます       きっと、後になって笑い話になるよね。。。 from chako わたしは、いつも泣きながらこうして、手紙を書いた。 涙って、枯れないのかな。