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日の名残り

羊たちの沈黙

ひまわり

ピアノレッスン

ビデオドローム

日の名残り ・・・(★★★★★) (1993・米) 制作:イスマイル・マーチャント マイク・ニコルズ ジョン・カリー 監督:ジェームズ・アイボリー 原作:カズオ・イシグロ 脚本:ルース・プラバー・ジャブバーラ 撮影:トニー・ピアース・ロバーツ 音楽:リチャード・ロビンス 出演:アンソニー・ホプキンス エマ・トンプソン クリストファー・リーブ ピーター・ボーン ヒュー・グラント ジェームズ・フォックス

知的で物静かな紳士といえば、アンソニー・ホプキンス この映画の執事のスティーブンス役は、彼のためにあるような、 彼の魅力を最大限に引き出した映画とも言えるのではないだろうか。 第一次大戦後、イギリスのオックスフォードの名門貴族の ダートリン邸で執事として働いている、 スティーブンスの執事としての仕事ぶりは完璧に近い。 彼はまさに、執事のプロフェッショナルである。 私情をはさまず仕事に忠実なスティーブンスは 女中頭として入ってきたケントンと、仕事を巡りことごとく対立するが 次第に二人の間には、恋心が芽生える。 そんな想いにも、硬く蓋をして 本当の気持ちを語る事のないスティーブンスの 煮え切らない態度に傷ついたケントンは、 別の男性と結婚するのだと言ってダートリン邸を去っていく。 20年後スティーブンスは、ケントンを再雇用しようと彼女の 住む街へ行くのだが、それもかなわずバス停で別れるのだった。 美しい風景とともに、屋敷の中でくりひろげられる 格式高い営みも執事の仕事も、きめ細やかに 丁寧に描かれている質の高い映画だと思う。 言葉は少ないけど、彼の心の動きが手に取るように分かる アンソニー・ホプキンスの「静」の演技は本物だ。 それにしてもじれったい恋愛である。

羊たちの沈黙 ・・・(★★★★★) 1991・米 製作総指揮:ゲイリー・ゲッツマン 制作:ケネス・ウット、エドワード・サクソン ロン・ボズマン 監督:ジョナサン・デミ 原作:トマス・ハリス 脚本:テッド・タリー 撮影:タク・フジモト 音楽:ハワード・ジョア 出演:ジョディ・フォスター、 アンソニー・ホプキンス スコット・グレン、テッド・レビン、 アンソニー・ヒールド アカデミー作品賞、監督賞、 主演男優賞=アンソニー・ホプキンス 主演女優賞=ジョディ・フォスター 脚色賞・ベルシリン映画祭監督賞

サスペンス プロファイリング(犯罪現場や殺人の手口などから犯人像を割り出す捜査)など、 専門用語を一般化させ、90年代にサイコ・ブームを巻き起こす原動力となった犯罪スリラー 豊満な女性を殺害し、その皮を剥ぐという殺人事件が続出 女性FBI訓練生のクラリスは、犯人像を割り出すために監禁中の精神科医レクターを尋ねる。 犯人を分析する代わりとして、レクター博士はクラリスに、自分の過去を話すことを条件に出す。 クラリスと、地下の独房に入れられたレクター博士と対面するシーン・会話が見所。 レクターは、クラリスの仕草や表情、過去の話から微妙な心理を読み、 クラリスの心理を揺り動かし、巧みな質問をしていく。そして、的確な精神分析。 人食い殺人鬼でありながら、人を惹きつけて離さないレクター博士。 FBI捜査官の訓練生として、闘う戦士クラリス役を演じた知的なジョディー・フォスター、 殺人鬼のレクター博士を演じたアンソニー・ホプキンス すごすぎる。 ジョディフォスターと、アンソニーホプキンスの、共に静かな演技にゾクゾクさせられる。

ひまわり ・・・(★★★★★) (1970・伊) 制作・監督:ヴィットリオ・デ・シーカ 出演:ソフィア・ローレン   マルチェロ・マストロヤンニ

第二次世界大戦で、運命を狂わされた男と女の悲恋物語 あまりにも哀しい映画。 太陽とひまわりを男と女に例えたのだそうだ。 哀切きわまりないメインテーマは有名 グラマーな、ソフィア・ローレンの演技が力強い。 それにしても辛い映画。 名作中の名作だ。

ピアノレッスン・・・(★★★★★) (1993・豪) 制作総指揮:アラン・ドバルデュー 制作:ジェーン・チャップマン 監督・脚本:ジェーン・カンピオン 撮影:スチュアート・ドライバーグ 美術:アンドリュー・マッカルパイン 音楽:マイケル・ナイマン 出演:ホリー・ハンター、ハーベイ・カイテル    サム・ニール、 アンナ・パキン    ケリー・ウォーカー、     ジュヌヴィエーヴ・レモン    テュンギア・ベイカー、     アイアン・ミューン

エイダは、6歳の頃から口をきくことをやめた女性。 そんな彼女の宝はピアノだ。 彼女にとってピアノは、自分自身を表現する手段である。 そんな彼女がある日娘を連れて、遠い辺境の島、ニュージーランドへ嫁入りする。 もちろんピアノもいっしょだ。 船旅の末海岸に着いたピアノを重い事を理由に 夫スチュアートは浜辺に置き去りにしてしまう。 そしてピアノは、ベインズという男に土地と交換に売られてしまう ピアノが弾けずに悲しみにくれるエイダに、 ベインズは、ピアノのレッスンをしてくれれば ピアノの返してやろうという条件を出すのだが・・ ベインズはレッスンと称した日に、ピアノを弾く彼女の体に触れてくる。 ピアノのレッスンから始まった官能的な愛の映画である。 ネットフレンド、est自作の美しいメロディのmidi、 マイケル・ナイマンの「The piano」を聴いたのがきっかけで観たこの映画は、 心を捉えて離さない映画となってしまった。 彼女たちがピアノといっしょに降りた浜辺で 置き去りにされたピアノを、波打ち際でエイダが弾く光景が実に美しい。 恍惚の表情で、ピアノをひたすら弾くエイダ、 母のピアノを聴きながら、楽しそうに浜辺で無邪気に踊る娘、 その姿を見つめるベインズ。 ベインズは、彼女のこの姿に恋をしてしまう。 ベインズは浜辺で日が暮れるまで、彼女の美しいピアノの音色を聴く。 声を持たないエイダのピアノの音色は彼女自身の声、そして彼女の心。 エイダの弾くピアノの音色にベインズは、彼女のどの心を見たのだろうか 彼女の肉体と心は、ベインズの無骨で純粋な愛によって解き放たれていく。 言葉を持たないエイダの愛は激しい 映画で流れるマイケル・ナイマンの音楽が胸に響く。 この映画の成功は、この音楽によるところが大きいのではと思う。 楽器はただ奏でるだけの道具ではない、己を自己表現する手段、心そのものなのだと。 だから奏でるメロディが、他の人の心を打つのだと思う。 ホリー・ハンターの見事な演技もさる事ながら、子役の女の子の演技が実にいい。 ベインズ役のハーベイ・カイテルが、頭から離れてくれないっ!!

ビデオドローム ・・・(★★★) (1983 カナダ) 製作総指揮:ピエール・デビッド、ヴィクター・ソルニッキ 製作:クロード・エルー 監督・脚本:デビッド・クローネンバーグ 撮影:マーク・アーウィン 音楽:ハワード・ショア 出演:ジェームス・ウッズ、デボラ・ハリー    ソーニャ・スミッツ 

ホラー ポルノや暴力もののビデオを売り物にしている テレビ局の社長が見つけ出した「ビデオドローム」 拷問と殺人が繰り返されるこのビデオに彼は異常に興味を持つ。 このビデオを見つづけると、幻覚が起こり人間の肉体までも変貌させてしまう。 エロ・グロ・変態の映画だ。 自分の腹がぱっくり割れて中にビデオを入れたり ピストルを入れたり、、ビデオの中から恋人がおいでおいでしたり、 腕とピストルが一体化するところがリアルで不気味。 マニアには、たまらない傑作かも。 こわいというよりは、気持の悪い映画なのだが、好きな映画だ。