*
日記帳 *








その日の朝は、珍しく清々しかった。





「はぁ〜・・・・何て平和な朝・・・・」



まだ起き出してきていないリナ達の朝食を用意しながら、
彼女――フィリアはそう呟いた。


晴れ渡る空。さわやかな風。
小鳥のさえずりもたまに響き、代わりにあの声は聞こえてこない。

そう、いつもなら聞こえてきそうなあの生ゴミの声が・・・・。




上機嫌でバスケットにパンを乗せ、かちゃかちゃと音を立ててカップをセット。
ティーポットを暖めるために湯を沸かし、今日はどれにしようと紅茶の葉を見比べる。
そんな一連の行動は、邪魔が入らなかったせいか、本当に短い時間で済んでしまった。



「さて・・・このあとどうしましょう」



起こすには早すぎる。
下手に起こすと・・・・・・怖い。

別に、寝起きが悪い。というわけではないだろうが・・・・、怖いものは怖い。
それに、別段用もない(というわけではないけれど)のだから、睡眠くらいはゆっくり取ってほしい。
だから今は起こすのは止めて、しばらくした後に起こそうと思った。


散歩でもしようか。
それとも他に何か・・・・。

幾つかの暇つぶしを頭に巡らせて、1つに絞る。




「あぁ、そういえば。昨日は忙しくて、日記をつけてませんでしたね」



ぽん。と手を叩いて、静かに自分の荷物へと向かう。

日記・・・大した事は書いていないけれど、
リナ達と行動を共にしてからの事は、なるべく記すようにしていた。
いろいろなことを知ることができ、学ぶこともたくさんある。
そういう意図ではじめた日記だったが・・・・最近は少し違う用途に使われていた。




「何処に置いたかしら・・・・」


そう呟き、リナ達が眠る脇を通り、荷物をまとめている木の根へ。
・・・・・そして、意外なものと遭遇する。





「ゼロス・・・・」

「ん?あぁ、フィリアさん。おはようございます」



ちょうど荷物の上に位置する木の枝に座り、読書を進めるゼロスを見、
意外そうな・・・少し構えた表情で呟いたフィリアに気付き、
ふと顔を上げ、ゼロスもいつも通り笑顔で挨拶を交わす。



「珍しいですね・・・貴方も本を読んだりするんですか?」

「えぇ、何だか読み始めたら止まらなくて・・・・。貴方の邪魔をしにいくのをすっかり忘れてましたよ」



ゼロスの本気だか何だかわからない言葉に、
別に結構です、とキツメの返事を返し、フィリアが自分の荷物を物色し始める。
細かく探しているつもりなのだが、それは一向に見つからない。

数分後、やっと読み終えたのか、ぱたん。と本を閉じたゼロスが、不思議そうに問うた。



「・・・・・随分長い間探してますけど。もしかして無くしてしまったんですか?」

「ち、違います!確かに昨日はここに・・・・」

「・・・・・何をお探しで?」



ふわ。と地面に降り立ち、ふざけた口調で尋ねる。



「日記帳です・・・・。青いカバーで、碧の栞が・・・・・」

「青いカバー・・・・・・・・・もしかしてこんな感じですか?」


そう言い、手にしていた本を顔の高さまでもってくる。


「えぇ、まさにそんな感じで・・・・・」












・・・・・・・・・・・・・・








フィリアが笑顔で返事を返した後、数秒の沈黙が流れ、
その後、涌き出る怒りを抑えつつ、更にフィリアは聞いた。



「・・・・・ゼ、ゼロス?それは一体どこから・・・・」

「これですか?確か貴方の荷物のそばに落ちてたんですよv」



「―――つまり、それが私の日記帳じゃないですかっ!!!!」




叫び声と同時に振りまわされた彼女の武器をやすやすとよけつつ、
ふわりとゼロスは浮かび上がる。



「いやぁ、やっぱりそうでしたか。随分必至に探してましたから、もしかしたらとは思ってましたが・・」

「そんなことより、勝手に人の日記を読むなんて!どういう育ち方したんです、貴方は!!」

「そういう育ち方です」

「返事になってません!!!」



完全に怒っているフィリアの神経を更に逆撫でする。
それにしっかり反応し、すっかりお冠のフィリアを楽しそうに見ながら、
ゼロスがぱらりと日記帳を開いた。



「『○月×日 今日、リナさん達の知り合いだという魔族が現れた。絶対、邪魔なんてさせませんから!!』
『△月◇日 あの生ゴミ魔族に未熟者扱いをされた。魔族なんかに言われる筋合いなんてありません!』」

「ゼロス〜〜!!降りて!返して!!返しなさい!!!」



フィリアの必至の呼びかけ(命令形)も右から左へ抜けているのか、
はたまた元から入ってなどいないのか。
ゼロスは、そう反応も無しにすらすらと日記を読み上げていき・・・
10日分ほどの日記を読み上げたのち、ぱたん。と音を立てて、日記帳を閉じた。



「・・・・見事に僕ばっかりですねv」


「お・・・大きなお世話です!だいたい、それは貴方が・・・・!」

「僕が・・・なんです?」



それ以上言葉が続かず、フィリアの言葉が詰まるのをいいことに、
いつもの笑みを浮かべて言うゼロス。
それに対し、フィリアは悔しそうに口をへの字に曲げていた。



「まぁまぁ、そんな顔しないでくださいよ。
ほら、そろそろリナさん達が起きられる頃ですよ」

「・・・わかってます、それくら・・・」









「フィリアーーー!!!ゼロスーーー!!う・る・さーーい!!」







フィリアの言葉半ばで響いたリナの声に、
少し青ざめたフィリアを見てくすりと笑い、ゼロスはすとん。と舞い降りた。




「それでは。後始末、お願いしますv」

「えぇっ!?ちょ、ずる・・・っ!ゼロス!ゼロス!!!」



フィリアは、そのまま虚空に消えていったゼロスに抗議をぶつけてから、
消える直前に手渡された日記帳を置き、急いで今だ叫ぶリナの元へかけ戻っていった。






数日後、書き足された日記。


『◎月◆日 最近ゼロスが嫌に機嫌がいい(とリナさん達が言っていました)
        何か、良からぬ事でも考えているのでしょうか・・?』






FIN


・・・さようなら、stmimiは旅に出ます(死)
おかしい・・・おかしいよ、キャップ(誰だ)最初の思惑とは全然別物になっちゃってる・・・;;
何?これ何??小説?ウソでしょ?(死)
ゼロフィリに限らず、小説全般スランプ突入っぽいです。また(おい)
なんつーか・・・書く気が起こらんのよね・・・・どーしましょう、大問題(爆死)

てゆーか・・・てゆーか・・・。
最近TRY見てないから、フィリアの口調忘れました(撲殺)
ゼロスの口調もヘンです。行動なんて『ヘン』っていう域越えてます(ダメじゃん)
日記・・・日記なんて悠長に書いてていいのか、フィリア!(死)
ところで今何処にいるんだろう・・・・てゆーか、何してるんだろう・・・・。世界の危機は・・・・?(死亡)

ゼロフィリは私には難しいらしいっすね。書くの楽しいけど;;
ん・・・まぁ、そんなわけでした(わからん)




モドル