私達と一緒にいない時、何してるかなって思った。
学校行って、授業中とか。何してるか気になった(そりゃ、勉強してるだろうけど)
家に帰ったら、どんなことしてるだとって考えてた。
きっかけ
薄く曇った空を背に、風子はあるアパートを見ていた。
手の内のメモに書かれてある部屋を目の前に、
先程からずっと立ち尽くしている。
理由は簡単。
次の行動を考えていなかったから。
雨が降りそう。
そんな空が数時間前から続いている。
こんな天気の中で出かけるような人ではない。
多分、部屋の主はいるのだろう。
普段の彼女なら、それがわかっているのなら、
遠慮も無しにその部屋に押しかけていただろう。
しかし、今回はそれをする気にはどうしてもなれない。
用事があって来たわけではないし、
何より、訪れたのはこれが初めて・・・やはりどこか遠慮がある。
烈火の家に行くのとは、何か違うような感じもする。
―――彼女自身、その複雑な感情に正直困っていたのだ。
「烈火達、連れてくればよかったなぁー・・・・・」
途方に暮れ、片手で軽く髪を梳しながら呟く。
確かに、烈火達を連れてくれば、
もっと簡単に、ずっと自然に訪ねることが出来たかもしれない。
今更だが・・・やはり後悔。
「帰ろっ・・・かな。やっぱり」
残念そうに呟いて、のろい歩みで眺めていた部屋に背を向ける。
見上げると、音を立てて流れる雲が、さっきよりも黒を深めていた。
――――――ポツッ
「―――・・・・へ?」
自分の周りの地面に、1つ、2つ、水滴が落ち、
シミを作る。
―――――ザアアアアアアァァァァァァ
「う、うそでしょ!?」
雨に濡れるのは正直嫌いではない。
むしろ、当たる雨が心地よいとも思えていた。
―――が、この雨は尋常ではない。
足早に背を向けていたアパートに走りこみ、軽く水をはらう。
恐らく夕立。すぐにやむ。――でも、いつ?
強さを増す雨を見ながら、風子は観念したように呟いた。
「意地悪だなぁー・・・今日の天気」
そのままゆっくりと足を進めて、先程まで眺めていた扉の前で立ち止まる。
手を伸ばして、一度引いて。
再度伸ばして、恐る恐る、更に伸ばす。
ピーンポーン・・・・・・
響くチャイムの数秒後、音を立てて扉が開く。
「・・・・・風子?」
顔を覗かせた部屋の主―水鏡が、
突然の訪問と、その意外な相手に眉をひそめる。
「や、あの・・・・さ。そこまで来たんだけど・・・。
えっと・・・なんか、いきなり雨降ってきて・・・・・・」
ウソではない。半分ほどは。
しどろもどろに答える風子を、
少し不思議に思いながらも、水鏡が口を開く。
「・・・・・入るか?」
そう言って、人がくぐれる程度に扉を開ける。
「―――・・・・・・・うん!」
やむ気配の無い雨を背に、風子はゆっくりと、扉をくぐった。
〜言わなきゃならんコト〜
700HIT踏んでもらいました、涼月しゃんのリク。『まだ恋未満の水風』
なんか知らんけど、今回すっげー難しかったです。
そして私は考えた。そして答えを見つけた(謎)
私の書くみーふーは、いっつも両思いだったんだ!(爆死)
いやはや、よくよく考えてみると、私ってば、本編まったく無視して
彼らに両思いを押し付けていたのですなあ・・・・(自分で言ってて哀しい(泣))
・・・いーよね、自己満足だもんね(死)
作者の権限ってのは、そのためにあるんでしょうね・・・・(謎死)
てゆーか、短いんです。最近のヤツ全部!!
時間がない→PC触れない→小説は全て手書きになる→手が疲れるから長いの書けない→全部短い
・・・ってゆー、循環があるからなんですが・・・・(わけわからん)
実を言うと、コレも手書き。寝る前、30分で下書きを・・・・(死)
ノートの文字は、私でも読めません。ダメじゃない・・・ねぇ?(謎)
てゆーか(パート2(死))、これでは『恋人未満』以前に、『友達未満』もしくは『仲間未満』では・・・?(死)
私的サブタイトルは『御宅拝見』なんですが(死すべし)
初めて家を訪れる。そっから全て始まるんじゃないかと思ったんですわ。
それというのも、私の書く小説の舞台でトップ切ってるのが、水鏡家。
やはり、何事にも初めってのは存在するので〜・・・・思い出したようにこじつけてみたり?(撲殺)
まあ、一度押しかけてしまえば、二度目三度目ってのは結構安易にできちゃうし(そうか?)
風子には、一度目の苦難を演じていただきました。
でも・・・・タイトルの「きっかけ」はまた何か違うような・・・・・・(悩)
んまあとりあえず、700HITありがとでした、涼月しゃんvv
これでリク権全て消化!次を楽しみに待ってますvv(笑)