すっと差し出された手を、つい呆然と眺めてしまった。
しりもちをついたままの姿で、ぶっきらぼうに投げ出された手をじっと見る。
手を差し出した彼の向こうには、私が転んだことに気付かずにずっと先まで進んでしまった仲間達がいる。
早く追いつかなきゃいけない。頭ではわかってるのに。
私はこの手を掴んでいいのだろうか?
「・・・・・・・・ちょっと」
「え、な、何?」
「さっさとしなよ。こんな森の中であいつらとはぐれたいわけ?」
「そういうわけじゃ・・・・ないんだけど」
相変わらずの冷たい言い草。
やっぱりルックだな、と少し安心した。
でも、差し出された手は夢じゃない。
こんなことをいうと怒るかもしれないけど、本当に・・・・びっくりした。
「どっか怪我したわけじゃないんだろ?」
「うん、それは大丈夫!」
「じゃあさっさとしなよね。こうしてるのも結構疲れるんだけど」
言いながら、少し前かがみだった体勢を戻して直立する。
手は差し出したまま。
「ほら」
「う、うん・・・・じゃあ・・・・・・」
せかすように手をさらに前に差し出される。
それにつられるように手を握る。
触れた瞬間、ほんの一瞬、ルックの手がびくりと震えたような気がした。
引かれるままに立ち上がる。
見上げていたルックの顔が、間近にあった。
「行くよ」
「あ、待って!」
そのまま握った手をすり抜けて行こうとするルックを反射的に呼び止めて、
繋いでいた手を離すまいとぎゅっと握った。
驚いたように、ルックが振り返る。
「服についた土を払うから。ちょっと待って」
「それはいいけど・・・・」
「なんかびっくりしちゃった。ルックやっぱり優しかったんだね」
「びっくり、は余計だよ。・・・それよりいい加減」
「それにしてもずいぶん離れちゃったね・・・・急がないと」
「何でまだ繋いでるんだよ、手!」
わざとはぐらかされるような噛み合わない会話の末、
しびれを切らしたようにルックが叫んだ。
それを聞いて、楽しそうにロッテが笑う。
「だってせっかくルックが助けてくれたんだもん」
「もう用は済んだんだからさっさと離し・・・」
「だーめ」
楽しそうに笑って、繋いだ手を引いてロッテが走り出した。
「行こ、ルック。ネル達待ってるよきっと」
「ロッテ!」
手を繋いだ2人が、森の中を駆け抜けていく。
振り払われることなく、繋がれたまま。
FIN?
ICO効果。素敵だったんです。本当に素敵だったんですICO・・・。イコーー!(黙れ)
だもんですので現在脳内手繋ぎブーム。
今度友人らに会ったら問答無用で抱きついて手繋いでしまいそうなくらいブームです(逮捕されますよ奥さん)
しませんけどね?抱きつくのは好きだけど自分手繋ぐのあんま好きくないのでしませんけどね?(どういう理屈よ)
いやー、良かったなーICO。良かったなーICO。良かったなー・・。
もちろん幻水も愛してますけどね。幻水4楽しみだー!
(2004.8.17)