「キッド」 [ あらすじ ] [ 感想 ]

原題「THE KID」

2000年アメリカ映画 上映時間 1時間 44分
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ提供
日本公開 2000年 日本配給 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)

監督

ジョン・タートルトーブ

脚本

オードリー・ウェルズ
 
出演 ブルース・ウィリス → ラス・デューリッツ
有能なイメージ・コンサルタント。
  スペンサー・ブレスリン → ラスティ・デューリッツ
ラスの前に突然現れた謎の少年。
  エミリー・モーティマー → エイミー
ラスの部下であり、友人であり…。
  リリー・トムリン → ジャネット
ラスの片腕とでもいうべき有能な秘書。

[ あらすじ ]

ラス・デューリッツは39才(独身)のイメージ・コンサルタント。
ルックスから喋り方、マスコミ対処法など、ありとあらゆるイメージアップのためのアドバイスをするのがイメージ・コンサルタントの役割だ。
有能なイメージ・コンサルタントであるラスはあちこちからひっぱりだこ。秒刻みのスケジュールに追われる超多忙なラスは、傲慢な態度と歯に衣着せぬぞんざいな物言いが鼻に付く “嫌なヤツ” でもあった。
40才の誕生日を間近に控えたある日のこと。
オープンカーで移動していたラスの頭上を赤い飛行機が飛び去って行った。
それが始まり。
夜中に不審な物音を聞いたラスがそっと近付くと、そこには1人の少年が。
少年の名はラスと同じラスティ。(本名:ラッセル・モーリー・デューリッツ)
両親の名前もラスと同じ。お姉さんの名前もそのニックネームもラスと同じ。
身体に残る傷跡も同じ。
何とラスティはじきに8才の誕生日を迎えるラス自身だったのだ。
しかし、ラスにとって「ラスティ」は忘れたい過去でしかなかった。
肥満児で舌足らずでいじめられっこで…。
ひたすら過去を忘れようと務めてきたラスは、ラスティの話を聞いても何も思い出せない。先生の名前も、友達の名前も、昔住んでいた家も、ラスは全く覚えていなかった。
一方、ラスティは、仕事で成功を収め、洒落た邸宅に住んでいるラスの姿に「家族もなく、犬も飼わず、ひたすら仕事に明け暮れているなんて…」とガッカリ。
ラスティが夢に描く将来の自分は、パイロットになって家族と犬に囲まれ楽しく暮らしているはずだったからだ。
とにもかくにも、こうして2人の奇妙な共同生活が始まる。
果たして、ラスティがラスの前に現れた意味とは?

[ 感 想 ]

(注)[ 感想 ]にはかなりのネタばれが含まれています。
詳細なストーリー(特に結末)を知りたくない方は読まないで下さい。

ディズニー提供作品というだけあって、夢と希望に満ちた明るい映画です。

全編通して「大人になると子供の頃の夢を忘れがちだけれど、大人だって夢は見られるんだよ。大人になってからだって夢は叶えられるんだよ」というメッセージを伝えてくれます(^^)

そして家族の愛情で香り付け。父親と息子の葛藤と和解。
大人になると、子供の頃には分からなかった親の気持ちを理解できるようになる…みたいなシーンが出てきます。
確かにそういうことってありますよね。
それで嬉しいことも嬉しくないこともありますけど(苦笑)
子供は親の何気ない一言で、予想以上に傷ついたり苦しんだりしているのではないでしょうか? 子供にとって親というのはそれだけ影響力の強い存在…いえ、影響を与える存在であってほしいと思います。

ところで、私がこの映画でとっても気になったのはブルース演じるラスが住んでいる家です。
とっても洒落た邸宅なのですが、例えばモデルハウスとかそういう感じであまり生活の匂いがしません。ずっと虚構を生きてきた(というと少し大げさですが)ラスの象徴みたいに思えました。

ブルースはこの映画でもとってもカッコ良いです〜。普通にカッコ良い(^^)
最近の彼の出演作では「子供とブルース」という図式が多く見受けられますが、子供を見るブルースは一様に優しい目をしていて好感が持てます。

それにしても、もし本当に8才の自分が目の前に現れたら……いーやーっ(><)



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