しずちゃんと、としおくん

「しず、家へ来る?」
「え、そうね、」

「あ、しずちゃん、いらっしゃい。」
「おばさん、こんにちは。」
「しずちゃん、女らしさに、ますます磨きがかかってきたみたいね。」
「ええ?、おばさんたら。」
「としおも、男に、磨きをかけなきゃ、しずちゃんに、捨てられるよ。」
「かあちゃん、あのさあ・・・。」
「えと・・」
「ははは、まあそれはともかくとして。ゆっくりしていってね、しずちゃん。」
「え、お邪魔します・・」
「あ、お風呂沸いてるよ、入ったら?」
「いえ、あの」(しずちゃん、家で、ちゃんと、お風呂を使ってきています。)
「そーお、そうだ、としおと一緒に入るとか。」
「かあちゃん・・・」
「うふふ、でも、後で、シャワーと言うのは、したほうがいいかもよ、
 いかにも、さっきしました、って匂いがするからね。」

二人は、リビングから逃げ出してしまいました。

「あらあら、・・・わ、た、し、出かけてくるからねーーーー。」


「はあ、とんでもないかあちゃんだ。」
「うふ、でも私おばさん好きよ。」
「そうかね、何考えてるんだか・・・。」
「私、としおの、お嫁さんに、なっちゃうのかな。」
「え、、まだそんなこと。」
「そうよね、まだわかんないけど・・・」

「あのさ」
「うん」
「お嫁さんか、およめさんて言うと、あんなこととか、こんなこととか、」
「もう・・・・」
「嫌なの?」
「嫌じゃないけど・・・。」
「じゃ、しよ・・」
「・・・・・」


ええと、お嫁さんと、旦那さんが、するようなことをした二人ですが、

「シャワーする?」
「あ、あの、うん。」
「一緒にしようか?」
「いや、でも、一人でするから・・・」


なんだかさっぱりした、二人は、リビングで、寛いでいます。

「さっぱりした・・」
「ん、えと。」
「としお、ん、ん、」

「ただいま。」
「あ、かあちゃん。」
「ん、盛り上がっていた?、あらごめん、もうちょっとそこら辺を、ぶらぶらしてこようか。」
「あ、あの、そんなんじゃなくて、」
「ふふ、余韻を楽しんでたと言うわけか。シャンプーの匂いがするわね。」
「う、」

「あの」
「え、しずちゃん、もう帰っちゃうの。」
「でも・・」
「晩御飯食べていきなさいよ、家には電話しておくから。」
「いや、ご迷惑じゃないかと。」
「とんでもない、しずちゃんは、いつでも大歓迎よ。」

「あ、」
「かあちゃんに、流されてるぞ。」
「う、だけど。」
「あれは、強敵だからな、でも・・・・」

「さ、食べましょ、不機嫌そうな、息子と食べるよりは、ずっと美味しそう。」
「あ、あ、」

「あら、大分遅くなっちゃったわね、しずちゃん泊まっていく?」
「あの、あの、いや・・・。」
「ふーん、でもそうか、としお、ちゃんと送っていくんだよ。」

「はあ、」
「うん・・・でも、キスして。」

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強敵ですね、勝てる気がしないですね。

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