猫に鰹節 | 好物を近くにおいては油断のならない例え。 |
猫に小判 |
何等の感じもないのに例えて言う。転じて価値のあるものでも、その持つ人如何によって何の役にも立たないときに言う。 |
猫に木天蓼お女郎に小判 | 効果の著しい例え。 |
猫も杓子も | どんなものも、誰も彼も。 |
猫の手も借りたい | 忙しくて手不足の時に言う。(本当に猫は手を器用に使う。実感) |
猫を被る |
本性を包み隠すこと。本性を包み柔和らしく見せかけること。知って知らぬ振りをすること。 |
猫可愛がり | 猫を可愛がるような甘やかした愛し方。 |
猫撫で声 | 猫が人に撫でられている時に発する声の意味。優しく甘えた語調。 |
猫じゃらし |
江戸時代の帯の結び方。猫をじゃらすかの様に帯の掛け垂れを同じ長さに一度結んで垂らしたもの。えのころ草の別名。 |
招き猫 |
後ろ足で身を立て、右の前足を挙げて人を招いている姿の猫の像。顧客、財宝を招くというので、縁起物として客商売の家で飾る。 |
猫の額 | 猫のように狭い額。転じて狭い場所の例え。 |
猫の目 | 朝昼晩で形が変わる。転じて常に変化しやすい事の例え。 |
猫脚(ねこあし) |
膳や机の脚の上が膨らみ、中がややすぼまり下が円くて低く猫の脚に似たもの。(猫足昆布と言う物がある) |
猫石 | 板塀などの土台の下端で柱の真下に据え付けた石。 |
猫板 | よく猫がうずくまるので言う。長火鉢の端に渡す引き板。 |
猫いらず | 黄燐または亜比酸を主体した殺鼠剤。 |
猫下(ねこおろし) | 猫が物を食べ残すこと。またその物。 |
猫飼い |
農具の一つ。太い縄を縦にして、これに藁を厚く組んで作り、穀物の種子などを盛り入れるのに用いる。 |
猫掻(ねこかき) |
方言で藁縄を編んで作る大型の筵(むしろ)。富山、長崎地方で言う。ねこ、ねこ座、ねこぶく、ねこぶき、にくぶく。 柳樽「百姓は・・の上で死にたがり」 |
猫車 | 土砂運搬器。 | |
猫三昧 | 嬰児または胞衣(えな)を埋める共同墓地。播磨で言う。 | |
猫舌 | 猫は熱い物を嫌うことから。熱いものを食べことの出来ない人。 | |
猫頭巾 | 消防夫などが火事場で被る頭巾。 | |
猫綱 | 強情で人の言葉に従わぬこと。 | |
猫面(ねこずら) | 猫の顔に似て短い顔の人。 | |
猫背 | 頸がやや前方に屈み、背が曲がっていること。 | |
猫の恋 | 交尾期にある猫。またその振る舞い。 | |
猫の横座 |
嫁座敷。囲炉裏端の嫁の座席。最も下位のの席として土間に添った 面。下座。 |
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猫八 |
江戸時代の物乞いの一つ。門に立って猫、犬、鶏などの声を真似て 銭を乞い歩いた者。 |
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猫糞 |
猫が脱糞後、脚で土砂をかけて糞を隠すことから。悪行を隠して知らぬ顔をすること。落とし物を拾ってそのまま自分の物にする。 | |
猫火鉢 | 土製または陶製の火鉢。前後に数個の穴をあけた物。 | |
猫間 |
扇の親骨の透彫りの一種。あるいは円くあるいは細く連続して彫り透かし、猫の瞳のように様々に形を変えた物。 | |
猫股、猫又 | 猫が年老いて尾が二つに分かれ、よく化けると言われるもの。 | |
猫跨(ねこまたぎ) | 魚の好きな猫でさえも跨いで通り越すほどまずい魚。 | |
ねこま | 三味線の異称。三味線を使う芸者の異称。 | |
猫熊(パンダ ) | 猫目石 | 植物名は猫四手、猫草、猫の舌、猫目草、猫萩、猫柳 |