任意保険に加入するのはドライバーの常識だと思います


  人身事故とまではいかないまでも、他人の家の塀やガードレールにクルマをぶつけるなどして、

自動車保険(任意)のお世話になったというドライバーは多いでしょう。

 そのとき初めて、自動車保険のありがたみを感じるわけで、それでも、自動車保険の商品サービス

内容について完全に把握している人となると、そうはいないと思います。



 ましてや、自動車保険の見直しとなると、考えたことすらないという人もいるかもしれません。

そもそも自動車保険には、法律で加入が義務づけられている自動車損害賠償責任保険

(自賠責保険)と、任意保険の二つがあります。自賠責保険に加え、任意保険に加入するドライバーが

多いのは、自賠責保険の補償額があくまでも最低レベルのため。

自賠責保険の補償額は、死亡の場合は最高3000万円、重度の後遺症障害で最高4000万円

ケガの場合で
最高120万円とされているが、交通事故の損害賠償額はいまや、

ときに
1億円を超えることも珍しくありません。

加えて自賠責保険では、補償の対象外となるクルマやガードレールなどへの対物賠償をはじめ、

搭乗者傷害保険、人身傷害補償保険、車両保険といったさまざま保険が付帯できるのも、

任意保険のメリットです。そのため、ドライバーにとって任意保険に加入するのは常識です。

ただし、従来はどちらかといえば、料金やサービス面であまり差がなかった自動車保険の世界も、

最近は各社競って多様な商品を開発するようになった。

そのぶん、ドライバーは任意保険選びについて、より慎重になるべき。以下、任意保険選びの

コツについて、簡単に思うところを話してしてみます。

 

保険料が安いというだけで選んでしまうのは早計です

最初に任意保険の世界に大きな変化をもたらしたのは、97年に外資系の損害保険会社が

発売したいわゆる
「リスク細分型保険」です。「リスク細分型保険」とは、ドライバーの

年齢、性別、地域、年間走行距離、免許証の色
(グリーン・ブルー・ゴールドの三種)

使用目的など、ドライバーの条件を従来よりも細かく規定し、保険料の割引格差を大きくしたものです。


その意味では、以前よりますます割安な自動車保険を選べる時代になってきたといえるでしょう。

どの損害保険会社の商品が安いか、無料で比較診断してくれるインターネット・サイトもあります。

とはいえ、たんに保険料が安いというだけで、任意保険を選ぶのは早計です。任意保険というものは、

ドライバーが万一、事故に遭ったとき、いかに契約先の損害保険会社が迅速かつ誠実に対応して

くれるかという点が、最も重要だからです。

これは、実際に事故に遭ったときでないとわからないことですが、任意保険選びの難しさも、

じつはそこにあると思います。


この点については、外資系よりも、古くから地域に根づいた代理店を多数もつ国内の

損害保険会社のほうに一日の長があるのは否めない。何店舗か各社の代理店にいってみて、

担当者の対応レベルを確かめてみるといったことも、面倒臭がらずにやっておくとよいでしょう。


 また任意保険選びで、最近、ポイントとなっているのが、主契約の内容をより充実させるために

付加される、各種の
「特約」です。損害保険会社によって特色の出やすいこの「特約」分野では、

さまざまな新形態のものが開発されています。


 なかでも、あいおい損害保険梶i本社・東京都渋谷区)が、同社の主力商品『トップラン』に

自動付帯する「対歩行者等事故傷害補償保険特約」は、これまでにはなかった
「過失相殺」

全額補償に踏み込んだ点で注目に値すると思います。


 この「過失相殺」とは、交通事故で被害者にも過失があった場合には、民法の規定に基づき

損害賠償の減額がなされるというもの。したがって、被害者から請求があっても、被害者の

過失分に対しては、本来、損害賠償金を支払う必要はないことになります。


 もっとも、「過失相殺」という言葉を一度は聞いたことがあっても、いざ事態に直面すると、

困惑する契約者も少なくありません。事実、とくに被害者が歩行者や自転車通行者など、

加害自動車(被保険自動車)に対して圧倒的な弱者の場合、被害者だけでなく加害者にとっても、

この「過失相殺」について納得することは難しく、しばしば示談交渉が長引く原因になるとともに、

契約者が自動車保険に抱く不満の一つとなっていました。


 その点を解消すべく開発されたのが、まさにこの
「対歩行者等事故傷害補償保険特約」というわけだ。

つまり、被害者の過失の大小を問わず、被害者の損害額全額を補償するという、まさに画期的なもの。


 さらに従来は、
「明らかに自賠責保険の支払範囲内となる事故」については、

加害者の契約している保険会社は、示談代行をする権限がないため、加害者が自分で被害者と

交渉しなければならなかったが、この点についても、保険会社が対応してくれる。


 これなら、事故の早期解決を望む契約者に、大きな安心と満足を提供できるでしょう。

 

年に一度の契約更新時が見直しの最大のチャンス!!

「特約」以外に、任意保険選びで検討すべきは、無料で付随してくるサービスについてだろう。

ドライバーがメリットを感じられるように、こちらも各社がさまざまな工夫を凝らしている。


 一般的なのは、「ロード・サービス」だろう。これは、自動車事故だけでなく、自動車がパンクした

際など、業者が無料で修理してくれるというもの。また、修理工場までレッカー移動してくれる

サービスもある。


 
 これら「ロード・サービス」についても、損害保険会社によって提供できるサービス内容が微妙に

異なっているので、事前に確認しておきましょう。


 最後に、任意保険の見直しを考えている人は、
一年に一度の契約更新時期が最大の機会となる

保険期間が満期を迎えるだいたい二ヶ月前に、契約更新の案内が届くはず)。それまで契約者に

適用されていた等級は、契約先を変えても、当然、そのまま受け継がれることになるので、

任意保険の契約変更のデメリットは、ほとんどないといえます。


 契約を解約するたびに手数料を取られる生命保険とは、そこが違うといえるでしょう。


 自動車の任意保険料は、料金だけでなく、付帯される特約、サービスに加え、万一、事故が

起きてしまったときの対応を含めて、幅広い観点から損害保険会社を見極めるべきだ。事故が

起こってからそれに気づいても、遅すぎるのはいうまでもありません。

 

 

あらゆる角度から安心できる保険を選びたい

「任意保険選び」のポイント

@      年齢、性別、免許証の色など、自分のライフスタイルに
   もっとも合った合理的な保険料のものはないかをチェック

A      「特約」や無料サービスの充実具合についても慎重に検討する

B      それと同時に、事故の対応がスムーズで誠実かどうか、
   代理店の事故対応力や保険会社の損害サービスの対応レベルを見極める

 

では、上記の内容を考慮して旨く保険を選んで見て下さい。


ここから保険選びに飛べますので上手なお金の使い方をして下さい。!