Marchen 後書




君が今笑っている眩いその時代に








Guten Abend、親愛なる地平線の旅人達よ。
随分と待たせてしまったね。


更新が遅れた事情は、掲示板を見て察してくれたまえ。


屍人姫達は各々の復讐を遂げ、屍揮者もまた己の本分を思い出した。
では……復讐された側はどうだろうか?


少し彼らの愚痴…もとい、話を聞いてやって欲しい。







火刑の魔女 色々言ってやりたいことはあるけど…何だいこれは!?
僕が大事なオヤツを他人に分けるワケないじゃない!
そもそもヴェイグと兄弟って、僕のこと何歳だと思ってるんだ。
とにかく不満! 不満! 大不満〜〜!!
黒き女将の宿 胡散臭いとは失礼だな。 仮にも私はクルザンド皇国の皇子だというのに。
それに、それこそ私がこんなわかりやすい単純な誤魔化しをすると思うか?
出直してこい。
硝子の棺で眠る姫君 駒にいちいち嫉妬などするわけないだろう。
というより、私より優れた者などいるわけがない!(キリッ)
ラストも、そんなあからさまに怪しい靴など受けとるものか。
いくら陰が薄いラスボスだからといって見くびるな、このド低脳が!
生と死を別つ境界の古井戸 やれやれ…またあの親子絡みでこんな役ですか。
いいですけどね、私ほど器が大きくなると、こんな些細なことまで気にしませんから。
しかし、妙に主旨が曖昧ですね。
結局私に復讐したかったのか、部下に復讐したかったのかわかりませんよ。
薔薇の塔で眠る姫君 私には預言は詠めないというのに…。
まぁ、導師イオンと同等に描いてくれたことには感謝しましょう。
いくらなんでも、大国相手に喧嘩を売るような真似はさすがにしませんよ。
よほど確実性が高くない限りは、ですがね。
青き伯爵の城 いやね、青年とキャナリが似てるってことは確かに認めますよ?
だからってこーんな大それたことしませんって。
そんな事した日にゃパーティ全員から秘奥義一回ずつ食らった挙げ句、
帝国やユニオンそのものを敵に回しちゃうことになるもの。
おっさん流石にそれはいやぁよー。
磔刑の聖女 私は復讐されていないのだが……。
実際、後継者問題について極論に走ってしまった自覚はあるから、何とも言いようがないな。
しかし、あのイタズラ坊主が優しく育ったものだ。
昔はあんなに……(子煩悩トークが始まったため強制終了)。









いやはや……皆言いたい放題に言ってくれる。
事実なのがまた、私にとって耳が痛い現実だ。



さて、そろそろ夜が明ける。
君も次の地平線へ旅立つといい。





願わくば、君が今笑っている眩い其の時代に――







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