〜ジャズ・ピアノの詩人〜

  ビル・エヴァンス


どんなものでも、最初の出会いは大切!それ以降の経過にすごく大きい影響をもたらします。
好きになるのも、嫌いになるのも、最初次第・・かな?。

なので、これからジャズの世界を聴いてみたいという方がおられたら、僕は間違いなく彼をススメます。

 白人のジャズピアニスト「BILL EVANS 」


ジャズには、色々なルールがあって、少し窮屈と思われがち。でもジャズ界のショパンと言われる・・・・ガラス細工の様な繊細で美しい・・・ビルのピアノを聴けば、そんな事は忘れます。

今回は、たくさんの彼のアルバムの中で、入門編にぴったりだと思う4枚を紹介しますね。



 ◆ 最初は、『 ワルツ・フォー・デビー 』
    (1961年 ジャズクラブでのライブ盤)

 彼が全てに順調だった頃の1枚。
 アルバム全体、温かさに包まれた美しさを感じ、聴く人を幸せにしてくれる。
 
 左のジャケットもビル同様のロマンティズムの香りが溢れ、
 僕は大好きです。

「マイ・フーリッシュ・ハート」 ・ 「ワルツ・フォー・デビー」 他




   
 ◆ 2枚目は、『 ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング 』 (1977年)

 亡くなる3年前の録音の為か、こちらの方は、冷たく透明感に満ちた美しさ。
 心に静かに響きます。 
 あたかも、北欧を一人旅する様な・・・。
 
 
「Bマイナー・ワルツ」(エレインに捧ぐ) ・ 「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」 他
 

 




 ◆ 3枚目は、『インター・プレイ 』 (1962年)

 上の2枚は、ピアノ・トリオでの演奏ですが、
 これは、ビルのリーダー・アルバムで、
 唯一、ホーンが加わった、クインテット編成
 
 フレディー・ハバード(tp)、ジム・ホール(g) らと。

 スタンダードな曲を演奏して、まさに、気の合う者同士、夜をホットにスイングさせてくれるアルバム。

    
「あなたと夜と音楽と」 ・ 「インタープレイ」 他




この3枚でビルが好きになったら・・・・・


 ◆ 最後に、『 ポートレイト・イン・ジャズ 』 を (1959年)

 ビルが1番輝いていた頃。
 ビル・エヴァンスの不滅のピアノトリオ!
 スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)

 「いつか王子様が」・「ホェン・フォール・イン・ラブ」他





そして、ジャズ入門は、ビル・エヴァンスだったあなたが、いつの日か、黒人のブルージーでエネルギッシュなジャズにハマっていくかも・・・・・