コーデックス類の基本的な育て方
2025年8月 神戸カクタスクラブ
パキポディウムが代表的なコーデックスは、またの名を塊根植物と言い、茎や根が肥大化するものが多く、
特徴的なフォルムが人気のある植物です。夏型・冬型など季節によるタイプの違いや、塊茎・塊根・灌木系など
様々な種類が存在していますが、厳密にはどこまでが多肉植物でコーデックスと呼べるものなのか区別はあいまいです。
中には気難しいものもありますが、丈夫な植物が多いので育てやすいです。
基本的な栽培方法を説明します。種類別の栽培方法については、本やネット等に沢山情報がございますので参考にしたり、
実際に育てている方と楽しく談義していただければと思います。
1.ポイント
@ 『日当たり』 成長期は日に良く当たる場所で管理します。光が足りないと徒長し、
せっかくのフォルムが崩れてしまいます。
A 『風』 風通しの良い場所で管理して下さい。植木鉢もスリットが入ったプラ鉢がおすすめです。
B 『水』 乾燥にはとても強い植物達です。水のあげすぎで根腐れを起こして株をダメにしてしまうことが
多いです。特殊な栽培を除いて、鉢がしっかり乾いてから水をあげて下さい。
C 『環境』 霜には当てないで下さい。冬の夜間は室内に取り込む等の対策が必要です。
D 『植え替え』 植え替えは成長期に行うのが良いです。夏型は春から秋の間、冬型は秋から春の間
2.用土について
水はけの良い清潔な用土を好みます。水はけが良ければある程度はどのような用土でも育ちます。
これに緩効性肥料のマグァンプやオルトラン・ダイアジノンを入れています。
栽培環境による所が大きく、人それぞれになってくるかと思います。水持ちが良すぎる様でしたら軽石や日向土の割合を足す。
乾きすぎる様でしたら赤玉土の割合を増やせば良いと思います。
3.タイプ別管理方法
■夏型
成長期の春から秋は日当たり良く・風通りの良い場所で管理して下さい。水は葉が出始めたら徐々に量を増やしていきます。
春先は表面が湿る程度。夏は乾いたらたっぷり。
晩秋を迎え葉が落ちてきたら、日陰の風通しの良い場所で管理します。
パキポディウム等の休眠期は水を切ってしまっても大丈夫ですが、オペルクリカリア等灌木類は休眠期でも湿る程度
水を与えた方が良いと思います。
■冬型
冬に成長する植物ですが、寒すぎるのは苦手です。真冬の夜間などは屋外での管理はできません。室内に取り込むか、
ハウス等で温度管理が必要です。厳密には春秋型と考えると良いと思います。
成長期の秋から春は日当たり良く・風通りの良い場所で管理して下さい。水は葉が出始めたら徐々に量を増やしていきます。
秋は表面が湿る程度。冬は乾いたらたっぷり。
春を迎え葉が落ちてきたら、日陰の風通しの良い場所で管理します。
ハオルチアの基本的な育て方
[ハオルチアを美しく保つ秘訣や育成のコツと室内管理]
2025年10月
1,自生地と気候
主に南アフリカ共和国南部で、西ケープ州、東ケープ州などに集中し、いわゆる地中海式気候(Cs)で,
1月の平均気温23℃、7月は12℃ぐらいで年間降水量は546mmぐらいです。1月に雨が多く湿潤で7月は
乾燥するようです。TVでもあったように多くは草むらや灌木の下で球体の半分以上は土に埋もれて強光線を
さけています。
ハオルチア(英語名:Haworthia)とは、ツルボラン科・ハオルチア属に分類される多肉植物です。原産地は南アフリカで、限られた地域の
岩の上や寒暖差のある砂漠に生えています。開花時期は6月となっており、種類によってはピンクや白の花が咲くものもあります。なお、
ハオルチアには大きく分けて軟葉系と硬葉系という2つの系統があり、前者は葉先の透明さが特徴であり、後者は伸び上がりを楽しめる点が特徴です。
2,性質と栽培環境
適度な光線と絶えず風が流れているような環境を好むようで、栽培下では16℃以上で生育し、30℃以上では成長を止めるようです。
日本では春と秋が適期(春、秋型だがサボテンより夏は極涼しく)です。冬は生育緩慢になり半休眠状態で5℃以上を保ち、霜や北風を避けます。
(ハウスの下段や明るい室内の窓辺など。室内に置いても最近はLEDの育成灯やサーキュレーターなどの製品も充実し効果的に利用できます。)
日本の夏は苦手で遮光ネット(60%以上)で強光線を避け、午前中に日が入るところを選び、できる限り高温を避け
風通しを良くします。写真のように支柱を立てて、上だけ波板などを固定し、さらに寒冷紗などで遮光率を調整できるようにするといいと思います。写真左
(8月、9月は強い日光が少し斜めから入るので要注意)
3,用土
@ 市販のサボテン用土8に赤玉土小粒2を混ぜる。
A 赤玉小粒(4)、鹿沼土小粒(2)、軽石または六甲砂(1)、バーク堆肥(腐葉土など)(1)、燻炭&バーミキュライト(0.5)
有機性固形肥料(元肥: ゴールデン培養土など)(0.5)
B 砂(2)、赤玉土(1)、鹿沼土(1)に堆肥、燻炭、などを加える。
※砂は富士砂、桐生砂などで水抜けをよくする。バーミキュライトの替わりにゼオライトなどを入れてもよい。
※鉢底石の上に用土を入れる前にマグアンプKなどを少し入れますが、肥料分はあまり必要ではありません。
3,鉢
黒のプレステラ深鉢などがおすすめです。写真上中(特に万象、玉扇類)
やや深めで、根の大きさに合わせてサイズ、深さを決めます。あまり大きすぎないように
気を付けます。
4,植え替え
9月中旬からがよいが、最近は暑いので朝夕が涼しくなってからがおすすめです。1〜2年にごとに植え替えます。
傷んだ根や枯れた下葉等は取り除きますが、白い生きた根はできるだけ残します。植え替え後、1から2日後に水をやり、
日陰または寒冷紗の切れ端などを載せ日焼けしないように気をつけます。必要な株は株分けなども行います。
また、小苗や挿し木苗は新根の力で株を押し上げてくるので、曲げたアルミ線などを両側に突き刺して固定しておきます。写真上右
5,病中害
・根カイガラムシ(ネジラミ)・・スプラサイド、オルトランDXなどの溶液に20分ほど浸し、良く乾かしてか
ら植え付ける。 市販の殺虫剤でもよいが水をはじくので極少量台所の洗剤(界面活性剤)などを加える。
・線虫・・太い根のつけ根で繁殖し新根の発生を妨げる。上と同じ処置
・カビ・・とにかく通風を良くする。
・卵を産み付ける害虫(キノコバエなど)もいるので、「虫取り上手」などをぶら下げたり、ときどき薬剤を散布する。