金型・工具とは
工具て何
工具とは、スパナやドライバー(ねじ回し)も工具と言いますが、ここでは
圧造でも少し説明しましたが、パンチ等を、指します
パンチ
パンチとは、圧造でも説明しましたが、ブランクを金型の中へ入れて、圧力を加え
成形します、つまり金属と金属をぶつけて、負けた方の金属が、勝った方の金属の
形どうりに変形します、これが圧造です、パンチとは下図の様な形状をしています

パンチの図面です、CADで書きました、機械の大きさや、製品の大きさで
異なりますが、この場合はパンチの全長が108oで公差が±0.1o
と言う事に成っています、機械関係では単位が、センチでは無くミリです
又左側の径がφ28oで公差が+0の-0.02oと成ってます、読み方ですが
φ⇒ふぁいと読みます、直径と言う意味です
ギリシャ文字の、φ(ふぁい)です、小文字です大文字のΦよりも小文字を使ってます
この部分を通常シャンクと呼んでいます、取り付け側です
そうしてこのφ28の長さが57oです、公差が付いてませんね、公差が付いていない
と言う事は、この57oと言う長さは、あまり重要では、ありませんと言う事です
次に右側の径が、φ22.77oで公差が+0の-0.03oと成ってます、意味はわかりますね
公差なんですが、0.1oと言うのは1oの1/10(10分の1)と言う事ですね、
では、0.02oとは、そうですね1oの2/100(100分の2)と言う事ですね
殆ど見えませんね(私も最近小さい物が見難く成りまして(^_^;))
次に右と左端に有る∇∇∇Gこの記号は仕上げ記号と言います
仕上げ記号とは、この部分の表面粗さを、表しています、∇が多いほど細かく仕上げなさい
と言う意味で、Gは、研磨と言う意味です、つまり研磨機を使い∇∇∇の粗さで
仕上げなさい、と言う意味です、(^-^)世界共通です(殆どの国で)たとえば
言葉は通じなくても、この図面を見せれば、世界中殆どの国で、同じ物が出来ます
但し図面を理解してくれる人ですけど、(^_^;)
次は、左側のC1ですね、Cとは面取りの事で、角を45°の角度で
面取り(角を無くす)しなさい、と言う意味でその大きさが1です、単位はoですね
この45°の面取りを、C面取り(シーめんとり)と言い、図面真中あたりにR10
と書いて有りますよね、これはRで面を付けなさい、と言う意味です
R10とは、半径が10oの円の接点で面を付ける、と言う意味です
最後は、∇∇ですねC1の上に横向きに書いて有りますよね、
これは、この面の仕上げを書いたものです、通常∇∇は、旋盤仕上げです
一般的に、旋盤で仕上げたら∇∇です
ダイス側矢
ダイス側矢とは、下図の様な物です

ダイス側矢とは、パイプ形状を作る時に使用します、通常パイプ形状の製品を
圧造する場合、2回矢を入れ、最後にコロを抜きます
と言っても、判りませんよね、レイアウト図を書きました、

右側から説明します
材料
材料です、元々はコイル材ですが、矯正機を使い真直ぐに伸ばします
伸ばした材料を、必要な重量分づつ切断します、この時ナイフとクイル
と言う金型を使い切断します、下に切断工程を書いてみました

いやー微妙に絵がずれている所が、何とも味がありますね(かってに納得してます(^_^;))
上の図の説明をしますね、
まず赤色の物が動いていますね、此れがナイフです、次に青色で動かない物
が有りますね此れが、クイルです、ナイフとクイルの中を灰色の物が通って行きますね
此れが材料です、材料がクイルとナイフの中を通り黄緑色のストッパーに当たります
ストッパーとは、切断する時の材料の長さを一定にする為の当たりです
当たりが無いと切断長さに、バラツキが出ます、
バラツキが出ると、製品長さ(全長)がバラツキます(製品不良の原因の一つに成ります)
次に水色の棒状の物が有りますよね、此れはプッシャーピンと言います
プッシャーピンは、ナイフの中から材料を、出す為の物です
以上が切断工程です、え!「プッシャーピンが蹴り出した材料は、どうなるのか」ですか
それは、チャック爪と言う物が、次工程に運びます、チャック爪については、後程お話します(^_^;)
長く成って来たので、このページは、切断の説明までとさせていただきます(^_^;)
次工程(No,1工程)は、次回にお話します、出きるだけ本人(ひげ)の
やる気が有る間に次工程も、お話が出来る様頑張ります(^-^)
