今回は第三工程(矢入れ)ですね
矢入れをする事で全長を伸ばします、私もこの仕事をするまでは
切削(NC旋盤・汎用旋盤)を使ってました
ので、製品よりもブランクの方が短いなんて信じられませんでした(^_^;)
矢を入れた分肉に成り全長が伸びる
そうですね、これが矢入れですね、矢が肉を押しのけて、押しのけられて肉が
矢とダイスの間で伸びて行く、丁度お風呂のお湯が溢れるのと同じですね^_^;
私は体積が多いので溢れるお湯も多いです(^_^;)私が入った後に奥さんが入ると
「お湯が半分しかない」と言ってます(^_^;)これが矢入れと同じなんですね
体積が多い(私)物を入れると、溢れるお湯が多いが、体積の少ない(奥さん)物を入れると
溢れるお湯が少ない、つまり太い矢を入れるのと、細い矢を入れるのとでは
同じ距離を入れたとしても、長さが変ります、
仮にφ20の外径のブランクにφ10とφ5の矢を10_入れたとして
φ10は2.5_全長が伸びましたが、φ5だと0.625_しか伸びません
ビールやジュースのアルミ缶が有りますね、あれは薄いですね
つまり外径と内径の差が少ないのであんなに薄く伸びるのです
反対に外径と内径の差が大きいと、いくら矢を入れても全長は伸びません
通常矢の先端径の3倍(安全圏で2.5倍まで)は、スチール(ハイス)の矢で突っ込めます
φ10だと最大30_入れる事が可能です、φ5だと最大でも15_が最大です
これもコーティングと言う方面処理をしてのお話です
もしこのコーティングをしなければ、等倍しか矢は入りません
これ以上矢を入れないといけない時は、超硬を使います
超硬でも10倍ぐらいを限界と考えた方が良いと思います
この工程での注意事項は、外径と内径の同芯度です
同芯度とは、同芯つまり同じセンター上に外径と内径が有ると言う事です
外径と内径の肉厚が一定だと言う事です、実際の調整は第二工程のヘソで
行いますが、肉厚が偏りしてる時は、厚い方に第二工程のヘソを厚い方に寄せます
この時に工程から第三工程は、反転しているので、左右が反対に成ります(上下は同じです)
次の第四工程は又の機会にお話したいと思います
コーティングのお話もその時にしたいと思います