圧造説明No,7


前回は第一工程でしたね、今回は第二工程です
第二工程も第一工程と同じです違いは、パンチにヘソが付いてるぐらいです
このヘソとは、次工程のダイス側矢がセンターに来る様、案内をする物です
と言っても判り辛いですね(^^ゞ
切削をされてる方ならセンター入れと言えば判って頂けると思いますが
センター入れとは旋盤加工時やボール盤加工時にドリルで穴あけ加工
をする時に、目標地点へドリル先端を導くものです・・・・・・・・
何時も思うのですが、言葉での説明は難しいですね(^^ゞ



こんな図を描いてみましたが、理解して頂けるでしょうかf^^;)ポリポリ
センター穴にドリルの先端が入り穴が真っ直ぐ明きます
冷間圧造では、こう成ります



このヘソは圧造する上で重要な役割を担ってます
この工程のヘソの位置がセンターからずれると、次工程のダイス側矢
のセンターがずれます、と言う事は製品の同芯度
(製品の内径と外径の肉厚が揃っているか)がでません
上図のパンチは、挟み込み(正式名称は知りません汗;)(^^ゞのパンチです
このパンチをパンチブロックに固定するのが、パンチケースです(下図)


このパンチ・パンチケースのメリットデメリット
メリット=パンチの価格が安く成ります
デメリット=押さえ付けてパンチを取り付けるので、パンチ先端が下を向く
デメリット=ダイス内径とパンチ外径のクリアランスを、大きくしないと干渉する
デメリット=押さえ付けの為、折れやすい
デメリット=パンチケースが古い物と新しい物では、センターが変る
デメリットが遥かに多いのですが、メリットの価格が安いと言う事は
企業にとって大きなメリットです
でもトータル的に考えると、デメリットが多いのですが・・・・・・・・(^^ゞ
最近(昔から有ったと思いますが)ではこのパンチ・パンチケースの
デメリットを解消する方法が有ります、下図のパンチ・パンチケースです





このパンチ・パンチケースを使う事により、挟み込みパンチのデメリットを
殆どカバーする事が出来ます、デメリットはパンチの価格が少し高くなる事と
従来品(挟み込みパンチ)のパンチケースが使えなくなる事です
つまり、パンチケースもパンチも新規で作らなくてはいけません
ここが、企業にとって辛い所です、使えるのなら従来品で・・・・・・・(^^ゞ
私も新しい製品が来ると(レイアウト打ち合わせ時に)、この方法に変えていってますが

この工程は第一工程と同じ注意事項です、但し第一工程よりも、パンチの芯だしは
慎重に行って下さい、次回は第三工程・矢入れです、出来るだけ早めに(^^ゞ
書きたいと思いますので、宜しくお願いしますm(__)m