圧造説明No,4
圧造説明No,4(金型編その2)
今回は前回の続きで、端面矯正(焼きばめ)ダイスの説明をしたいと思います
焼ばめとフィラーバックの違いは、色々有りますが、取り合えず図面をかきますね

これが、端面矯正(焼きばめ)ダイスです、各部の説明をしますね
まず、上が完成品です、下の左側が、リングでその次が上ニブ、
そして下ニブ最後にケースです
前回のフィラーバック式のダイスと見比べて見ましょう

わかりますか、フィラーバック式はケースの右側から上ニブ、
下ニブをフィラーバックで押し込みます
今回の焼きばめは、リングの中に上ニブ、下ニブを入れてから
ケースに熱を与えます、熱を与える事でケースの内径が膨張して、大きくなります
大きく成ったケースの中に、リングの中に入れたニブを、落とし込みます
この制作方法を別名「落とし込み」と言います
わかりずらいですね^_^;小学校の頃理科の実験で、「熱膨張」の実験を
したと思うのですが覚えてますか^_^;棒の先にリングを付けた物と、
棒の先に鎖を付けその先に、鉄球を付けた物を使い、
そのままでは鉄球がリングの中を通らないが、リングをガスバーナーで温めると
熱膨張で膨らみ内径が大きく成って、鉄球がリングの中を通る、と言う実験です
この「熱膨張」を利用してリングの中にニブを入れたものを、ケースの中に入れます
後は冷やすと、「熱膨張」が無くなり内径が、縮むのでリングとその中のニブを締めつけます
通常この2種類の製造方法を使い、端面矯正ダイスは作られてます、細かい所の数値等は
各社(金型屋さん)の製造方法とノウハウが有るので、詳しくは、お教えできませんがm(__)m
