圧造説明No,1
圧造と言っても色んな工法が有りますが、切断に始まり端面矯正、寸法だし
穴抜き、大体は4つに別れます、複合されている所も有りますが、
まず始めは、据え込みそれから前方押しだし次に後方押しだし
それとせん断ですこの4つの方法を個別で又は、複合で工程を考えます
つまりNo,1工程は、端面矯正だと言いましたよね、覚えてますか(^_^;)
端面矯正は据え込みプラス絞りですね、下に図を書きました
ここでもう少し詳しく説明しましょう、まず据え込みですが当然限界が有ります
簡単な計算式で計算出来ますので書きますね、


どうです、多分小学校の高学年ぐらいの方でも、理解してもらえると思いますが^_^;
次は、前方押しだしですね


この二つの事を一つの工程で行っているのが、端面矯正です

次に、後方押しだしです
この工程も計算式が有ります、書いてみますね


この様に計算式は有りますが、これは一般的な計算式です、
実際は摩擦係数等を計算に入れなければなりません
そのうえ、材料の材質でパーセントがかなり変わってきます、
特にC=カーボン、つまり炭素ですね
この炭素が多く含まれた材料は、加工硬化を起こすのです
炭素が多く含まれた材料を、SWRCH45Cと言う様に呼びますSWRCHとは
冷間圧造用炭素鋼線材と言います、45CはC=カーボン量を表します
C=カーボン量は、数字で表されて、数字が大きく成る程硬くなります、
つまり45Cを超える物は、俗に言う鋼(はがね)に成るのです
45C等は焼き入れ鋼とも言われ、熱を加える事で硬く成る鋼材です
冷間圧造でも肉を動かす(変形させる)事で発熱します、
この熱がカーボンに影響を与え、加工硬化を起こします、
つまり、叩けば叩く程、硬く成るのです^_^;
No,1工程よりもNo,4,5工程の方が硬く成るのです
加工硬化を少しでも少なくするのに、焼鈍と言う加工が有りますが、
これは又、材料の所でお話します、少し話が飛んできましたが、上に書いた計算式で
計算してパーセント内に入れば、殆どの場合大丈夫だと思います
もしダメな場合でも、私には責任を取る事は出来ませんので、ご承知の程
宜しくお願い致しますm(__)m
でも、この計算式で安全な仕事だけをしていては、技術の向上は有りません
より高度な技術を得る為には、限界を超える様な事をやらなければなりません
その為には、設計は勿論、金型、工具に至まで、最高の技術でトライしなければいけません
今後私の知りうる限り高品質の金型、工具を製造されているメーカーさんも
紹介していきたいと思います、
世界を相手に高品質な物、難易度の高い物を、製造するには、
よりレベルの高い機械、設計、金型、工具、そしてオペレーターが必要に成ります
私もオペレーターの一人として、他のオペレーターの方に負けない様に
頑張りたいと思います、そしてこれからオペレーターを目指す人の、
少しでも助けが出来ればと思い、このHPを書いてます、
空洞化、不況、企業は衰弱しています、今こそ技術者が
世界に誇れる日本の技術で、この厳しい時期を乗り越え様では有りませんか
励ましや苦情、出きれば励まし^_^;のお言葉お待ちしています
