No,2工程
No,2工程(端面矯正)
No,1工程と、殆ど同じですが、パンチにへそが付いています、へそとは、
次工程でダイス側矢を、入れる時の案内です、レイアウト図のNo,2です

上図の様に、でべそが付いてますね(^_^;)ここと、書いてありますね
この部分が、へそと呼ばれ次工程のダイス側矢の案内に成ります
どうして案内なのかと、言いますと下図の様に、
パンチのへその形がブランクに映り凹ます
その凹に、No,3ダイス側矢の先端部(ベアリング)が、入り圧造します

No,3ダイス側矢は、下図の様な、形状をしています、

金型の中に入れて、使用します、使用例を下図に、書いてみました

またまた登場動くgif(^-^)左側から説明しますね、一番左側黄緑色の
出たり入ったり動いている物は、パンチケースですね、No,1でも出てきましたね
その次の赤色の、そうですパンチですよね少しづつ名前覚えて来ましたか
その次の上から半ひねりで、落ちて来る灰色の、はい(^-^)材料ですね
どうして半ひねりなのか、お分かりでしょうか、No,2パンチで付けたへそを
No,3ダイス側矢の案内にする為ですよね、解りましたか
半ひねりで搬送(送る)する事を反転と言います、又ダイスから出てからは、
回ってませんよね、これを平行送りと言います
次工程で何をするのかで、反転で送ったり、平行で送ったりします、
この場合前工程は、端面矯正で、この工程は矢入れをします、
矢入れとは、ブランクを製品寸法の長さにする為に、伸ばしているのです
もう一度レイアウト図を見て下さい、No,2とNo,3のブランクの長さが、違うでしょう

No,2ブランクは、30_なのに、No,3ブランクは、53.02_に成ってますよね
No,3ダイス側矢で、ブランクに穴を明けているのが、お分かりでしょうか
穴を明けると言っても、削っている訳では
有りませんよ、突っ込んでいるのです、解り難いですね(^_^;)
下図をご覧下さい、黄緑色のカップの中に粘土(灰色)を入れて、上から
棒(青色)で押してみますと、上からの圧力を受け粘土(灰色)が黄緑色のカップと
棒(青色)の隙間に入って行き、カップ状の形に成りますよね
(粘土だもの柔らかいし)そうですね、粘土は柔らかいですよね
人間の力で簡単に形を変えられますよね、でも鉄は硬いですね
人間の力では簡単に形は、変りませんよね(^_^;)
でも人間は機械を使います、人間の力の何倍いや、何十倍、何百・何千倍の力も
機械なら出してくれます、人間にとって鉄は硬いです
でも何百・何千倍の力の有る機械にとって、鉄は柔らかいのです
私もこの仕事(冷間圧造)をするまでは、「鉄は硬い」と思っていました
私がまだこの冷間圧造をやり出して間も無い頃、設計(冷間圧造の)をされて居る方に
こう言われました「冷間圧造をやって行くなら、鉄が硬いと思ってはいけない
鉄と言う物は柔らかいんや、飴か餅みたいな物や、鉄が硬いと思ったら
この仕事は、出来ない」と言われました、確かにそうです、鉄は柔らかいのです
押さえれば潰れるし、突けば伸びます(^-^)鉄は柔らかいのです
私のページを読まれている皆さん、この事を頭に入れて、私のページを読んでください
鉄は柔らかい、飴か餅の様な物(^-^)

この辺で、No,2〜No,3工程を、終りたいと思います、No,4工程はNo,3と殆ど変りません
次はNo,5穴抜きを、お話したいと思います、次もお付き合い
宜しくお願いします、m(__)m
