ぶらっと釣りある記 番外編

昨年は人生で一度(?)の大イベントである結婚式・披露宴をお陰さまで無事に終えることができました。
そして年末年始を避け、挙式から一ヶ月遅れでハネムーンに行って参りました。
行き先をどこにするか散々迷った挙句、僕の意見はことごとく却下されてモルディブ6日間の旅に出ることになりました。
そんな国の名前、恥ずかしながら今まで知りませんでした。どこにあるのか・・・どんなとこなのか・・・
何と言っても生まれて初めての海外旅行・・・不安と期待が入り混じりつつ出発することになりました(^^;)

出発 | モルディブ到着 | モルディブ二日目 | 夜、バーにて | モルディブ三日目 | モルディブ四日目 | シンガポール観光


【出発】2006年01月16日(月)
旅行会社のツアーに申し込んだので関西空港に朝9時に集合ということで5時に家を出発。荷物が多いのでタクシーで最寄り駅まで行こうと前日にタクシー会社に電話するが、朝5時ではまだ営業していないとのこと(>_<)
仕方なく、自分の車で荷物と妻だけを先に最寄り駅に送り、いったん車を置きに帰ってから走って駅まで行った。
電車を乗り継ぎ、特急はるかで関西国際空港に到着。出国手続きと搭乗手続きを済ませ、ドリンクとつまみを買って出発時間を待つ。乗り込む便はシンガポール航空のSQ985便。モルディブへは直行便は成田空港からしか出ておらず、関西国際空港からの便はシンガポール経由かスリランカ経由となってしまう。
11時に離陸・・・これから約6時間のフライトだ。前の座席後部に取り付けられた液晶モニターで映画を見たりしながら機内の時間を過ごす。それにしても、機内食というのはあまり美味くないものだ。
約6時間かけ、シンガポールのチャンギ空港に到着した。ここでモルディブのマーレ空港行きのシンガポール航空のSQ452便に乗り換えるが、出発まで3時間あまりもあるので、空港内をウロウロすることにした。免税店、土産物店、スパ、飲食店など・・・たくさんの店があり、けっこう楽しい(^^)
とても大きな空港でフラワーガーデンもあるので、ここで休憩して時間をつぶすことにした。
フラワーガーデンに出てみると、とても暑い(>_<) シンガポールは今、雨季なので日本の梅雨のような暑さだ。長時間のフライトによる疲れを癒すため、とりあえずビールとつまみを買ってきて乾杯〜♪ ヒマワリが一面に咲いてとてもきれいだ。ミストが絶えず噴射されていて、このガーデンの植物に潤いを与えられるようになっている。
20:40(日本時間21:40)、SQ452便に乗り込みマーレに向けて出発した。

【モルディブ到着】2006年01月16日(月)22:10(日本時間17日 2:10)
約4時間のフライトの後、無事にマーレ国際空港に到着した。ここはチャンギ空港とは打って変わって、とてもこじんまりした空港だ。ビジネスで訪れる人はほとんどなく、利用客も少ないのだろう。空港では現地に常駐している旅行会社の日本人スタッフ、旅行会社と提携している現地人ガイドが迎えてくれた。スーツケースを船着場まで運んでくれ、今日から3日間滞在するボリフシ・アイランド・リゾートからの迎えの船を呼んでもらった。船着場周辺には砂のようなものが敷き詰めてあるが、実は珊瑚が砕けたものだ。夜ではあるが、辺りの街灯に照らされて透明度の高い海水がきらきら光り、海底の様子がよく見える。早くも海の綺麗さに感動してしまった。
やがて迎えの船が到着。どんな船かと思えばモーターボートだった。YAMAHAのエンジンが2機搭載されているカッコいい船だ(^^) 乗り込むと、真っ暗の海をパワーボートのようにボリフシ目掛けて突き進んでいく・・・とにかく速い!時速100qくらい出ているのではないだろうか?真っ暗ということもあり、身の危険を感じるほどだ(^^;) 空港から20分ほどの船旅でボリフシ島に到着した。歩いて10分ほどで一周できる小さな島だ。ポーターにスーツケースを運んでもらい、レセプションに案内される。ここで現地常駐の日本人スタッフにチェックインの仕方や諸注意などの説明を受け、これから3日間滞在することになる水上ヴィラに案内していただく。何というか・・・完璧に別世界だ。夜でも海が綺麗なのが一目でわかる。水上ヴィラはヤシの葉のかやぶき屋根でログハウスのような感じだ。ベランダに出てみると下は海だ。水上ヴィラなので当たり前だが・・・(^^;) 静かな波の音、涼しい夜風、満点の星空・・・本当に心地よい。海を見ていると、時々魚が泳いでいるのも見える。ずっと眺めていたいが、長旅の疲れを癒すため休むことにした。この時点で23:00(日本時間17日3:00)・・・自宅を出発して22時間が経過していた(^^;)

【モルディブ2日目】2006年01月17日(火)
朝6:30(日本時間10:30)、自然に目が覚めたのでベランダに出てみる。東のほうを見ると、ちょうど朝日が出てくる所だった。海では鰯のような小魚が大群で泳いでいるのか、ナブラが立っているのが時折見える。その横で少し大きい魚がバシャバシャと飛び跳ねている。水深がとても浅いところなのに、とにかく魚影が濃い。ギンガメアジの群れも泳いでいるが、シマアジとよく似ており刺身にしたら美味そうだ(^^;) 寝坊助の妻もたたき起こし、この素晴らしい景色を見せる。夜明けの景色を楽しんだ後は、朝食を取るためレセプション横のレストランに行く。既にたくさんの人が朝食を取りに来られていたが、特にイタリア人らしき人が多いようだ。食事は3食ともバイキング形式だ。今まで名前すら知らなかった国にどんな食べ物があるのか、かなり不安だったがヨーロッパ人の観光客が多い所とあって、日本人の口にも会いそうでまずは一安心。周りは海ばかりとあって、魚料理も美味しい。マグロがたくさん獲れるのでタタキ風にしてあったりバリエーションも豊富だ。肉類ではイスラム教国だけあって豚肉は一切無く、鶏肉が中心となる。デザートのフルーツ類も美味しい。
朝食の後は早速水着に着替え、見ているだけでも楽しい海を肌で堪能することに・・・そこら辺を泳いでいる魚たちは人間が近寄ってもあまり逃げようともしない。ギンガメアジ以外は日本ではあまり見たことの無いケバケバした色の魚が多い。そのまま海の中を歩いていき、レンタルショップでシュノーケリングの道具を一式借りることにした。砂浜(砂ではなく珊瑚の粉)に上陸すると、そこには小さなヤドカリがあちこちに歩いていてとても可愛い。
シュノーケリングを借りてから、まずは水上ヴィラの周りの探索をする。水上ヴィラの周りには柱などが障害物になっているせいか意外と魚が多く、海底が白いので真っ白のヒラメなどもいる。次に少し沖の方に泳いで見ると所々に珊瑚が生えており、その周りにはいろんな魚がいる。とにかくずっと泳いでいても飽き足らない。
昼食後は島の散策に出かけ、いろんな所を見て歩く。島にあるショップの店員さん達は気さくでいい人ばかりで、日本語がかなり話せる人もいる。砂浜でのんびりしながら肌を焼く人、ビーチバレーをする人・・・観光客もそれぞれいろんな楽しみ方をされている。僕らは島1周を貝殻を探したりしながら、のんびりと散歩して過ごした。
モルディブを上空から見てみたいと思い、レセプションにフォトフライトの申し込みに行くが希望者が12人集まらないとフライトできないとのこと(>_<) 4人くらいしか予約がないようだが、とりあえず僕らも予約しておくことにした。

【夜、バーにて】2006年01月17日(月)21:00(日本時間18日1:00)
夜9時以降はバーが開店するとのことなので、覗いてみることにした。昼間はコーヒーハウスの建物だが夜はバーになる。最後のお客様が帰られた時が閉店時間だ。
中に入ってみるとヨーロッパからの観光客がわんさと居る。そして、フロアの片隅には盥が置かれ、その中には何十匹ものヤドカリが・・・?
とりあえず、中は満員状態なので砂浜の隅にセッティングされたテーブルに二人だけで座ることにした。注文を聞きに来てくれたので、とりあえず「ツービア(Two Beer)・・・」 肌を突き刺すような昼間の日差しとは打って変わって、夜は肌寒いくらいの風が吹く。
コーヒーハウスの土台となっている柱には色とりどりのライトが取り付けられ、それらが海面を照らしている。そして夜風に揺れるヤシの葉っぱの間から満月が見え隠れする・・・ムード満点だ(^^;)
二人で静かにビールを飲んでいると、バーの建物内から突然派手なBGMが鳴り出し、マイクで叫ぶ声が聞こえてきた。何事かと思って覗きに行くと、どうやらヤドカリのレースが行われているようだ。ヤドカリの殻に番号が書かれ、床にヤドカリを放して競走させているようだが、ヤドカリ達はみんな好き勝手な方向に歩き出して全然レースになっていないように見えた(^^;)
バーのメニューはビールだけでなく、カクテルやリキュール類も充実しているようだ。オリジナルカクテルもあるようだが、とりあえずオーソドックスなサイドカー、カシスソーダでモルディブの夜を満喫した。

【モルディブ3日目】2006年01月18日(水)
この日も6時過ぎくらいに自然に目が覚める。まだ日の出までは少し早いので顔を洗ったりして時間をつぶした。今日も綺麗な朝日を見ようと、タオルケットとクッションを持ってベランダに出て景色を楽しむ。風が少しあり肌寒いくらいだが、とても爽やかでいい気持ちだ。妻はまだ爆睡中のようだが、今日は寝かしておくことにした。
朝食を取りにレストランに行くと、昨日レストランで知り合った熊本から来られたという若い夫婦が今日も同じ席に座られた。昨日はシュノーケリングで島1周したとのことで、綺麗なポイントなどを教えていただいた。そこはバーの先端にある堤防付近で急激に水深が深くなっており、いろんな魚が集まっているとのこと。朝食を終えたら早速ヴィラに戻って水着に着替え、ポイントまでシュノーケルで泳いでいくことにした。
ポイント付近の砂浜に付くと、イタリア人のインストラクターがエクササイズをしていた。それを見た妻は一緒に踊ってくると言い出したので、私はしばし休憩をとることにした。水の中で駆け足したりと、見ているとなかなかハードそうだ(^^;)
エクササイズが終わってから、早速ポイント付近でシュノーケリングを開始する。この辺は潮が早く、水が少し冷たい。堤防の反対側まで泳いで行くと、確かにほぼ45度の角度で深くなっており、底はまったく見えないほど深い。しかし、その駆け上がり近辺には色とりどりの魚がうようよいて素晴らしい眺めだ。日本近海にいる魚にはあり得ない体色をしている(^^;)
それにしても水から出ると、背中に当たる日差しが刺さるように痛い。まるで火であぶられているようだ。大丈夫だろう・・・と勝手に決め付けて日焼け止めを持ってこなかったのが失敗のもとだ。
昼食後もひたすら泳ぎまくる。午後からはさらに風が強まり、少々波が高くなってくるがシュノーケリングを楽しむ。鰯のような魚の巨大な群れと遭遇したり、ギンガメアジの群れと遭遇したりでとても楽しい。生ミック持ってきたら爆釣は間違いないだろう・・・(^^;) って、リゾート地では全面的に釣り禁止となっている。フィッシングをする場合はレセプションで釣船をチャーターし、朝か夕方に出船する。メタルジグでGT(ロウニンアジ)やイソマグロ、バショウカジキなどを狙ったゲームフィッシングだ。
夕方は、昨日見逃してしまった夕日を何としてもカメラに収めようとヴィラに戻った。
夜になっても風は収まらず、バーで飲んでいるとかなり寒い(>_<) モルディブ最後の夜だがビールだけ飲んで早々に休むことにした。

【モルディブ4日目】2006年01月19日(木)
今日も朝から少し泳ごうかと思っていたが、日焼けした背中が痛すぎて動く気になれない(^^;) 正午にチェックアウトなので、それまでは帰りの身支度をしてのんびり過ごすことにした。
ベランダから海を眺めていると風が心地よく涼しい。海の様子を一通りカメラに収め、ヴィラの中に入った時に妻から「あー!イルカ!!」と叫び声が聞こえてきた。すぐにカメラを持って飛び出すが、イルカの姿はない。しばらくじっとカメラを構えているが、いっこうに姿を現してくれない(>_<) 撮影をあきらめ、海をボーっと眺めていると突然沖の方でイルカが跳ねるのが見えた。よく見ると、数頭が群れて背中を見せながら泳いでいる。信じられない光景だ・・・まさか自分たちが寝泊りしているヴィラのすぐ近くでイルカを見ることができるとは思わなかった。昨夜はヴィラの下をふわふわとエイが泳いでいるのが見えた。後はウミガメだけだ(^^;) こんなビーチに近いところでいろんな魚や生き物がうようよいるのは本当に凄い所だ。
地球温暖化が進み、南極の氷が解けるとこのモルディブは水没してしまうとも言われている。本当に私たち一人ひとりが常に環境のことを考え、この「地球最後の楽園」をずっと守っていきたいものだ。
正午にレセプションに行き、チェックアウトだけ済ませて昼食を取った。昼食後は旅行会社がホテル側に話をつけてくれ、ハネムーンだということでホテル側からお祝いのフルーツバスケットをいただけることになった。コーヒーハウスに案内され、席につくとテーブルの上に豪華なフルーツバスケットが置かれていた。スタッフ達の暖かい心遣いに感謝m(__)m
この後はモルディブの首都マーレに行き、お土産を買う段取りになっている。迎えの船が15時に来るはずだが波が高いために遅れているようだ。お土産を買う時間が無くなってしまうのではないかと少々心配ではあるが、とりあえず待つしかない。
1時間遅れで船が到着し、いったんマーレ空港まで送ってもらった。空港で現地人のガイドと合流し、定期船に乗ってマーレの街を目指した。マーレの街に入って最初に驚いたのは走っているのがほとんど日本車ということ。ガイドからいろいろ説明を受けながら噴水の綺麗な公園、イスラム教のモスク、市場、マウムーン・アブドゥル・ガユーム大統領の邸宅などを見て歩き、最後に「花まる子」という土産物店に到着した。看板も日本語でフロアも広く立派な土産物店だ。
早速店員さんが出迎えてくれ、ウェルカムドリンクが出された。早速見て歩くとキーホルダーやTシャツといった定番から、地元特有の置物や壁掛けといった工芸品など様々なものが置いてある。中でも日本人に人気があるのはサメの歯のペンダントや黒真珠のネックレスなどだ。モルディブ人が普段着ているような民族衣装まで置いてある。あれこれ迷いながら1時間くらいかけて買い物をした。そして支払い・・・ここで気をつけるのはモルディブで土産物を買う時は言い値では絶対に買わないこと。僕らもギリギリまでディスカウントし、最後は店員とのゲームに勝って半額近くにしてもらった(^^;)
思いの外、時間をとられてしまったので空港に行く時間がせまってしまったが、タクシーを呼んでもらって何とか間に合った。
いよいよモルディブともお別れ・・・23時25分発、シンガポール航空SQ451便で「地球最後の楽園」を後にした。
【シンガポール観光】2006年01月20日(金)
午前7時5分、シンガポールのチャンギ空港に到着。このツアーには最終日にシンガポール観光が付いている。現地ガイドが迎えてくれ、とりあえずホテルに案内された。今夜の出発まで滞在することになるのはヨークホテル。昨夜は一晩飛行機の中で過ごしていてほとんど眠れていないので、とりあえず昼ごろまで睡眠をとることにする。正午にガイドから電話があり、市内観光に出かけることにした。
まずは昼食ということで中華街に行った。日本でいうファミリーレストランのような店に行き、中華料理を食べる。春巻き、水餃子、飲茶など・・・どれもボリュームがあり、食べきれないほどの量だ。それでも支払いは日本円にして一人400円ほどだ。シンガポールは物価が高いというイメージが強いが意外だった。
街の中は旧正月が近いということもあり、至る所に正月の飾り付けがされている。正月とはいえとても暑く、ここシンガポールでは年中Tシャツと短パンで過ごすそうだ。今は雨季ということでかなり蒸し暑く、オフィス街などはまるで大阪の街を歩いているようだ。ただ、道端にはゴミ一つ落ちておらず、とても綺麗だ。まずは有名なマーライオンを見に行くことに。車で少し走り、川のほとりに車を止めて少し歩くと口から水を吐き出している大きなマーライオンと人の背丈より少し大きいくらいのマーライオンが立っている。
次に行ったのは街のはずれにある衣料品の店。いろんなものが置いてあるが、ヨーロッパ製が中心だ。とりあえずここでは自分用にマーライオンの柄が入ったネクタイを購入した。4000円だったがシルク製なので安いと思う。
次は小高い丘のようなところに行き、シンガポール市街を見渡す。マーライオンも見える。シンガポール自体は淡路島くらいの小さな島であるが、海を隔ててマレーシアやインドネシアが見えている。
最後に免税店に案内してもらい、ここで一旦ガイドとお別れ。モルディブでたくさん買い物をしたこともあり、免税店では何も買わずにホテルに戻った。途中、コンビニに寄ってビールとつまみを買っていき、ホテルで乾杯〜♪ シンガポールの街中にはお馴染みのセブンイレブンがたくさんある。
夜、8時45分にガイドが迎えに来て空港に連れて行ってくれることになっているので、それまでは帰りに備えてホテルでのんびりすることにした。
午前1時10分発のシンガポール航空SQ986便で帰国の途に着き、21日8時10分無事に関西空港に到着した。

今回の旅行が私にとって、初めての海外だ(^^;) 行くまでは不安もかなりあったが、何も考えずぼーっとできたこともありとてもリフレッシュできた。今までに見たことの無いような綺麗な景色、人との出会い・・・また是非とも行ってみたい。今度は英語を勉強してから行くことにしよう。
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