2004年11月24日(水) 晴れ 釣り堀 傳八屋
尾鷲:干10:02/22:29 満4:18/15:54(中潮) 1番筏 7名
 今月から有給休暇がもらえ、久しぶりに平日釣行をしたいと思っていたところ、ぼすにゃんさんから11月24日に行くという話が聞こえてきた。どうしようか迷ったが、年末になるほど忙しくて身動きが取れなくなることが予想されるので今の間に、ということでご一緒させていただいた。私とぼすにゃんさん、ほとんど釣りをしたことがないという初心者の山田さんの3名で、私のHGである傳八屋へ釣行することになった。お目当てのクエマスはまだあまり上がっておらず、生簀の中にはたくさん残っているようなので楽しみだ。
 前日は勤労感謝の日だが休日出勤することになり、午後6時頃に会社を出発して甲賀市内でぼすにゃんさん達を拾ってから三重を目指す。どうせなら前泊しようということになっていたので、えさきち玉城店で魚の餌を買ってから、途中のオークワに寄って人間の餌を買い込み、つばき屋へ到着した。酔っ払う前に山田さんのタックルの準備をする。青物用にはぼすにゃんさんの船竿+スーパータナセンサーを、鯛用には私のシマノ海煌3号3.6m+アルテグラ2000番を使ってもらうことにした。一通り使い方の説明をした後、ようやく酒にありつけてワイワイやっていたが、前回までの教訓が生かされて深酒しないうちに布団に入った。
 5時に起きたが酒も残っておらず、すがすがしい朝を迎えることができた。6時前に傳八屋の駐車場に到着したが、さすが平日とあって車は少ない。受付を済ませてから桟橋に行くが、こちらもかなりゆったりだ。今日は7人で1号筏に上げていただいた。まずは初心者の彼女の仕掛けを準備する。青物を釣りたいとのことなので、まずは青物タックルをセットし、冷凍イワシでやっていただく。私も青物タックルでキビナゴを餌に赤・青両狙いで行くことに。ぼすにゃんさんも青狙いのようである。キビナゴを躍らせながら魚の食い気を誘ってみるが反応がない。しかし、ふと山田さんの竿を見ると穂先が海面に突き刺さっている。竿の曲がり方からするに青物のようだ。彼女には少し荷が重いようであるが、ぼすにゃんさんのサポートを受けながら必死でやり取りして上がってきたのは大鯛。私がタモを差し出して無事にランディング。私もこれに続きたいところであるが、魚からのラブコールは無いので鯛狙いに切り替えることにした。しばらくアタリが出なかったが、着色アマエビで7.5〜8mの棚を重点的に探っていると、ようやく穂先がもたれて真鯛をGETした。今日上がっている鯛は全体的に良型が多い。
 一方、ぼすにゃんさんは前のコーナーに2〜3匹の魚の群れが見えているとのことで、オキアミでこいつらにちょっかいを出しているようだ。突付きにくるが、なかなか食い込まずに何度も竿を振り上げては悔しい思いをされているようだ。「やってみー」と言われたので覗きに行ってみると、1匹だけがネット際をうろうろしながら、ネットに付いた海草をついばんでいた。石ゴカイをそーっと落とし込んでみると一発で食いつき、石垣鯛をGETした。山田さんは青物にこだわっているようだったが、青物の食い気はなさそうなので、私のシマノ海煌をセットして渡し、棚の取り方などをアドバイスした。浮き釣りも出来るようになっているが、今回は脈釣りで頑張ってもらうことにした。
 日が少し上ってくるとシラサエビが当たりだして真鯛を追加した。棚は底近くだ。山田さんにシラサエビの付け方、誘い方を伝授すると、すぐに真鯛がヒットした。続けてシラサエビを落とすと連続ヒット。海煌は3.6mなので私よりもやや前方を探っていることになるが、どうやらこの辺りに鯛の群れがいるようだ。私も餌を前方に放り投げて手前に寄せてくる「円月殺法」を使ってようやく真鯛があがった。
 四苦八苦しながらやっていると時間が経つのが早いもので、9時過ぎに放流タイムを向かえた。まずは良型のクエマスが入る・・・何としても釣りたいものだ(^^ゞ 次に青物、そして鯛などが次々に生簀に入っていく。私はアジを泳がせておいて、山田さんに放流後の釣り方をいろいろとアドバイスしていた時、ふと自分の浮きを確認しようと横目で浮きを探すがどこにも無い!思い切りアワセるとズシンとした確かな手ごたえがあり、やり取りを開始する。青物を釣りたがっていた山田さんの視線を浴びながら良型のヒラマサをGETした(^_^;) ぼすにゃんさんにはただ今放流中のシオ(カンパチの子供)がヒットしたようだ。山田さんにもガツンとアタリがあったが、アワセが早かったようですっぽ抜けてしまった(>_<) 私も続けて青物の様子を伺うが、ヒットする気配が無い。他の人も青物を狙っているが鯛がヒットするなど、青物の活性はあまり高くないようだ。すぐに鯛狙いに切り替えるが鯛のアタリも遠いようだ。全体的に静かになってしまったが、日が昇ってきて棚が浅くなっていると判断、6〜7mの間を丹念に探っているとボケにようやくヒットした。あとの二人にも教えてあげると、ぼすにゃんさんは真鯛を連続ヒット、山田さんにもアタリが頻繁に出るようになったがアワセのタイミングがうまく掴めないようだ。しかし彼女らにアタリが出始めると、私には全く当たらなくなってしまう・・・女好きの鯛が多いのか、今日は一日こういう傾向が強かったように思う。まったく不思議だ(^_^;)
 クエを狙おうと活きアジをどん底に泳がせていたぼすにゃんさんの竿先がガクガクと揺れているので、おー!?と思ったが上がったのはカンパチで居食いしていたようだ。やり取りの途中、本人はきっとクエだと思って心臓がバクバクしていたに違いない(笑) 私もあの手この手でクエを狙ってみるがヒットしない。
 少し疲れてきたところで昼食を取ることにする。カップラーメンを食べながら穂先を眺めているとコンコンと当たって真鯛がヒットした。不思議とこんな時に限ってアタリが出たりすることは多い。後半は円月殺法で単発ではあるがアタリが出るようになり、ぼすにゃんさんも真鯛を追加しておられた。釣果は鯛7、石垣鯛1、ヒラマサ1。ぼすにゃんさんも青2本混じりで2桁釣果、山田さんも鯛4。初心者の彼女もそれなりに魚との駆け引きを堪能できたようで、釣りの虜になられることを心から願うばかりだ(^_^;) 今日は入れ食いなどは無かったが、こまめな誘い、餌のローテーション、広範囲の棚を探ることで魚の食い気を引き出せて面白い釣りが出来た。反面、たくさんバラシをやらかしてしまい、自分の腕の未熟さを反省させられる一日にもなった。水温が変化しやすい時期とあって使用する針や餌の大きさ、アワセのタイミングなどそれなりに対応しないと数は伸びないと思う。
 ぼすにゃんさん達のお陰で筏の上では笑いが絶えず、とても楽しい一日になりありがとうございました。
■青物用タックル
竿:NISSIN 海上釣り堀用(青物仕様)3.6m
リール:SHIMANO アルテグラ4000
道糸:PE5号
オモリ:中通しオモリ1号付きクッションゴム(針上10pにゴム張りガンダマ5号)
棒ウキ6号
ハリス:シーガー GRAND MAX6号
針:オーナー PEブリ・ヒラマサ11号
■真鯛用タックル
竿:サクラ 西海8号2.4m
リール:SHIMANO チヌマチック1000
道糸・ハリス通し トルネードVハード2.5号
オモリ:ゴム張りガンダマB〜2B
針:グレ針8〜9号、チヌ針4号