2004年05月18日(火) 曇り後晴れ 釣り舟 八幡丸
福井:干7:59/20:48 満3:24/13:15(大潮) 仕立て 4名
 以前から行きたかった日本海のスルメイカを狙いに親父と叔父、知り合いの青山さんの4人で行ってきた。実は私がこの度転職することになり、5月15日から次の会社へ行くまでの間は2回目のゴールデンウイーク中である。また親父も5月10日で35年間続けてきた仕事を引退し、親子そろっての退職記念釣行だ(^_^;)
 今回乗り込んだ船は、敦賀は縄間出船の「八幡丸」。定員24名でキャビン(冷暖房付き)、トイレ、電動リール用電源を完備、レーダーやGPSプロッタも搭載されている。ただ、トイレは男性用しかなく、女性連れの方はどうするのだろうか?(^_^;) 朝便・昼便と半夜便があるが、今回は半夜便を利用。午後3時に出船し、午後6時頃までアジを狙い、それ以降は午後10時頃までスルメイカを狙うという内容である。敦賀周辺のスルメイカは5月の連休明け頃から本格的なシーズンを迎え、8月頃まで釣れるということである。ゴールデンウイーク前頃でもマイカと混じって釣れるそうだ。
 当日は午前11時頃に自宅を出発し、途中、叔父達の車と合流して湖岸道路を北上して敦賀を目指す。曇り空で風もなく、大潮で夜は月も出ないのでイカ釣りにはこれ以上ないという条件である。期待に胸を膨らませながら道中を過ごし、午後1時過ぎに敦賀に到着。まだ時間があるので敦賀港白灯台あたりを見学することに。前日の大雨で川が増水しているせいで水面近くに鯉が泳いでいた。当然、海の中を鯉が泳いでいるのを見るのは初めてである(^_^;) 気比の松原にも立ち寄り、海水を少し舐めてみたが水潮で全然塩辛くなく、不安がよぎる。
 何やかんやで午後2時頃に到着。八幡丸は伝平荘という船宿の船で、一泊2食付きで7500円というリーズナブルな価格設定である。しかも、漁師さんが経営されているということで、食事には地元で取れた新鮮な魚介類が出されるそうだ。早速、荷物を積み込み、準備をしながら出船を待つ。やがて船長さんが来られて挨拶をして最近の状況を聞く。アジは数・型ともに今一で、スルメイカはかなり日むらがあるそうだ。あまり芳しい返事ではなかったが、とりあえずポイントに向かうことにする。
 30分ほどでポイントに到着して、まずはアジを狙う。仕掛けは道糸にサニーカゴを付け、仕掛けはハヤブサの船極メバル・アジシリーズ(幹糸5号、ハリス3号、針11号の6本針で白と緑のサバ皮が交互に付いている)にオモリ60号をセットして投入する。水深約75mで船長の指示棚は70m。72mまで降ろし、竿を2回大きくしゃくってコマセを出し、そのまま2m巻き上げて指示棚でアタリを待つ。コマセにはアミエビを使用し、6本の針には全てオキアミの刺し餌が付いている。アタリをわかりやすくするためと、誘いをかけやすくするため、とりあえず手持ちで攻めることに・・・上下にゆっくり誘っていると、コンコンとした小気味いいアタリが出た。アジは口切れするので、これを防止するために竿をロッドキーパーにセットして手巻きでリールを巻く。慎重に仕掛けを手繰り寄せ、取り込んだのは20cmほどのアジだ。船中第一号の本命の登場に思わず頬が緩む(^.^) 続けて投入し、先ほどと同じ要領でアタリを待つが、なかなかアタリが来ない。そこで3mほどゆっくり巻いてから誘いをかけると再びアタリが出た。なかなか良型のアジだが、取り込み直前に外れて海面に落ちてしまった(>_<) それ以降、型がよいのはタモを使うことにした。底付近から10mくらい上までを丹念に探らないとアタリが出ない。アタリが単発だからなのか、3〜4回移動を繰り返しながらポツポツと追加して私はアジ10匹、親父はアジ7匹と外道のソイ45cmをGETし、太陽が赤くなり始めた頃からスルメイカのポイントへと移動を開始した。
 河野海岸沖を20分ほど北上し、水深110mほどのポイントに到着した。日が暮れる寸前の午後6時過ぎに実釣開始となった。集魚灯に明かりがつき、雰囲気は最高潮である。竿・リールはアジ釣りと同じで、道糸に水中ライトを取り付け、その下に7本のツノが取り付け可能な全長8.5mのイカリーダーをセットし、一番下にはオモリ60号。事前に船宿に聞いておいた話ではプラヅノ仕掛けとのことだったので、7本全てにプラヅノをセットして第一投。プラヅノの色は上からブルー、ピンク、蛍光グリーン、黄緑、ピンク、グレー、緑を使用した。一気に90mラインまで落とし、手巻きでゆっくり巻き上げて棚を探ろうと試みたがアタリはない。そこで一旦巻き上げてしまい、今度は30mラインまで一気に落として、以後は探りながら5mずつ降ろしていくという方法をとってみた。何せ初めてなので、とにかく1ハイ乗せてみないことには要領も感覚もわからない・・・リールの水深計が45m付近(仕掛けの長さを考慮すると棚は53mくらい)を指したころ、竿にズシリとした重みが伝わってきて、次の瞬間にゴンゴンという引き込むようなアタリが出た。アワセを入れるべく竿をゆっくり大きめにしゃくり、竿をロッドキーパーにセットしてから電動リールの中速よりやや遅めで巻き上げ開始!水中ライトが見えた所で電動リールを止め、仕掛け慎重に手繰ってきて無事に20cmくらいの本命をGET。黄緑のプラヅノに乗っていた。
 イカを沖漬けのビンに放り込み、グレーのプラヅノを黄緑に交換してから次を投入・・・先ほどと同じ棚まで一気に落としこんで探りを入れるがアタリはない。さらに下も探っていくがアタリがないので、一旦巻き上げて蛍光グリーンと緑を浮きスッテに変えてみた。次は40mライン辺りから5m間隔で攻めていくと、65m付近でヒット!慎重に巻き上げて2ハイ目をGET。今度は蛍光グリーンに赤いラインが入った浮きスッテに乗っていた。みんなに当たっている棚やツノの種類や色を教えているが、アタリはないようだ。同じ要領で3ハイ目を上げると私もアタリがぴたりと止まってしまった。その頃、一番底から探っていた親父に頻繁にアタリが出るようになった。棚は85mとのことなので、私も85mラインまで落とすとすぐにアタリ。相当幅広い棚を探らないといけないようだ。やはりこれも浮きスッテに乗っていたので、プラヅノは黄緑を残して全て浮きスッテに交換した。親父は80〜90mラインで投入する度にアタリが出ているが、同じ棚に投入している私にはなかなか当たらない。使用しているプラヅノや浮きスッテの色使いによって差が出ているのだろうか?
 もう一度原点に返り、40mラインから5m間隔で丹念に探っていくと70mラインで15pくらいのチビと25cmクラスのダブル。どうやら60〜70mラインは小型が混じっているらしい。親父が深い棚から上げてくるのは良型ばかりだ。70〜100mを重点的に攻め、大きく誘ったり小さく誘ったり、時折するどくしゃくったりして誘いにメリハリを付け、ポツポツと数を伸ばした。午後10時前に「ラスト1投です」とのアナウンスなので、気合を入れて投入・・・70mラインで誘うがアタリがないので一気に100mまで落とすと、誘うまでに竿に重みが伝わってきた。だんだん重くなって竿が弓なりになるので海草にでも掛かったのかと思ったが、ゴンゴンと叩くので巻き上げ開始。電動リールのスイッチを中速にセットするが、時々止まりそうになるほどだ。水中ライトが見えてきたので電動リールを止めて仕掛けを手繰り寄せようとするが、なかなか寄って来ない。よく見ると良型がトリプルで掛かっているのが見えた。慎重に取り込み、2ハイは無事にGETしたが、一番下に掛かっていたやつが難を逃れて闇夜の海に帰っていってしまった(>_<)
 釣果は親父が船酔いしながらも頑張って20〜25cmを15ハイ、私が15〜25cmを14ハイ。叔父達は5〜10ハイといったところだった。若狭湾のスルメイカはこれからが本番で、6月いっぱい頃までは楽しめると思う。八幡丸でも多い人だと一人で50ハイくらい上がっているそうだ。ただ、数釣ろうと思うと水深10〜40mラインでコンスタントに乗らないと難しいが、棚は日によってばらつきがあるらしい。今回の棚は70〜100mと深かったので取り込みに時間が掛かりすぎるため数はあまり伸びなかったが、魚影(イカ影?)は濃かった。
■アジ用タックル
竿:SZM 沖風30号3.0m
リール:DAIWA 電動TANACOM-S 500W
道糸:PE5号
仕掛け:ハヤブサ 船極メバル・アジシリーズ
オモリ:60号
■スルメイカ用タックル
竿:SZM 沖風30号3.0m
リール:DAIWA 電動TANACOM-S 500W
道糸:PE5号
仕掛け:ささめ 7本用イカリーダー+水中ライト
オモリ:60号