2003年10月18日(土) 曇り時々雨 海上釣り堀 日乃出水産
尾鷲:干4:03/16:18 満12:01/20:35(小潮) ?番筏 3名
 10月12日のはっせーさん&ぢゅんさんの海上結婚式に仕事で参加できず、釣りに行けないストレスで爆発寸前だった。たまりかねて急遽、単独での隠密釣行を決め込み、場所をどこにしようか思案するが・・・傅八屋、辨屋とHPで予約状況を確認するが、土曜日ということでどこも満員だ。そこで海上結婚式の前日にシマアジ狙いで釣行するつもりだった迫間浦の日乃出屋さんに電話を入れてみる。「空いとるし、是非来てください」との返事だったので予約を入れた。ここは私が会社の上司に連れて来てもらって初めて海上釣り堀を体験した場所で、約3年ぶりの釣行だ。シマアジもよく上がっているとのことで、とても楽しみだ。
 すでにタックルの準備は整っているので速攻で車に積み込み、早めに休む。午前2時に起床して、迫間浦へと車を走らせる。曇っているようだが風はなく、雨も降っていない。途中、松本餌店へ寄り、オキアミ、冷凍イワシ、青イソメ、ボケを購入。家には前回の残りの生ミックと養殖用団子があったので、これも持参。あに印の甘エビも作って持ってきた。次に魚かしに立ち寄るとnqfさんと偶然出会ってしばし雑談。辨屋さんにヒラマサ狙いで行くとのこと。魚かしではシラサエビと初期バージョンの魚かしを調達。牧野さんからシマアジに有効な新製品があるので試してほしいとのことで、少し分けていただいた。これは生ミックとよく似た団子タイプである。
 5時過ぎに到着するが少し早いので車内で時間を潰して6時前に受付を済ませ、6時半頃に出船した。団体さんを2基の筏に先に下ろし、残りの私と二人連れの方を別の筏に下ろしていただいた。たった3人での貸切状態で、ゆったり釣れるので嬉しい。早速、青物用のタックルを準備し、いつもなら冷凍イワシを放り込むところだが、今日は目先を変えて魚かし(初期バージョン)を投入。すると、浮きが立つと同時に勢いよく海中に消しこまれた。餌が落ちていく途中で食いついていたのだろう・・・合わせを入れると、心地いい引きを楽しませてくれたのは少し肥えたハマチ。他の二人にも頻繁にアタリがあり、バラシや空振りをしながらも真鯛をボチボチを上げておられた。少々、食い渋っているのか、合わせるタイミングが難しそうだった。
 私も真鯛狙いに切り替えようと桜の西海を取り出し、魚かしの新製品を試してみる。すぐにグイッと穂先を引き込むようなアタリが出るが、空振りしてしまった。久しぶりの釣行で勘が鈍ってしまったのか、どうもタイミングが合わない。水温はかなり高そうだが、この季節になるともう夏と同じタイミングで合わせてもダメなのか・・・再度、魚かし新製品を投入する。しばらく誘っていると、先ほどと同じようなアタリが出た。タイミングをじっくり見計らって合わせると今度はがっちり乗った。しかし、手には青物の感触が伝わってくるので、すぐに声を掛けてやり取り開始。落ち着いてやり取りしていると、ワラサが水面近くまで難なく浮いてきた。しかし、タモを手にしようと思った時に勢いよく海中深く潜られてしまった。もう一度浮かせようとゆっくりやり取りするが、一定の所まで巻き上げると、どうしてもそこからが上がってこない。どうやら水中で切れた仕掛けなどが絡みつく魔のトライアングルに捕らわれてしまったようだ。しばらくやり取りするが、ラインが切れてしまった。
 気を取り直して、今度はあに印の甘エビを落としこむ。竿下の網はあまり吹け上がっていないようで8mくらいまで落としても根掛かりしないようだ。ゆっくり横に誘うとアタリが出て真鯛をGET。この後もアタリは出るが、どうもタイミングが合わずに空振りしたり、水面近くでバラシをやってしまったりで調子が出ない。8時半の放流までに何とかもう1匹真鯛を追加した。
 1回目の放流では真鯛が10数匹とハマチが3、4本が生簀に放り込まれた。しかし、あまり食いは立たないようで、静かに時間が流れる。しばらくしてから、青物狙いをしていた私の浮きにようやく反応が現れた。モゾモゾと動いた後、ゆっくりと海中に沈んでいったので合わせを入れる。アタリの出方から鯛かと思ったが、引きは青物のようだ。あまり強い引きではないが、慎重にやり取りしてハマチをGET。しかし、その後は続かず鯛狙いに変更した。やはりアタリは遠く、円月殺法を使いながら中層から底付近までを丹念に探っていくが、なかなかアタリが出なくて魚との根競べとなった。コーナーの網際ぎりぎりにシラサエビを落としこんでいた9時半過ぎ、ようやく真鯛がヒットした。その後はシマアジが上がり出したので、私も狙おうと生ミックを6m付近にふわふわと漂わせていた。すると、もぞーっと穂先がもたれたので合わせを入れると横走りをしながらの強い引き。青物かと思ったが、上がってきたのは良型のシマアジ。
 10時頃にワラサが1匹だけ放流された。本日の放流は3回とのことだが、これが2回目なのか?あまり気にせずに引き続き鯛狙いで粘ることに。その頃になると、棚5m付近の中層で、ガツガツとした下品なアタリが出るようになった。しかし、アタリが出るのはシラサエビと青イソメだけである。時折、穂先がぐーっとお辞儀をするが合わせても針に乗らない。それどころかシラサエビは尻尾だけを残して、青イソメは針が刺さっている部分だけを残して上がってくる。まるでカワハギのアタリである。正体を確かめるべく、針をグレ針の7号に落とし、餌も青イソメのたらしを1cmくらいにしたもので探ってみる。頻繁にアタリがあり、穂先を押さえ込むのに合わせても針に乗らず、イライラが頂点に達するが、じっと耐えてようやく仕留めたのは、やはりカワハギで体長17、8cmほど。どう考えても外海から生簀に入って来れる大きさではないし、これも放流されているのだろうか?これでもたくさん釣れれば良い土産になるのだが、鯛やシマアジ狙いの妨害をしてくれる厄介者だ。
 午前中は私の前の網際でも8mくらい落とし込んでも根掛かりしなかったのに、お昼前くらいから根掛かりが起きるようになった。同時に雨もこの頃からぱらついてくる。根掛かり対策で久しぶりにSHIMANO青波巧ヘチ(3m)改を出そうと、西海を置き竿(餌は青イソメで棚7m)にして準備していると、穂先がグイグイと揺れている。慌てて西海を取り、合わせを入れると心地よい引きを見せて真鯛が上がった。青波巧の準備を中断し、再び青イソメで責めることにする。フカセ仕掛けなので、中層にカワハギに弄ばれるが、これをクリアして7mくらいまで落とし込むことができると、再びアタリが出て真鯛をGET。どうやら今日はあまり誘わない方がアタリが出やすいようだ。青イソメにスレてきたので、シラサエビに変えると再び反応あり。
 午後1時半ごろには、根掛かりが運良く外れた直後、また根掛かりのような手応え・・・せっかく外れたのにまた引っ掛かったんかぁ?と思っているとググーっと魚の反応が。やたら暴れるが何とか取り込むと真鯛のスレ掛かりだ。鼻の穴にガッチリと掛かっていた^^; ということは、目の前に餌があるのに全く食おうとしていないということか。
 ラスト5分、あに印のアマエビで置き竿にしながら後片付けをしていると、ガタンと音がして竿が生簀に落ちかけた。間一髪で竿を手に取り、やり取りすると良型の真鯛が上がって納竿となった。本日の釣果は真鯛8、シマアジ1、ハマチ2、カワハギ1。アタリ餌は魚かし、青イソメ。シラサエビはカワハギがいなければもっと威力を発揮できただろう。狙いのシマアジは寂しかったが、初めて釣り堀を体験した釣り場で、広い場所で一人のんびり竿を出すことができて満足のいく一日となった。
■青物用タックル
竿:SHIMANO 海煌3号3.6m
リール:SHIMANO アルテグラ4000
道糸:PE5号
オモリ:中通しオモリ1号付きクッションゴム(針上10pにゴム張りガンダマ5号)
棒ウキ6号
ハリス:シーガー GRAND MAX6号
針:オーナー PEブリ・ヒラマサ11号
■真鯛用タックル@
竿:サクラ 西海8号2.4m
リール:SHIMANO チヌマチック1000
道糸・ハリス通し GrandMax FX2.5号
オモリ:ゴム張りガンダマ3〜2B
針:グレ9号、チヌ針3〜4号