2003年09月28日(日) 晴れ(強風) あけぼの旅館
舞鶴:干9:30/22:07 満3:13/15:56(大潮) 西側の筏 7名
 9月14日に親父が一度アオリイカ狙いで、敦賀・手ノ浦のあけぼの旅館に来ているのだが、この時、船頭さんに「定置網にも入らんもんが釣れるわけがない。敦賀湾には1匹もアオリイカがおらん!」と言われたそうだ(^_^;) しかし翌週あたりから、ポツポツと上がり始めたという情報があちこちから飛び込んできて、急遽、親父と一緒に出撃することとなった。
 26日の金曜の午後くらいから仕事中に背中がゾクゾクして関節がだるい・・・どうやら風邪をひいてしまったようだ。土曜日も少し熱っぽかったが、作戦を練りながら出撃の準備をした。余計なことはやらずに餌確保のサビキ以外はアオリイカに専念しようということで、D社の磯竿1.5号(4.7〜5.3mのズーム)によるウキ釣りのアジ泳がせ仕掛け、もう1本は同じくD社のシーパラダイス磯3号3.15m(3.3mのシーパラの穂先をグラスソリッドに改良)によるズボ釣りのアジ泳がせ仕掛けだ。そして、出撃に備えて薬を飲んでゆっくり休んだ。
 のんびり行こうということで当日は午前4時前に起床、前日ゆっくり休んだお陰でひどかった悪寒もすっかり良くなり気分爽快だ♪犬の散歩を済ませてから4時30分に出発、湖岸道路を北に向かってひた走り、近江塩津のコンビニで人間の餌を、釣り餌なかむら敦賀店でサビキ用の解凍アミエビと小物狙い用(アジが釣れなかった場合の保険)の青イソメを買った。6時に旅館に到着、荷物を船に積み込んですぐに出船。いつもより到着が遅いせいもあるが、2基の筏の上には既に数人づつ釣り客が乗っていて好調さをうかがわせる。船着場から行くと手前になる西側の筏に上がった。筏に上がるなり先客がエギでイカをヒットさせて墨を吐いている所が目に飛び込んできて気合が入る。まずは餌確保のため、サビキ釣りを始める。しかし、上がってくるのは木っ端グレとスズメダイばっかりでアジが全然釣れない。先客の方に話を聞くと、朝の早いうちだけパラパラと釣れて、その後は全然釣れなくなったとのこと。う〜ん、犬の散歩があったので仕方がないのだが、これは痛い。しかし、ここは親父の出番・・・得意の(?)カワハギ胴突き仕掛けでベラをGETしてもらった(^_^;) 餌が確保できた所でウキ釣り仕掛けをする。例年の今頃に比べるとイカがかなり小さいようなので、餌も10cmに満たない小型のベラを選って針に付けた。棚を6mにセットして岸向きに投げた。ズボ釣り仕掛けの方には木っ端グレを付けて、こちらは棚を8mにセットして沖向きに落としこんだ。
 しかし、いっこうにイカが乗ってくれない・・・筏に上がったばかりの時は2人が同時に取り込み中だったので魚影(烏賊影?^^;)は濃いはずだ。時合いが終わってしまったのだろうか? アオリイカは比較的浅い棚で釣れることも多いが、時間帯や天候など様々な条件によって棚がコロコロと変わるので同じ棚ばかりでやっていてはダメだ。従って特にズボ釣りの方は頻繁に棚を変えてみることにした。その間にも餌確保のサビキもやってみるが掛かってくるのはスズメダイばかり。どうして今日はアジが回ってこないのだろうか?
 時折、ウキがゆっくり海中に沈む・・・しかし、しばらくすると浮いてきてしまう。今日一日の中で何回かこういうことがあったのだが、いくらベラが元気とはいえ体長10cmにも満たないやつが4号の浮きを完全に消し込むだろうか?イカが抱きついてきてすぐに放してしまったのだろうか?竿で聞いてみるが何の反応もない。餌がイカに齧られていないか確認するために巻き上げるが、齧られた痕跡はなくベラはピンピンしている。う〜ん、やはりベラの仕業か・・・
 こうして時間ばかり経って11時30分になった頃、ついに沈んだウキが浮いてこなくなった。これが最初で最後のチャンスかも知れない・・・しばらく待ってから高鳴ってくる心臓の音を抑えつつ、大きくゆっくり合わせを入れる。するとずっしりした重量感があり、大型のイカと確信した。慎重にやり取りをおこない、親父にタモ入れをお願いする。やがて水面まで浮かび上がらせてきたが、やたら胴幅があり、?と思っていると親父がタモ入れしてくれた。タモの中に見えたのはヒラメであった。釣り堀ですら「釣った」ことのない魚が偶然にも掛かってしまった^^; 棚は9mくらいであったが、底までは15mくらいあるはずである。餌を食いにヒラメがここまで上がってきたのだろうか?よほど活性の高い時は浅い棚まで突進して餌を食う場合があると聞いたことはあるが・・・
 再度、小型のベラを投入し、ひたすらエギをキャストすることにした。海底までエギを沈め、時々するどくしゃくりながらゆっくりと巻いてくる。これを繰り返していると12時15分頃、プルプルとした小さな反応があり、次の瞬間に海草でも引っ掛かったような感触が伝わってきた。ゆっくり巻き上げてくると、水面で元気よく墨を吐いたのは胴長10cmほどの小型のアオリイカだ。それ以降も根気よくエギをキャストするが、アタリがないまま納竿となった。
 親父は青イソメでちょい投げをやっていたが、10〜20cmの落ちギス16匹、私がヒラメ1、アオリイカ1の釣果だった。今年のアオリイカは日本海の海水温が低かったせいか、例年より1ヶ月くらい
遅れており、今後は型も良くなって面白くなるだろう。キスは定番の天ぷらに、アオリイカは沖漬け(実はタレを作って持って行ったのでした^^;)にしてみた。両者とも最高に美味しかったので、是非試していただきたい。