2002年03月31日(日) 晴れ 仕立船 春丸
 最近釣り新聞を見ていると、春を告げる魚「メバル」、そして冬場の鍋の材料「オコゼ」などの深海釣りの記事が多い。いろいろと迷った結果、去年購入した電動リールがまだ一回も使わないままだということもあり、深海のオコゼ・ガシラ狙いで迫間浦の春丸を利用して出船することにした。
 親父と叔父、そして私の3人で午前3時に叔父宅を出発して、伊勢自動車道経由でいつも通り、えさきち玉城館へ立ち寄る。餌は鰹のハラモを船で用意していただけるとのことだが、保険の意味で冷凍イワシを、そしてクーラー用の氷を購入した。また、自宅からはサバの切り身を用意した。午前6時に魚市場横の船着場に到着。やがて船長さんが来られたので挨拶を済ませ、乗船名簿を記入して船に乗り込む。今回は我々3人以外にも船長さんの息子さんが同船していろいろとアドバイスしていただけることになった。
 荷物を積み込んで6時30分くらいに出船。ポイントまでは1時間くらいかかるので、その間に竿受けと仕掛をセットしてスタンバイモードに入る。釣り座はレンタルのタックルを使用する叔父が右舷ミヨシ、左舷ミヨシに船長さんの息子さん、私が右舷トモ、左舷トモに親父が入った。
今回私が使用したタックルは、竿:シマノ玄海80号3.0m、リール:ダイワ スーパータナコンS600W、道糸PE6号300m、ハリス5号1.5m・1mの2本針のテンビン仕掛けでオモリは夜光の120号、針:ネムリ針19号。そして、ある雑誌の記事をヒントに短い方のハリスにはタコベイト(ピンク)をセットした。
良い天気でベタ凪だが、さすがに沖に出てくると前日までの風の影響か、ウネリがある。とりあえず礫沖の最初のポイントに到着し、船長の合図と共に仕掛を投入する。水深約120mで餌は両針ともカツオのハラモ。事前に得た情報によると、型は期待できないが数が出ているとのことだったが・・・アタリがない。20分くらい粘ったが、全く食ってこないのでポイント移動。結局ここでは船長さんの息子さんがガシラ2匹GETされたのみ。このガシラも型が小さい。しかし、船長さんの息子さんにだけ釣れるということは、やはり腕前と経験の差なのか?話を聞くと、根掛かり覚悟で底ぎりぎり(50pくらい)を釣らないとダメとのことだった。ポイント移動を繰り返し、3回目の移動でようやく小さなアタリ。電動リールのレバーをおもむろに倒し、ゆっくり巻き上げてくると20pくらいのガシラと数pくらいのガシラの幼魚のダブル。幼魚の方はリリースしようと思ったが、水圧の影響で口から浮き袋が飛び出してしまい、すぐに天に召されてしまった。
 あまりにアタリが少なく、船長さんも潮が悪すぎると嘆いておられた。そして10時半くらいに、とっておきのポイントということで志摩沖まで一っ走り。そして、夜光のオモリを使っていたが、これがあまり良くないとのことで、普通のオモリに交換し、光るとダメなのかと思いタコベイトも一応外した。ここは今までのポイントに比べて少し浅く水深約90m。相変わらずアタリがないが、伯父のリールのモーター音が聞こえてくる。見ていると、水面に良型のオコゼが見えてきた。40pくらいはありそうだ。それを見て、俄然やるが出てくる。が、現実はそんなに甘くなく、20pあるかないかくらいの小さなオコゼを1匹追加したのみ。
 ここでも何度かのポイント移動を繰り返すが、状況は変わらない。結局、再び朝一番に入ったポイントに戻ることになった。ポイント到着後すぐに、またしても伯父にオコゼがヒット。船長さんの息子さんのアドバイスのお陰か?それともただのビギナーズラックなのか?あまりの食いの悪さに正午に沖上がりの予定だったが、1時まで延長していただくことになった。そして最後の一投、そろそろ終わりかという時に竿先の揺れが船の揺れによるものとは違う動きになった。船長さんの終わりの合図が出るか出ないかに半信半疑で巻き上げてみたところ、25pくらいのオコゼだった。
 結局私の釣果はオコゼ2・ガシラ1。伯父がオコゼ・ガシラ合わせて6匹、親父はガシラ1のみだった。帰港後、4日連続で釣行していたという釣り客に話を聞くと、昨日までは良型も含め、数が上がっていたとのことだった。やはり潮の影響なのか?また、海水温もこの季節は日変わりメニューになっているみたいだ。