2002年03月10日(日) 晴れ 釣り堀 傳八屋
 今月初旬に還暦を迎えたうちの親父を連れて、お祝い釣行した。
釣果速報を毎日眺めるが低水温のためか、釣果にムラがあるようだ。しばらく暖かい日が続いたので、そろそろ釣れ出すのではないかと密かに期待しながら出発するが・・・
 3時半に自宅を出発し、いつものように玉城のえさきちへ。実は青物の特効薬「魚かし」の牧野氏と餌屋の隣のローソンで待ち合わせをしていたが見当たらないので先に餌屋へ。当方からリンク完了のお知らせついでに、私の釣行日に手に入るかどうか訪ねたところ、ローソンに持ってきていただけるとのことだった。しばらくして携帯に牧野氏から連絡が入り、ようやく出遭うことができた。餌屋では冷凍鰯、キビナゴ、ボケ、青虫、甘えびを仕入れた。魚かしも手に入ってさらに期待が高まり、勇み足で傳八屋駐車場へ。さすがに満員とだけあって車は多い。
 受付を済ませ、桟橋へ向かう頃にはずいぶん明るくなってきたが雲一つない晴天。風もほとんどなく波も穏やかで絶好の釣り日和だ。先に貸し切りグループの人達を筏に渡して戻ってくるが、スタッフの弘矢君の手には死んだ魚が入ったタモが・・・低水温のため死んで浮かんでいたらしく、これを見て少し不安がよぎる。そして私達は同一グループと思われる8人の方達と一緒に3番筏へ。私と親父はテント前の港寄りコーナーに釣り座を構えた。ここにもシマアジと思われる魚の死骸が浮いているが・・・考えていても始まらない。青物用タックルを準備し、早速に魚かしで釣り開始。魚かしの話をするも半信半疑の親父は冷凍鰯をつけたようだ。しばらく粘るが誰にもアタリがない。海側に釣り座を構えていた人がようやく真鯛をヒットさせるがバラシ。どうやら活性は低く、食いも相当浅いようだ。一方、隣の4番筏は朝一番から賑やかだ・・・隣の筏は良く見える?と思ったが、どう見ても良く釣れている。少し羨ましく思いながらもとにかく何か釣らないと、ということで真鯛狙いに変更。いつも通り2.1mの筏竿でかぼちゃ団子で探ってみる。すぐにアタリがあり、真鯛をゲット。今回は道糸をトルネードVハード2.5号に巻き直したのでグイグイとリールを巻いてのやり取り。親父も同じかぼちゃ団子だが、2回の空振りの後にようやく真鯛をゲット。しかし、連続してアタリが出ず、数が伸びない。親父はウキ仕掛で、チヌ浮きの1号くらいを使っているようだが、アタリが小さくアワセのタイミングが難しそうだった。
 8:30くらいに真鯛のみの放流。少しくらい青物の活性も上がるかと思い、魚かしを投入。しばらく誰にもアタリがなかったが、私のウキにモゾモゾとしたアタリが・・・しかし、そのまま消し込むことなく、再びウキが浮いてきた。仕掛を回収してみると、魚かしの外皮の下半分くらいが食べられ、中のアンコが全部なくなっていた。どうやら真鯛にやられたようだ。誰にもアタリが出ない中でも食ってくるというのは、やっぱり魚かしの威力だろう。再度魚かしを投入するが、同じくアンコだけ食われてしまった。しかたなく鯛狙いに変更するが、アタリは単発で餌をローテーションしながら、ゆっくりと竿を上下させたり、横に動かしたりするような誘いのかけ方で、真鯛を追加した。
 あまりの貧果に不安をよぎらせながらも、10時の大放流を迎えて期待が膨らむ。真鯛やツバスなどの小物の他にヒラマサなどの大物が放り込まれる。そして最後に1匹だけマハタが放流された。
 しかし期待とは裏腹に全くアタリがなく、筏全体が静まり返っている・・・低水温が影響してか?放流後も食いが立たないようだ。青物をあきらめ真鯛狙いに切り替えた向かい側の人にようやくヒラマサがヒット。本日初の青物だ。私も真鯛狙いに切りかえるが、イサギ1匹を追加しただけで終わってしまった。
 昼前くらいに30〜40匹はいると思われる大きな青物の群れが見えたので、活きアジで誘いをかけながら狙ってみるが、全く食い気なし。こんな奴等にかまっていられないと言わんばかりに真鯛狙いに変更。そして一度底を取ってみようと底取りゴムを放り込むと、青物が大きな口を開けて底取りゴムに突進してきた。食い気はあるのか?オキアミや甘えびで誘うと、何匹かは興味を示す奴がいる。辛抱強く粘っているとようやく食いついたのでアワセを入れようとするが、一瞬にして吐き出してしまった。納竿後にスタッフの方に聞いた話しによると、浮いた青物は餌を食った瞬間が勝負とのことだった。しかしチャンスは1秒もないくらいなので、かなり難しい。
 結局、放流後はイサキ1匹を追加しただけで納竿を迎えてしまった。最終釣果は私が真鯛4、イサギ1。親父が真鯛1、イサギ1、ツバス1。日が高く上るにつれ、テントの影になっている私達の場所は魚の気配が完全に無くなってしまった。反面、日が刺し込んで入る海側の半分はよく当たっていた。アタリ餌はカボチャ団子だが、餌だけ取られてしまうということが何度もあった。私は針を折られた経験があるので、あまり小さな針は使わないようにしていたが、低水温で食い渋るこの時期は迷わず使ったほうがいいだろう。