2001年09月02日(日) 晴れ  あけぼの旅館
 敦賀周辺でアオリイカの新子が釣れだしたという情報をキャッチし、親父、叔父とともに敦賀の五目筏に釣行した。
 午前3時に自宅を出発し、叔父を拾って湖岸道路を一路敦賀へ向かった。今回のアオリイカはアジやベラの泳がせ釣りと餌木(エギ)で狙うことにしたので、餌用&お土産用の小魚確保のため、途中の餌屋さんではアミエビブロック3.8s、朝一番のアジの時合いを逃さないため解凍済みのアミエビ一袋、オキアミLL一箱、青虫1パックを購入した。
 午前5時過ぎ、あけぼの旅館へ到着。いつもなら先客がいるのだが今回は先客なしで船頭さんもいないので、旅館に電話をして船頭さんを呼び出して筏に渡してもらった。
 今回のタックルは磯竿1.5号に小型スピニングリールに、道糸はアオリイカ専用のPE1.5号を120mの誘導ウキ仕掛けに、市販のアオリイカ専用泳がせ釣り仕掛けをセットした。
 まずは餌のアジを確保するため、市販の8本針のサビキ仕掛けを投入。上層にはスズメダイが湧いているので、オモリに物を言わせて一気に底まで沈めるが反応なし。筏の反対側で同じくサビキをやっていた叔父に5〜10cmの豆アジがヒット、おまけにアジに混じって20cmくらいのヒラマサの幼魚までが上がってきた。
 とりあえず餌が手に入ったので、私と親父が速攻でアオリイカ用のタックルをセットして投入した。しばらくすると波に揺れていた私のウキが動かなくなり、やがて海中に消えた。じっくり食わせるためにしばらく待ってからアワセを入れた。乗ったのでゆっくりリールを巻いてくるが、水面近くにイカが見えてくると同時に餌を離して逃げてしまった(T_T) きちんと針掛かりしていなかったようだ。アワセはゆっくり大きく入れること。鋭いアワセを入れると餌を離してしまうし、緩すぎると針に掛からない。
 気を取り直して再び投入。またすぐにアタリがあり、アワセを入れると乗った。慎重にやり取りして、今度は無事にタモ入れ成功。胴長15cmくらいの新子のアオリイカだ。タモ入れ時の注意点であるが、イカの姿が見えてくる前にタモを水中につけておくこと。タモを見た瞬間に強烈な逆噴射をして逃げてしまうことが多いからだ。
 続けて投入するとすぐにまたアタリがあり、これも乗った。引き方がアオリイカではないようだったが、これも慎重にやり取りすると褐色の魚体が見えてきて、無事タモに収めた。超高級魚のアコウ(キジハタ)で、イカを掛けるためのイカリ針ごとアジを丸呑みしていた。敦賀湾周辺には比較的多く見られるようであるが、狙って釣れる魚ではない嬉しい外道だ。私は棚を4ヒロにセットしていて連続ヒットしていたが親父にはアタリがないようだ。棚を聞くと2ヒロとのことであったが、アオリイカは日によって、また時間帯や太陽の高さによっても棚が変わるので、複数の竿を出す場合は棚をバラバラにして、早く当たり棚を見つけることだ。
 日が高くなってくると全くアタリがなくなったが、棚をもう1ヒロ深くするとちょくちょくアタリが出るようになった。アタリがない間は私も餌確保のためサビキをやるが、アジはこの日は納竿まで釣れ続いた。普通は朝と夕方の時合いによく釣れるものであるが、大きな群れが回ってきているのか?
 一方、アジの泳がせでほとんどアタリがなかった親父は、エギング用ロッドにピンクの餌木をセットし、遠投はせずに足元で底まで沈めて、その場でしゃくり始めた。すると、しばらくしてヒット。その後、小物釣りをやりながら餌木をしゃくるという方法で3杯を追加した。ばらす確率は餌木の方がかなり低いようだ。納竿後に船頭さんに聞いた話によると、餌木だと80%の確率で獲れるが、泳がせ釣りでは80%の確率でばらしてしまうとのことだ。
 餌木にまったくヒットしない私は泳がせ釣りに集中し、時々出る数少ないチャンスを逃さずに3杯追加して午後1時30分に納竿とした。私はアオリイカ5杯、アコウ(キジハタ)1匹、アジ多数。頻繁にアタリがあったが、水面近くまで寄せてきてタモ入れ寸前でバラシというのが度々あり、獲った確率は50%足らず。親父はアオリイカ5杯、ベラ、カワハギ、サンバソウなど。叔父はアジ、コッパグレ、ベラ多数とヒラマサの幼魚。
 今後の見通しであるが、現在釣れている新子が、これから2週間ほどの間にかなり大型化するとのこと。今月中旬から下旬にかけては大物をGETするチャンスだと思うので、大物狙いで釣行されてみてはいかがだろうか?昨年はサワラがたくさん回ってきていたのでアオリイカが少なかったが、今年こそは期待したい。