2001年05月20日(日) 晴れ つり筏 岡山丸
 今回は終盤のアオリイカを狙って、親父と一緒に三重県南島町神前浦の五目筏「岡山丸」を訪れた。
釣り新聞などで得た情報によると、アオリイカの他に真鯛、キス、マトウダイ、アジなどが釣れているということで様々なタックルを準備しての釣行。
 午前3時に自宅を出発し、伊勢自動車道に乗って玉城ICで下車。えさきちでアミエビブロック2s、オキアミブロック3s、青虫1杯、シラサエビ1杯、ボケ20匹を購入して、能見坂峠経由で南島町へと向かった。
6時前に神前浦の港に到着し、船頭さんが既に待機しておられたので、すぐに船に荷物を積み込んだ。
 渡していただいたのは真鯛の養殖筏。普通の筏を想像していたので戸惑ったが、餌は豊富にあるはずなので、魚影が濃いのではと期待しながらタックルの準備をした。ここは活きアジのサービスがあり、12cm〜13cm前後のアジを10数匹いただいた。
 チヌがいるかも知れないので、私は筏竿を準備、4Bのガンダマを針上10cmに打って、ボケを落とし込んだ。水深約23m、着底後すぐに竿先がプルプルと反応したので上げてみると、ボケが尻尾だけになっていた。再度、投入するが今度はボケが元気で上がってきた。一方、親父はアジの泳がせでアオリイカを狙っているが、反応はないようだ。
 良型のアジが回ってくるとのことだったので、サビキをやってみた。海底まで落として2mくらい上げてさびいていると、ブルブルと魚信が伝わってきた。アジのような引き方なので追い食いさせるが食ってくる気配がないので上げてみると、10cmくらいのコトヒキ(シマイサギみたいなやつ)で当然リリース。その後はサビキにまったくアタリがないので、アオリイカの仕掛け準備。棚を2ヒロにセットして、活きアジを放り込んだ。1時間経っても何の反応もないので、棚を4ヒロにしてみたが反応は無い。私達の筏には他に数名の釣り客さんが乗っていたが、アオリイカの反応はないようだ。
 親父はアオイソメを餌に投げ釣りを始めたが、1投目から良型のキスが掛かった。これに気を良くして投げ続けるが、掛かってくるのは数cmくらいのハオコゼばかり。さらに、天秤に撒き餌カゴを付け、2本針の誘導ウキ仕掛けを準備。棚を20mにセットしてカゴにオキアミを詰め、刺し餌にもオキアミを付けて放り込むが、これにも反応は無い。しまいにはヒラメ用の仕掛けまで取り出し、アジの泳がせをやっていたようだが、アジは元気に泳ぎまわっている。
 何をやってもアタリもないので、船頭さんがサービスで持ってきてくれたコーヒーを頂いてから、私は隣の養殖筏との間に筏竿でボケを落とし込んでみた。チョンチョンとした反応が出たので、じっくり食わせていると竿先が5cmくらい引き込まれたので大アワセ。かなり強い引きで下へ突っ込む。ボラか?チヌか?心臓をドキドキさせながらポンピングで強引に引き上げようとするが、係留ロープでもあったのか、何かに引っ掛かって痛恨のバラシ(ToT) それでもちょくちょくとアタリは出るが、よく根掛かりするので、この場所を諦めた。
 元の場所に戻るが、アオリイカの仕掛けには何の変化もない。時々サビキをやってみると、掛かってくるのはハオコゼばかり。ボケやオキアミ、青虫を落とし込んでみても、餌が無事に海底まで届く。ボラの大群が時折回ってくるので、引きだけでも楽しもうと目の前にボケやオキアミを落とすが全く食う気がないようだ。
 親父の方も投げ釣りやカワハギの胴突き仕掛けで粘っているが、相変わらずハオコゼや小さなハゼばかり。
 午後2時半まで竿を出していたが、結局、最後までこんな調子だったので、帰りに魚屋へ寄ることになってしまった。我々の筏はほぼ全滅状態で、誰一人としてアオリイカの姿を見ることはできなかった。不思議なことに我々から100mくらい離れた筏でのみ、良型のアジが釣れていたようだ。
 ここの船頭さんはとてもやさしくて親切な人なので、今後良い情報が入れば再度チャレンジしてみたい筏である。