2000年10月22日(日) 曇り あけぼの旅館

 今回は、うちの親父のガソリンスタンドのお客様より、手ノ浦(福井県敦賀市)の五目筏でアオリイカがよく釣れているという情報を得ましたので、あけぼの旅館さんに親父と一緒に釣行することにしました。

 前日はガソリンスタンドで作戦会議。まずはサビキでアオリイカの餌となるアジを釣ってから、それを泳がせておいて、その間にカワハギでも狙おうという欲の深い戦略を立てました。
 3時30分起床、4時出発ということでしたが、何と2人とも朝寝坊。起きたのは4時50分くらいでした。予約を入れなくても好きな時間に筏に渡してもらえるというのが幸いでした。(釣り堀じゃなくてよかった)
慌てて準備をして5時に出発。途中の餌屋さんで、アミエビブロック3kg・青イソメ1パック・シラサエビ1杯を買いました。現地には6時30分くらいに到着し、すぐに筏に渡していただきました。

 筏には先着者が3名。この人達はアオリイカ専門に狙っているらしいですが、私が到着したときにはまだ釣れていないみたいでした。私達もまずは餌の確保から。すでに明るくなってしまっていたので、サビキ仕掛で底付近を探ってみました。が、アジの反応は全くなし。隣の釣り客さんによると、アジは朝の暗いうちはよく釣れていたらしい。しかし明るくなると姿も見えなくなったとのことでした。
仕方ないのでサビキを諦め、メバル用の胴突3本針仕掛けに青イソメを付け、底付近を狙うことにしました。これを準備している間に置き竿にしておいたサビキに反応がありました。慌てて上げましたが5pくらいのバリコ(アイゴの稚魚)。
 この胴突き仕掛には、すぐに反応がありチャリコ(真鯛の稚魚)をGET。泳がせ釣りの餌になるかもしれないので一応スカリの中にキープしておきました。それからはチャリコ、ベラの爆釣モードになり餌を十分確保できたところで、磯竿1号にアオリイカ仕掛をセット。(竿は絶対に柔らかいものでないとダメ)
棚3ヒロ、餌は10pくらいのベラでスタートしました。しばらく反応がなかったので、カワハギ釣りに専念しました。チャリコ・ベラ交じりでポツポツ釣れました。カワハギは味噌汁・煮付けようにクーラーボックスへ、チャリコ・ベラは泳がせ用にスカリに入れました。
 カワハギ釣りに没頭していて、ふと見ると泳がせ釣りのウキが無い!親父がゆっくりリールを巻くと、竿が満月状に曲がりました。「イカや!乗っとる!!」と叫んだので、私が「ゆっくりや!慌てたらあかん!」と声をかけてタモを持って構えました。何度かの突っ込みをかわして無事タモ入れに成功したのは、胴長25pくらいの大きなアオリイカ。
 アオリイカ仕掛がもう1本あったのでサビキ用の柔らかい竿にセットし、棚4ヒロ、餌はチャリコを付けて投入しました。しかし、チャリコはすぐに弱ってしまったので、再びベラにチェンジ。すると、すぐに反応がありました。ウキが消し込みましたが、じっくり食わせるために2分くらい放っておきました。軽く合わせ、リールを巻きました。すると強い引きが伝わってきて横に走りました。筏を固定しているロープの方に走ったので竿でためて必死でこらえましたが、ロープに引っかかって痛恨のバラシ。2本しかない仕掛が1本無くなってしまいました。仕方ないので、持っているエギ(イカ釣りに使うルアーのこと)で一番安物を壊してイカリ針だけを取りだし、即席のイカ仕掛を作り、投入しました。どうやら日が高くなってくるとアオリイカの棚は深くなるようなので、もう1本の仕掛も棚を4ヒロまで深くしました。するとすぐにアタリがあり、ゆっくり引き寄せましたがタモ入れ寸前でバラシ。
 それからはアオリイカからのラブコールはなくなりました。仕方なく小物釣りで暇つぶし。胴突きとサビキで、カワハギ、ウマヅラハギ、キス、ベラ、チャリコと遊んでいました。昼頃になると、これらの小物も当たらなくなったのと、帰りも遅くなるので2時に迎えが来るように、あけぼの旅館に連絡を入れました。
 1時40分頃、納竿の準備をしていましたが最後に残しておいたアオリイカ仕掛にアタリ。少し待って軽く合わせると乗りました。慎重にやり取りして引き寄せたのは、これも25pくらいの大きなアオリイカ。最後の最後に改心の一撃!小物しか釣れなくて、すっきりしなかった気持ちが一気に晴れあがりました。
本日の釣果は、アオリイカ2ハイ、カワハギとウマヅラハギで11匹、キス1匹、アイゴ2匹、真鯛(チャリコ)無数、キュウセンベラ無数でした。 家に帰って早速刺身にしましたが、味は格別でした。