2000年10月16日（月）　晴れ 釣り堀　傳八屋

　今回は釣り堀禁断症状を解消すべく、急遽、有給休暇を取り、傳八屋さんへ単独釣行することにしました。
　前日は日曜日ということもあり、ゆっくりタックルや自作エサなどの準備をして、釣果速報を見てから早めに休むことにしました。土日の釣果速報を見ると、あまり釣れていなくて釣れ残り貯金がたくさんありそうでした。この土日は潮時表を見る限り、かなり条件はいいはずなのに・・・このままだと明日も釣れないのかな？と少し不安になってきました。
　当日は午前２時３０分起床、３時出発。いつも通り「関ＩＣ」から伊勢自動車道に乗り、「玉城ＩＣ」で降りましたが、ここの料金所のおじさん、「こんな平日に釣りに行きなさるんか？少し前にもたくさん行ったで」と一言。そして「えさきち玉城館」に入りましたが、すごい車と人の数・・・
　エサを買い、「みんなが傳八屋に行くわけやないやろ」と思いながら車を走らせ、傳八屋さんの大駐車場に到着したのが午前５時１０分。少し仮眠して６時前に起きましたが、到着したときには少なかった車が結構増えていました。
前日は小雨が混じる天気だったのに今日は晴天なので、予測通り風が吹いていて、放射冷却現象でかなり冷え込んでいました。防寒着に身をつつみ、受付を済ませて軽トラに荷物を積み込みました。

　今回は４番筏（港から見て、手前から２番目の山側）に乗せていただきました。平日だというのに、４つの筏が埋まってました。
　用意したエサは、オキアミ・キビナゴ・冷凍ウタセ・マムシ・ボケ・カボチャ団子・ササミ（赤と黄）・バナナ。前回の釣行では、朝一番はキビナゴにメジロがきたので、今回も第１投はキビナゴ。すぐにアタリがあり、ツバスをＧＥＴ。
　第２投もキビナゴを投入しました。少し間が空いてからアタリがあり、ツバスをＧＥＴ。こんな調子で３匹連続ツバスでした。それからはアタリが止まりました。周りを見まわしましたが、どこの筏も竿が曲がっていません。時計を見ると７時１５分。開始後ほとんど時間が経っていないのに、もう朝まずめ終了！？
　それからは、いろいろとエサをローテーションさせました。しばらくアタリはありませんでしたが、マムシに変えた時、モゾモゾとした渋いアタリ。タイミングを見計らって思い切って合わせをいれると、針掛かりしました。ゴンゴンという小気味いい強い引きで、四方八方に走りまわりました。もしや？と思い、慎重に上げると、やはりシマアジ。待望の１匹でした。
　手を変え、品を変え頑張りましたが、放流までは真鯛１匹のみ追加。そして放流の少し前、私の目の前をヒラメがふわふわ泳いできました。タモで掬いましたが、スカリに入れる際に手が滑って外海にリリース。あ〜、「ヒラメの縁側」が海中深く潜っていく〜！　横で釣っておられたお客さん、「アホやな〜兄ちゃん、せっかくええもん掬ったのに」と一言(ToT)

　やがて待ちに待った放流。エサを活きアジに変えると、すぐアタリ。アワセを入れ、リールを巻きましたが軽い・・・ツバスでした。スカリに放り込み、再度活きアジを投入。すると、またすぐにアタリ。が、少し大きめのツバス。こんな感じでツバスを３匹連続ＧＥＴしたところで、アタリが止まりました。他のお客さんは放流直後にもかかわらず全く竿が曲がっておらず、私の知っている限り真鯛が２匹ほど上がっていただけでした。それにしても今日は朝一番・放流直後ともに時合が短すぎる！やはり潮が動いていないからか？しかも潮が澄んでいて、ぐるぐる回っているツバスやグレの群れがよく見えました。
　こんな悪条件の時は、こいつが一番！とカボチャ団子をせっせと打ち返しました。やがてアタリが出るようになり、真鯛３匹を追加しました。３匹のうち１匹はササミ（黄）にきたところをみると、どうやら黄色系のエサがいいみたい・・・ただしアタリはすごく小さく、合わせるのが難しい。
　半ばあきらめムードになってきた（実は全然あきらめていない）午後１時過ぎ、ボケで真鯛を狙っていると、ひったくるような鋭いアタリ。何じゃ？と思って合わせを入れると、すごい勢いでドラグが滑って横に走りだしました。ハリスは３号、無茶はできない・・・全身を使い、突っ込みをかわしながら約１５分間格闘していました。完全に魚に主導権を握られていましたが、観念して浮いてきた７０cmくらいのメジロを、奈良から来られたという隣で釣っておられた方にタモで掬っていただきました。お名前までお聞きできませんでしたが、ありがとうございました。
　１時５０分、そろそろ片付けようとリールを巻いていたその時、見えていたツバスの群れがキビナゴを追ってきました。巻くのを止め、フワフワと誘うと見事食いついてくれてツバス１匹追加。
　結局、私の釣果は真鯛×４、メジロ×１、ツバス×７、シマアジ×１。
最後に魚を絞めてくれるお兄さん、いつもはあまり話してくれませんが、今日は「おっ、大漁やな」と言ってくれました。こういう何気ない一言って結構嬉しいですね。
　平日の単独釣行、誰にも気を使わずにのんびり楽しく釣れて、有意義な休暇となりました。