横山岳 (1998.5.4) はれ

夢を描いた春の山

去年の山の雑誌をパラパラと眺めていて、「横山岳」の紹介記事を読んでいてすっかり春の山中に居る夢を見てしまいました。
木々の芽吹。ミヤマカタバミ、ルリソウ、イワウチワ、イワカガミ、カタクリ、イカリソウ、など々が咲き誇り・・・・。
すっかりその気分になって出かけてしまいました。

連休の山

連休の前半の天気が、ぐずついていたこともあって登山口の駐車場は、満杯。どなたの思いも同じで天気の良いこの日に集中したようです。
道路情報の放送でも夕刻は渋滞が予想されることを繰り返し言っていました。
多少帰りのことも気にはなったけれど、私は既に夢心地でおります。「そんなこと知らん」であります。

のどもと過ぎて熱さ忘れる

昨年の秋にも、又その少しまえにもこの山に来ています。
いつも登った後で、「あーしんどかった。この山は、体育会系の山だ」と思うのですが、しばらく時間が経つとすっかり忘れてしまいます。
この山の高さは、1132mですが、けっこう「しんどい」山ではあります。
昔の元気な若者が道を作ったそうで、グイグイ直登の道です。
沢伝いに登り、ちいさな滝のいくつかを経て五銚子の滝(これは結構立派な滝です)に到着します。登山口から1時間30分ほどでしょうか。
横山岳へは、この滝を巻いて登ります。水の流れはここまでです。 実は、ここからが大変。体育会の世界に入ります。少し危険なところもありますが、 用心して登れば大丈夫。
思い出しても「しんどい」のでこれくらいにしておきまが、 変化があって花が豊富だからでしょうか、すぐに「しんどさ」を忘れる魅力的な山です。

春の花はあとの祭り

ところで肝心の山の花ですが、今年は、あったかく雪も少なかったせいでしょうか春の花はすっかり終わっていました。カタクリなどは、しっかり実を付けていました。
花はもう初夏のものでした。
はかなくも、夢を夢見た中年のおじさんの夢は、消えてしまいました。
「また来たらええがな」

下手の考え休むに似たり

頂上で昼食をすまし、尾根伝いに下りますが、ここもけっこう急坂です。
京都まで北陸自動車道、名神高速を利用して1時間40分程度ですが、渋滞情報を思い出しました。
料金を払って渋滞だと腹が立ちます。
そこで、「同じ混むのなら一般道でのんびりかえりましょう」と我ながら名案だとニコニコしながら出発しました。
が。しかし。世の中、私ごときの考え通りにはまいりません。
混むときは、一般道も混むのでした。おそらく、高速道の所要時間と一般道のそれとは混雑時でも比例するのでしょう。
山登りと同じ時間をかけて京都まで帰りつきました。

ニニコニコしながら出発しました。
が。しかし。世の中、私ごときの考え通りにはまいりません。
混むときは、一般道も混むのでした。おそらく、高速道の所要時間と一般道のそれとは混雑時でも比例するのでしょう。
山登りと同じ時間をかけて京都まで帰りつきました。