横 山 岳 (1997.9.28 )晴れ

1.白谷出合いは工事中

7時30分に三条で橋詰さんを拾って名神経由 北陸自動車道の木之本インターを降りる。
杉野の村には10時前に到着した。
登山口の白谷出合まで車で入る予定が、道路工事のために入れず杉野小学校近くの路上に駐車して20分の林道を秋空を背景にした「横山岳」をながめながら歩き白谷出合に到着した。
登山口には、地元山岳会のお手製と見られる気のきいた登山届けの山小屋風ボックスがある。

2.ぼやき登山のはじまりはじまり

白谷出合まで車で入れなかったことをぼやきながら、頂上をめざして歩き出した。
道の周辺には、昨日の雨にぬれた釣り船草が咲いていて気分を取り直して歩く。
道はいつしか沢に入り勾配も増してくる。
ここのところ「会社帰りにいっぱい」が続いている。その不摂生のせいか、沢の岩を飛びながら登るせいか、けっこうある勾配のせいか、息があがってしまう。
(そんなもの不摂生のせいにきまっている)

3.どうも様子が変だ

岩に足がすべることをぼやきながら、それでも経ノ滝に着いた。

ぶらりのんびりの尾根歩きが好きな私でも「経ノ滝」までは、けっこう変化の多い沢伝いの登りを楽しめる。
石を選んでピョイピョイと飛び移る。落ちても足が濡れる程度だろう。適当なルート探しも味わえる。
「経ノ滝」を過ぎても登りはずっと続いている。
滝はなかなか立派なもので明るい谷に20mほどの落差で落ちている。

1000mチョイの山とたかをくくっていたが、どうも様子がおかしい。
滝を巻いた後はたいてい少しはのんびりできることが多いのだけれど滝を過ぎても登りはずっと続いている。

それどころかますます勾配を増してくる。
相棒はどんどん登っていく。(年も違うししゃーないワイ)

4.精神と肉体の鍛練はもうけっこうですヨ。

私はどうも体育会系が苦手だ。体育会の人が嫌いと言うことではないのですが、 根性だの鍛練だのと言う言葉が苦手なのです。
もっぱら軟弱な浮いたものが性にあっています。

この登りは、私にしてみれば、体育会のそれであります。
ごめん、かんにん。精神と肉体の鍛練はもうけっこうですヨ。

いろいろぼやきながらでも「五銚子の滝」に着いた。
この滝は、5段になっているそうで全長30mあるのだそうです。

5.急登に咲く人字草

もう急な登りなどとは言ってられない。なにしろロープがぶら下げてある。四つんばいで登る。

魚つりでは、「魚影が濃い」と言う言葉があるが、山の花ではどのように言うのだろうか。「花影」が濃いような気がする。
これが春であれば、「花」をたくさん見ることができそうだ。
今の季節では、秋丁字がところどころに見られるが、写真を撮る余裕が無い。
(もうたまらん。まじめに登るのヤーメタ)
と宣言したころ「人字草」が岩に咲いていた。

「山頂もうすぐ」の看板が出ている。先に行った相棒は、この標識を見て4〜5分と思い込みがんばったそうだ。
私は、すでにまじめではなくなっている。もうすぐだろうが、まだまだだろうが、いっこうにかまわない。
私の感覚で「もうすぐ」になったころ「もうひとふんばり」と看板が出ている。(まったく。これは体育会のしわざだ。)

6.定番になった味噌汁と新メニュー登場

「参りました」で頂上に到着した。3時間である。
さっそく遅れた昼飯にとりかかる。橋詰さん持参の味噌汁が大変うまい。(これはもう定番にしとこう。)
どこで見つけたのか尋ねてみれば、奥さんがお昼に飲んでいるものを買ってきたのだそうだ。(嫁さんが食しているものは、うまいものだ、と言う方程式をこの男は知っている!!)
今回は、コーヒーが付いている。新メニューである。

7.「縦山岳」に改名

山頂は、気象観測の機器類があってここだけは、1000mチョイの山らしい。
それでも眺望は伊吹山や霊仙山など鈴鹿の山々が展望できる。琵琶湖(実際は余呉湖)も見下ろすことができる。

下りは少しの尾根歩きを楽しめることを除いて、ロープにつかまり急坂を下ることになる。
この山は「横山」ではなくて立派な「縦山」であった。


ってここだけは、1000mチョイの山らしい。
それでも眺望は伊吹山や霊仙山など鈴鹿の山々が展望できる。琵琶湖(実際は余呉湖)も見下ろすことができる。

下りは少しの尾根歩きを楽しめることを除いて、ロープにつかまり急坂を下ることになる。
この山は「横山」ではなくて立派な「縦山」であった。