水井山・横高山(1996.11.10) 曇り  気温  19度

京阪出町柳で義兄と8時30分に待ち合わせている。少し時間があるので歩いて行くか、バスで行くかを迷いながら家より出かける。  駅に着けば、義兄はもう待っていた。 大原行きの京都バスに乗る。車内には山行きの客は4、5人である。八瀬で大勢の旅行客が乗ってくる。叡電からの乗り替え客である。車内は少し暑さを感じるくらい混んでいる。 大原の手前、戸寺でバスを降りる。すこしもやのある秋の空気が、田や山を抱えている。 バス停より少し戻って仰木峠への取り付き道を行く。

峠まで思っていたより急坂である。約1時間、義兄の足は達者である。聞けば青春時代は、会社の山岳部に所属していたそうで、「恐れ入りました。」
おそれ入ったついでに、水井山の頂上で大正七年生まれのわんぱく爺さんに出くわした。小枝を自慢のナイフで削り、もう一人のわんぱく爺さんは、編みかごに使う細蔓を突き上げ自慢する。伏見生まれだそうでお二人には敬服した。
山の紅葉は今がさかり。例えがたく、絵筆でも表現は難しいだろう。あえて写真を撮るのも止めてもっぱら記念撮影に専念する。

義兄はデジタルカメラを持参である。
水井山より下り横高山に登る。登って下って、又登るのは精神的につらいものがある。うらめしく又未練がましく水井山をふりかえる。雑木の紅葉がみごとだ。
横高山頂上で少し早い昼食を取る。定番のにぎりめし3個である。今日はデザートが付く。嫁さんは便利である。コーヒーも出る。便利いや感謝である。
飯の途中で「あるこう会」の団体さんのお出ましである。100人は越えるだろう。比較的広い山頂も、人海戦術の攻撃を受けた戦場のようになってしまつた。
比叡山に向かって出発する。玉体杉からの景色はすばらしい。曇ってはいるが眺望は良い。墨絵の雰囲気もある。琵琶湖、京都市内、比良の山々を堪能する。
自動車道があるが、さほど気にならない。この山が昔から人のかかわりを持っているからかも知れない。オット、「おいしいコーヒー」の看板があるではないか。 比叡山山頂で義兄と別れる。妻は少し疲れている。ケーブルで八瀬に降りる。


の山々を堪能する。
自動車道があるが、さほど気にならない。この山が昔から人のかかわりを持っているからかも知れない。オット、「おいしいコーヒー」の看板があるではないか。 比叡山山頂で義兄と別れる。妻は少し疲れている。ケーブルで八瀬に降りる。