武 奈 岳 (1997.5.25) 曇り

出町柳7時45分発の京都バス「葛川・梅ノ木 」行は、大勢の人で 臨時増発になった。 バス停では、登山用品店のチラシや勤労者の登山会の案内が配布される。皆さん熱心だ。
登山講習会の案内文には、「山へは一人はダメですよ」と書かれている。 「すいません。今日の私は一人です。」なんだか肩身が狭いなー。

バスの乗客は、皆子山や権現・蓬莱山への登り口「平」で約半数の人が降り、 「坊村」では残りの半数の人が降りた。時刻は9時ちょうどであった。

御殿山コースは2組程度「あれー」バスの人数から見れば少ない。 「人気がないのかなー」「一番のコースなのになー」「肩身が狭いなー」

地主神社前にある民家の庭の石楠花(しゃくなげ)も終わり 昨日の雨でしっとりとした道を登りだす。
30分程で植林から抜けブナを中心とした自然林に変わる。
登りだして1時間くらいが登りだけで厳しいが、木々の青々とした この山道は苦にならない良いコースだと思う。
谷筋にテンナンシヨウ エンレイソウが花を終わり実をつけている。 登山道で除草作業をしておられる。挨拶をして通り過ぎる。

汗をかきかき1時間ほど登った後は、快適な緑のトンネルをくぐりぬける。 ブナ林の甘く感じるにおいは、気分をゆったりとさせる。
いくつかのアップダウンを繰り返した後、北山・南比良の峰々が眺められる。 このコースの目玉である。青く幾重にも重なる北山は美しい。

しばらく進むと武奈が見えてくる。
一旦下って、ワサビ峠から再び登り出す。 もう少し早い時期なら「いわかがみ」がたくさん見られるが今日は、 名残の数輪が咲いている程度だ。 このあたりから琵琶湖方面から登ってきた人でにぎやかになる。

頂上に登った後、少し下ったところで昼食にする。
時間は12時少し前。 今日は、あまり花に出会えなかったので撮影タイムが少なく 時間が十分にある。堂満岳か釈迦岳に寄り道することにしよう。

イブルキのコバを経由して八雲平へ、ここからスキー場のゲレンデを 通って比良ロッジに行く。あまりおもしろくない部分だ。
お天気の様子がどうもおかしい。一雨きそうだ。カッパを用意する。 寄り道は、堂満岳を取りやめて、釈迦岳にする。
雨が降ったら釈迦岳からリフトで降りることができるので安心だ。

カラ岳近くで雨がポツリポツリと降ってきた。 釈迦岳では中年の女性軍団に出会う。 中年女性のパワーには驚くしかない。 丁重にご挨拶して、空模様もあやしいのでリフト乗り場へ急ぐ。
時期が良ければ、石楠花といわかがみの群落が見られるはずだが 今日は琵琶湖の景色だけだ。

リフトに乗る。 3時3分発のバスに乗りJR比良駅へ。 今日は新快速が臨時停車する。比良の山々を窓越しに眺めている 内に不覚にも居眠りをしてしまう。
気が付けば桂川の鉄橋の音がする。 しまった。乗り越してしまった。


がみの群落が見られるはずだが 今日は琵琶湖の景色だけだ。

リフトに乗る。 3時3分発のバスに乗りJR比良駅へ。 今日は新快速が臨時停車する。比良の山々を窓越しに眺めている 内に不覚にも居眠りをしてしまう。
気が付けば桂川の鉄橋の音がする。 しまった。乗り越してしまった。